概要
AIの学習のため、AWSのサンプルアプリケーション「Generative AI Use Cases(以下、GenU)」をインストールしてみました。
類似記事はいくらでもあると思いますので、そちらも参考にしてください。
この記事では、実際にデプロイして画面に接続するまでの手順と、つまずいた点をまとめます。
※udemyや参考記事はモデルとかの情報が古かったから読み替え必須です。
記載内容は2026年10月4日時点のものです。
今回の構成
EC2をデプロイ作業用の環境として使い、GenUのリソースを構築します。
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| 作業用OS | Amazon Linux 2023 |
| EC2インスタンスタイプ | t3.medium |
| Bedrockの呼び出し先 | オレゴン:us-west-2
|
| 言語モデル | Claude Sonnet 4.5 |
| 画像生成モデル | Stable Image Core |
| 動画生成・音声対話モデル | 今回は設定から外す |
手順
1. Bedrockでモデルを利用できる状態にする
AWSマネジメントコンソールで、リージョンを**米国西部(オレゴン):us-west-2**に切り替えます。
Bedrockのモデルカタログから、以下のモデルを選択します。
| 用途 | モデルID |
|---|---|
| 言語モデル | us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0 |
| 画像生成モデル | stability.stable-image-core-v1:1 |
プレイグラウンドを開き、実際にテキストや画像を生成できることを確認します。
現在のBedrockでは、必要な権限があればモデルアクセスは原則自動で有効になります。ただし、Anthropicモデルは初回に用途の申告が必要です。AWS Marketplaceの権限や支払い設定も確認してください。
詳細はAWS公式のモデルアクセス手順を参照してください。
なお、Claudeのus.付きモデルIDは米国内のクロスリージョン推論用です。オレゴンから呼び出しても、推論が常にオレゴン内で処理されるわけではありません。
2. EC2を起動する
作業用のEC2を以下の条件で起動します。
- リージョンは任意(私は東京リージョン(ap-northeast-1)を使用)
- AMI:Amazon Linux 2023
- インスタンスタイプ:
t3.medium - ネットワーク:インターネットへ接続できること
- IAMロール:AWS管理ポリシーの
AdministratorAccessを付与
今回は学習用として広い権限を使用しています。本番環境では、必要な権限に絞ってください。
EC2への接続方法は、Session ManagerやSSHなど、利用する環境に合わせて用意します。
※上記条件ならSSMで接続できるはずなので、それが一番楽です。
3. EC2に必要なソフトウェアをインストールする
ここからはEC2上で操作します。
まず、rootユーザーに切り替えます。
sudo su -
Gitをインストールします。
dnf install -y git
Node.js 24をインストールします。
curl -fsSL https://rpm.nodesource.com/setup_24.x | bash -
dnf install -y nodejs
AWS CDKとnpmをインストールします。
npm install -g aws-cdk
npm install -g npm@12.0.0
バージョンを確認します。
node --version
npm --version
cdk --version
4. GenUのソースコードを取得する
公式リポジトリをクローンします。
git clone https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases.git
cd generative-ai-use-cases
この記事では現在のリポジトリ名を使っています。旧URLで取得して、ディレクトリ名がgenerative-ai-use-cases-jpになっている場合は、そちらに読み替えてください。
今回の作業ログでは、GenUのバージョンは5.5.0でした。取得したバージョンは以下で確認できます。
node -p 'require("./package.json").version'
5. 利用するモデルを変更する
今回は、packages/cdk/cdk.jsonのcontextにある設定を使います。
言語モデルと画像生成モデルを指定し、動画生成・音声対話モデルの配列は空にします。
以下のコマンドで、対象項目を直接書き換えます。変更前のファイルはpackages/cdk/cdk.json.bakに保存されます。
sed -i.bak \
-e 's/"modelRegion": "us-east-1"/"modelRegion": "us-west-2"/' \
-e '/"modelIds": \[/,/^[[:space:]]*\],/c\
"modelIds": [\
"us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0"\
],' \
-e 's/"imageGenerationModelIds": \["amazon.nova-canvas-v1:0"\]/"imageGenerationModelIds": ["stability.stable-image-core-v1:1"]/' \
-e 's/"videoGenerationModelIds": \["amazon.nova-reel-v1:0"\]/"videoGenerationModelIds": []/' \
-e 's/"speechToSpeechModelIds": \["amazon.nova-2-sonic-v1:0"\]/"speechToSpeechModelIds": []/' \
packages/cdk/cdk.json
このコマンドは、対象項目が今回の取得時と同じ形式で記載されている前提です。初期値や改行の形式が変更された場合は調整してください。
変更内容を確認します。
diff -u packages/cdk/cdk.json.bak packages/cdk/cdk.json
対象部分が以下になっていればOKです。
"modelRegion": "us-west-2",
"modelIds": [
"us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0"
],
"imageGenerationModelIds": ["stability.stable-image-core-v1:1"],
"videoGenerationModelIds": [],
"speechToSpeechModelIds": [],
[]と[""]は別なので注意してください。空にするときは、角括弧の中に何も入れません。
また、modelRegionはBedrockの呼び出し先です。GenU本体のデプロイ先とは別の設定なので、デプロイするリージョンも確認しておきます。
6. GenUをデプロイする
リポジトリの先頭ディレクトリで、依存パッケージをインストールします。
npm ci
CDKの初期準備を実行します。
npx -w packages/cdk cdk bootstrap
続いて、デプロイします。
npm run cdk:deploy
途中でリソース作成の確認が表示されたら、内容を確認して進めます。
今回はcdk.jsonの設定を使うため、contextのenvは空文字のままとし、コマンドに-- -c env=devは付けません。
正常に終了すると、接続先のURLが表示されます。出力の中からWebUrlを探してメモしておきます。
GenerativeAiUseCasesStack.WebUrl = https://xxxxxxxxxxxx.cloudfront.net
スタック名は環境設定によって変わります。
7. GenUに接続する
出力されたCloudFrontのURLをブラウザで開きます。
https://xxxxxxxxxxxx.cloudfront.net
GenUのログイン画面が表示されれば、デプロイと接続の確認は完了です!おつかれさまでした。
ログインして利用する場合は、自己登録を許可している構成なら画面からアカウントを作成します。自己登録を無効にしている場合は、管理者がCognitoでユーザーを作成します。
本記事では記載しないため、参考記事をご覧ください。
画面が開かない場合は、以下を確認してください。
- デプロイが正常に完了しているか
- 接続先のURLが正しいか
- 社内ネットワークやプロキシでCloudFrontへのアクセスが制限されていないか
つまずいた点
モデルの指定を読み替える必要があった
参考記事に記載されているモデルをそのまま使えず、モデルIDを読み替える際に少し困りました。
古い記事では、EOLになったモデルや、現在の提供状況と異なる情報が含まれている場合があります。モデルIDと利用可能なリージョンは、AWSの最新情報を確認するのがよさそうです。
2026年10月4日時点の今回の構成では、オレゴンリージョン(us-west-2)で以下を指定しました。
言語モデル
us.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0
画像生成モデル
stability.stable-image-core-v1:1
モデルIDの確認には、以下の公式資料を参照しました。
参考
おわりに
モデルの指定で少しつまずきましたが、無事にデプロイし、GenUの画面に接続できました。
次は実際にチャットや画像生成を使いながら、BedrockやGenUの仕組みを学んでいこうと思います。
作業用EC2が不要になったら停止または終了しておきます。GenU本体のリソースは引き続き残るため、検証終了後はそちらの片付けも忘れずに。
(Cloudformationのスタックの削除、S3の削除、EC2の削除、とか)
