はじめに
先日、AWS CodeCommitの新規利用が復活しました。
私が所属している内製開発チームではGitHubを利用しています。
今回、別のプロジェクトでAWS CodeCommitでコード管理を行う機会がありました。
普段当たり前のようにGitHubを利用していたので、CodeCommitを利用するのはどのようなケースなのか考えてみました。
- 本記事はCodeCommitとGitHubの詳細な仕様の違いを解説するものではありません
- 以下、GitHubはEnterpriseプランを前提としています(企業利用を想定した記事のため)
- 対象のコードは、AWSにデプロイすることを前提としています
目次
- GithubとCodeCommitの大まかな違い
- 想定ケース
- GitHub利用における社内決裁プロセスが煩雑な場合
- PoCのためにコード管理だけできれば良い場合
- セキュリティ要件が厳格な案件の場合
1. GithubとCodeCommitの大まかな違い
ざっくりとした違いは下表の通りです。
| 項目 | GitHub | AWS CodeCommit |
|---|---|---|
| 機能充実度 | 豊富な開発支援機能 (Issue、Projects、Wikiなど) |
Gitによるコード管理のみ |
| 1ユーザあたり料金 ※2026/1/15時点 |
$21/月 (Entepriseプラン) | $1/月(5人までは無料枠あり) |
| アクセス管理 | 用意されたRoleベース | AWS IAM によるアクセス制御、IAMポリシーで細かく権限管理可能 |
| プルリクエスト | 基本機能として標準装備 レビュー、コメント、チェックなど豊富 |
レビュー機能はあるが、GitHubほど高機能ではない(UIやレビュー支援は最小限) |
特に大きな違いは機能充実度です。
CodeCommitはコード管理のみであるのに対し、GitHubは上記の通り他の機能も存在します。
例えば私の所属するチームではIssueでチケット管理を行っており、ルールとしてコミット履歴にIssue番号を付与することで、チケットにCommitの内容を参照するリンクを挿入しています。
このルールの詳細を書かれている投稿がありましたのでおいておきます。
このような運用がCodeCommitのみでは難しくなります。
2. 想定ケース
GitHub利用における社内決裁プロセスが煩雑な場合
GitHub Enterpriseプランは1ユーザーあたり$21/月の料金が発生します。
(2026/1/15時点)
そのため、チームで利用する際は社内決裁が必要になる場合が予想されます。
しかし、下記の理由によりGitHub利用の決裁承認をもらうのが難しい環境があるかもしれません
- ソフトウェア開発を本業としない企業/部署では、開発に利用するツールの必要性の理解をしてもらうのが難しい
- 決裁依頼を出せる時期が社内ルールで決まっている
一方、CodeCommitの利用料は、他AWSサービスとまとめてAWS利用料に含まれる形となります。
したがって、支払先の一元化により、新たな社内決裁を避けることが可能になり、CodeCommitを採用するケースが想定されます。
ドキュメント・チケット管理は他のツールで行う必要があります
PoC開発のためにコード管理だけできれば良い場合
PoC開発はスピードが重要になり、求められる条件が下記のようになるケースがあると思います。
- 高機能なチケット管理は不要
- 高度なプルリクエストレビューも不要
- コードが安全に管理できれば十分
このケースでは、GitHubならではの豊富な機能は必須ではなく、CodeCommitを採用する判断が考えられます
(今回、私がCodeCommitを使用することになったのもこちらのケースに該当します)
この場合、下記のように管理することで、情報を集約できることがCodeCommitを採用するメリットになります。
- 企画に関するドキュメント:社内共有フォルダ(Microsoft Shareポイントなど)
- PoC環境:AWSアカウント
- 実行環境:Amplify、ECSなど
- ソースコード:CodeCommit(仕様はREADME.mdに記載)
セキュリティ要件が厳格な案件の場合
AWS他サービスとの連携により、セキュリティ要件が厳格な案件でCodeCommitが採用されることがあるそうです。
下記がAWS他サービスとの連携により可能になることの例です。
- IAMポリシーによるブランチ単位でのアクセス制御
- CloudTrailによる監査用ログ管理
- VPCエンドポイントによる企業の内部ネットワーク経由でCodeCommitへのアクセス
下記の記事で、もう少し詳しくCodeCommitの実現できるセキュリティ設定について書かれていました。
おわりに
これから新しい案件がある時、普段利用しているからというだけでGitHubを選ぶのではなく、AWS CodeCommitも選択肢に入れた上で検討しようと思います。