Rictyはライセンスの関係上、使用に際してフォントを手元で合成する必要がありますが、2018年6月26日現在、合成後のフォントに不具合があり、バッククオート(`←これ)が後続の文字に重なって表示されてしまいます。
FontForgeを使うと簡単に修正できるのですが、軽くググった感じだと情報が見付からなかったので、ここでまとめておきます。
コメントでCUIで完結させる方法を共有してくださっているので、そちらもぜひ参照してください。
用意するもの
- 合成済みのRicty / Ricty Discord
- FontForge GUI
修正手順
- FontForgeのGUIを起動します
- 編集したいフォントファイルを開きましょう(
Ricty-Regular.ttf
,RictyDiscord-Regular.ttf
等)。 - ずらっと表示された文字の中から、バッククオートを見付けましょう。文字コードはU+0060で、小文字のaの一個前に表示されているはずです。
- 見付けたバッククオートを右クリックし、「グリフ情報」を開きます。
- 左のリストから「Unicode」を選択すると、設定画面の「OTFグリフクラス」が「マーク」になっているはずです。
- 「OTFグリフクラス」を「マーク」から「基底グリフ」に変更します。
- 「OK」を押してウィンドウを閉じます。
- 「ファイル」メニューから「フォントを出力」を選んで、編集したフォントを書き出しましょう。ファイル名は元のファイルから変えておいた方がわかりやすいでしょう(
Ricty-Regular-fixed.ttf
とか)。 - 「生成」を押すとファイルが書き出されます。いろいろと警告が出てくると思いますが全部無視して「はい」や「生成」を選んでかまいません
- 完了!
必要なら、他のファイルも編集し、書き出しましょう(ObliqueとかBoldとか)。
修正してもフォント名は「Ricty」のままで変わらないので、もし修正前のフォントがインストールされているなら、そちらは削除してしまった方がよいでしょう。