始めに
こんにちは。エンジニア歴3年目まだまだ勉強中の打越です。
今回は、ターミナルを初めて触る方に向けて、最初に知っておくべきコマンドについてまとめました。
mkdirコマンド
ディレクトリを作成します。
$ mkdir [オプション] ディレクトリ名
例:testという名前のディレクトリを作成したい場合。
$ mkdir test
cdコマンド
カレントディレクトリ(今どのディレクトリにいるか)を移動します。
ホームディレクトリに移動
ホームディレクトリ(ログインした直後に移動させられるディレクトリのこと。Linuxのユーザーごとに割り当てられる個人のディレクトリ)に移動します。
$ cd
または
$ cd ~
例:uchikoshikというユーザーがホームディレクトリに移動する場合。
$ cd
$ pwd
/Users/uchikoshik
1つ上の階層のディレクトリに移動
$ cd ..
..が1つ上の階層のディレクトリという意味です。
絶対パスを指定して移動する場合
$ cd 絶対パス
例:uchikoshikというユーザーが/Users/uchikoshik/Desktop/testへ移動する場合。
$ cd /Users/uchikoshik/Desktop/test
相対パスを指定して移動する場合
$ cd 相対パス
例1:uchikoshikというユーザーが/Users/uchikoshikから/Users/uchikoshik/Desktop/testへ移動する場合。
$ pwd
/Users/uchikoshik
$ cd ./Desktop/test
$ pwd
/Users/uchikoshik/Desktop/test
.がカレントディレクトリという意味です。相対パスではカレントディレクトリから見てパスを表現するので、./Desktop/test(カレントディレクトリからDesktopの下のtest)という書き方になります。
例2:uchikoshikというユーザーが/Users/uchikoshik/Desktopから/Users/uchikoshik/Desktop/testへ移動する場合。
$ pwd
/Users/uchikoshik/Desktop
$ cd test
$ pwd
/Users/uchikoshik/Desktop/test
パスをよく覚えてない時はlsコマンドを使いながらディレクトリごとに1つずつ入っていくことが多いです。
lsコマンド
そのディレクトリ内にどんなファイルがあるかわかります。
$ ls [オプション] [ファイル名またはディレクトリ名]
一応こちらが公式ですが、よく使うのはこちらです。
$ ls -la
-laというのは、-lオプションと-aオプションを合わせたものです。
-lオプションは、ファイルの属性情報もあわせて表示されます。
-aオプションで隠しファイル(ファイル名が.で始まる)を見ることができます。
例:/Users/uchikoshikにあるファイルを見る場合。
$ ls -la
total 192
drwxr-xr-x+ 38 uchikoshik staff 1216 7 1 07:45 .
drwxr-xr-x 5 root admin 160 5 17 13:59 ..
-r-------- 1 uchikoshik staff 7 5 17 09:37 .CFUserTextEncoding
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 10244 6 28 15:56 .DS_Store
drwx------ 38 uchikoshik staff 1216 6 10 14:57 .Trash
drwxr-xr-x@ 3 uchikoshik staff 96 5 27 20:41 .composer
drwx------@ 3 uchikoshik staff 96 5 23 08:55 .config
drwx------ 3 uchikoshik staff 96 5 17 11:01 .cups
drwxr-xr-x@ 12 uchikoshik staff 384 5 27 14:35 .docker
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 309 6 14 10:02 .gitconfig
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 82 6 14 10:02 .gitflow_export
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 13 2 14 23:04 .gitignore_global
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 27 2 14 23:04 .hgignore_global
-rw-------@ 1 uchikoshik staff 20 6 27 11:08 .lesshst
drwxr-xr-x@ 3 uchikoshik staff 96 5 17 17:21 .local
-rw-------@ 1 uchikoshik staff 1276 5 27 19:26 .mysql_history
drwxr-xr-x@ 6 uchikoshik staff 192 5 21 11:51 .rest-client
drwx------@ 7 uchikoshik staff 224 6 11 10:51 .ssh
drwxr-xr-x@ 12 uchikoshik staff 384 6 28 10:56 .vagrant.d
-rw-------@ 1 uchikoshik staff 10546 6 11 10:51 .viminfo
drwxr-xr-x@ 5 uchikoshik staff 160 5 17 17:07 .vscode
-rw-------@ 1 uchikoshik staff 32942 6 30 22:59 .zsh_history
drwx------ 11 uchikoshik staff 352 6 18 11:13 .zsh_sessions
-rw-r--r--@ 1 uchikoshik staff 116 6 10 18:35 .zshrc
drwx------+ 136 uchikoshik staff 4352 7 1 07:58 Desktop
drwx------+ 3 uchikoshik staff 96 5 17 09:37 Documents
drwx------@ 87 uchikoshik staff 2784 6 30 21:56 Downloads
drwx------@ 90 uchikoshik staff 2880 6 6 16:20 Library
drwx------+ 4 uchikoshik staff 128 5 20 08:59 Movies
drwx------+ 4 uchikoshik staff 128 5 20 09:21 Music
drwx------+ 4 uchikoshik staff 128 5 17 11:44 Pictures
drwxr-xr-x@ 3 uchikoshik staff 96 6 7 16:41 Postman
drwxr-xr-x+ 4 uchikoshik staff 128 5 17 09:37 Public
pwdコマンド
カレントディレクトリ(今どのディレクトリにいるか)のパスがわかります。
$ pwd
よく、自分今どこにいるの!?と思うことがあるので、確かめるのに便利です。
例:今どのディレクトリにいるか確かめる。
$ pwd
/Users/uchikoshik
rmコマンド
ファイルを削除します。
$ rm [オプション] ファイル名
例:test_file.mdというファイルを削除する場合。
$ rm test_file.md
ディレクトリ削除は-rオプションを添えましょう。
$ rm -r ディレクトリ名
例:testディレクトリ削除する
$ rm -r test
これで削除するつもりではなかったファイルを削除してしまったことがあります。もしも怖い場合は-iオプションを添えましょう。yesを入力してから削除するようにします。
$ rm -i ファイル名
例:testディレクトリを削除する前に確認を入れる場合。
$ rm -ri test
examine files in directory test? yes
remove test? yes
mvコマンド
ファイルを移動します。
$ mv [移動元ファイル名] [移動先ディレクトリ名]
例:test_file.mdをtestディレクトリに移動する場合。
$ mv test_file.md test
ファイルの名前変更をします。
$ mv [変更前ファイル名] [変更後ファイル名]
例:test_file.mdをtest_file1.mdに名前変更する場合。
$ mv test_file.md test_file1.md
mvコマンド万能ですね。好きなコマンドです。
viコマンド
viエディタを起動します。viエディタとはLinuxの代表的なテキストエディタです。viエディタはコマンドモードと挿入モードがあリマス(最初は困惑しました。使いながら慣れていきましょう)。最初は、最低限以下のコマンドを覚えたらいいでしょう。
viエディタの起動
viエディタの起動をします。指定したファイル名が存在しない場合は、そのファイルを新規作成することになります。
$ vi [ファイル名]
コマンドモードから挿入モードの切り替え
iキー
または
aキー
を押します。
挿入モードからコマンドモードの切り替え
escキー
を押します。
viエディタを保存+終了する
:wq
:wが保存、:qが終了するという意味です。
片方ずつでも入力できますが、:wで保存をお忘れなく。
:w
:q
例:test_file.mdを作成し、編集し保存する場合。
以下コマンドを入力します。
$ vi test_file.md
iキーを押して、挿入モードに切り替え、入力(試しにtest_fileと入力してみました)。
escキーを押して、コマンドモードに切り替えます。
:wqと入力し、Enterを押します。
どのように入力されたか確認したい場合はcatコマンドを使ってみましょう。
$ cat test_file.md
test_file
test_fileと入力されています。
まとめ
今回は、ファイル操作のコマンドを取り上げましたが、コマンドはまだまだ奥深いです。私もまだまだ勉強中なので、他のコマンドもこれから紹介していければと思います。ただ、コマンドを勉強し始めて、わかったことがあります。それは、コマンドを学ぶことはITの知識を学ぶことだということです。コマンドを学んでいくうちに、自然にITの知識に紐づいていきます。ITの知識を幅広く勉強しようとするとなかなか骨が折れそうになりますが、焦らず一緒に勉強していきましょう!
参考にした書籍
コマンドを学び始めてから、こちらの本を何周も読み返しております。初心者向きで、個人的にはわかりやすかったです。参考までに。