きっかけ
いいアイデアを持っていても、それを文書化することはもちろん、論文化することにハードルを感じている学生を見てきました。研究の成果を書くのだから、さほど難しいとは思えないのですが、書こうと立ち上がることにずいぶんなエネルギーを使うことは、共感できます。
また、どうにかこうにか文章を書き出したとしても、論文として形式的に昇らせることも、なかなか大変です。それは構造化の問題だと思います。アイデアをアイデアのままにひとまず構造化できたら、あとは微調整を、と考えることも経験としてあります。
そこで、どういう章構成にし、どういう内容を入れるか程度のものを構造マップで表し、ボタンを押したらパッと論文を書いてくれる、、、そんなアプリがあったらいいなと思って、「ed-Map」というwebアプリを作成しました。
使い方
ローカル利用とweb利用
ローカル利用
- GitHubから、ed-Mapをダウンロードします。
- Goole StudioでAPIキーを作成します。
- Zipフィルを解凍後、作成されたフォルダ内のindex.htmlをダブルクリックします。
web利用
- Goole StudioでAPIキーを作成します。
-
ed-Mapのサイトにアクセスします
- 書いたものや貼り付ける画像は、サーバには保存されません。不安な方はローカル利用をしてください。
構造マップの作成
順番は問わないので、下の内容を、書けるだけ書きます。でも、「はじめに」がなくても、「考察」「まとめ」がなくてもいいです。書けることを書けるだけ、箇条書きでもいいですし、文章でもいいので書きます。「分析結果」に結果の図を入れたい場合は、ノードの「picture」を押して画像ファイルを読み込んでください。
- タイトル
- はじめに
- 研究目的
- 先行研究
- 先行研究の分野や内容で子ノードを設けるといいです
- 分析対象
- 分析方法
- 分析結果
- 複数ある場合は、それぞれに子ノードを設けるといいです
- 考察
- 複数ある場合は、それぞれに子ノードを設けるといいです
- まとめ
構造としては、タイトルの下に各章があり、各章の下に節があるようにしておくと論文化するときによいです。「+ branch」を押して、子ノードを作成します。
構造マップの保存
作成した構造マップは、テキスト形式と画像形式で保存することができます。
上に並んだ「save as TXT」を押すとアウトライン形式で、「save as JSON」を押すと構造的な形式で保存されます。JSON形式で保存すると、途中のものを再開したり、ほかの人に渡してマップをチェックしてもらったりすることができます。
また、「save as PNG」や「save as JPG」を押すと、作成した構造マップを画像ファイルとして保存でき、視覚的に構造マップを確認することができます。
論文化
Google API
作成したAPIキーを、上に並んだ「setting API key」を押し、ポップアップウィンドウにペーストします。大事なものなので大切に保管をしてください。
論文化
準備ができたら、上に並んだボタンのうち「Generate Thesis」を押します。しばらくすると、右に論文化された文章が表示されます。これをコピーし、テキスト作成アプリや文書作成アプリにペーストします。
この文章の下部には、深めたり広げたりを検討するアドバイスが表示されており、それに基づいて利用者は構造マップをさらに充実させ、再び「Generate Thesis」ボタンを押して論文化する、、、という作業を繰り返します。
先行研究の充実
先行研究を充実させたり、書こうとしている研究の可能性を広げたりすることもできます。その場合は、上に並んだボタンの「Generate References」を押します。
その他
各ノードの色や、ノードの先頭についているアイコンを変更することもできます。
マウスのホイールを動かして、構造マップをズーム・イン/アウトもできます。少し迷子になっても、右下にある「全体表示」や「マップ」で、注目したい場所に移動させることができます。
さいごに
最初からいいものを書こうとしても、それは難しいことです。関連する文献を「Generate References」ボタンで見つけたり、「Generate Thesis」ボタンで論文化して、アドバイスをもらったりして進めるといいです。
このWebアプリを使ったからといって、査読に一発で通るような文章はできるとか、指導教員に指摘されない文章ができるとは思わないことは大事です。あくまでも、文章化に尻込みしている状態から一歩出るものだと思って使ってみてください。
OpenAIからPrismが出ていますが、これも同様です。紹介するWebアプリではこれほどのことは出来ないと思いますが、自分の研究の成果を、自力で構造マップにして、自分の研究がどういうものかを意識しつつ、自動で文章化してくれるものと割り切って使ってみてください。
