Vivliostyle CLIではDockerコンテナを使ってPDFを出力できます。このコンテナからプレビューを表示させることも可能です。
コンテナはghcr.io/vivliostyle/cliに登録されており、Dockerfileはリポジトリのルートに置かれています。
Vivliostyleに限らず、コンテナからGUIを表示させたい時はX Window Systemの設定を通してあげることになります(参考)。WSL2なら以下のようにします。Docker DesktopのSettings > Resources > WSL integration > Enable integration with my default WSL distro
を有効にして、Linux側のシェルから起動する必要があることに注意してください。
$ mkdir workdir
$ cd workdir
$ echo -e "# これはサンプルの原稿\n\nこれはサンプルの本文。\n" > manuscript.md
$ tree
.
└── manuscript.md
0 directories, 1 file
$ docker run --interactive --tty --rm ghcr.io/vivliostyle/cli:8.6.0 --version
cli: 8.6.0
core: 2.25.9
$ docker run \
--env "DISPLAY=${DISPLAY:-:0.0}" \
--volume /mnt/wslg/.X11-unix/:/tmp/.X11-unix \
--mount "type=bind,source=$PWD,target=/vivliostyle" \
--workdir /vivliostyle \
--interactive \
--tty \
--rm \
ghcr.io/vivliostyle/cli:8.6.0 preview ./manuscript.md
「コンテナがWebサーバになってプレビューできたらいいのに」というコメントを以前見かけた気がします。Vivliostyleの出力結果はChromiumのレンダリングに依存する以上、Webサーバとして提供する=表示するブラウザをユーザーに選択させるのではプレビューとして意味がない、という話なのかなと思います。