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Webブラウザで体験できるLinuxを作ってみた

Last updated at Posted at 2026-01-29

どうしてLinuxをつくることにしたか?

私は、大学の文系学部で教員をしています。メインマシンでWindowsを使っているのですが、Linuxも大好きです。Zorin OSに浮気をしたこともありますが、いまのサブマシンはUbuntuです。

1990年代後半に、NetBSDをインストールするのに苦心したことを考えると、とてもインストールがしやすくなりました。Windowsマシンにも、VirtualBoxを使ってLinuxをインストールできますし、WSLは嬉しい登場です。でも、容量を喰うのがちょっと。。。

個人的に利用するのなら、Ubuntuをインストールするのも、WSLを利用するのもいいのですが、「データ科学」「情報科」の授業だけ、とくに大学の文系学部で、“それだけのため”にUbuntuもWSLも学生が自分で用意できるわけがなく、そうさせることもできるわけがなく。。。

でも、せっかく「データ科学」「情報科」を学ぶのなら、Linuxコマンドを使ったり、HTMLとPHPとMySQLでWebページを作成したり、それをWebサーバもどきで動かしたりさせたいと考えました。

そこで、Webブラウザ上でLinuxを試せる、計量Linuxもどきを作成しました。OrcaOSと言います。

OrcaOS

ダウンロードとインストール

OrcaOSは、Windows、Mac、Linux(LinuxにLinuxもどきも変ですが・・・)で使用できます。ハードディスクのパーティションも、ブートのことも考えなくていいですし、不要になればフォルダごとゴミ箱にいれてくれればいいです。

  1. Node.jsをインストールします。
    Node.js

  2. GitHubからダウンロードします。
    OrcaOS

  3. ダウンロードしたZipファイルを解凍し、フォルダを任意の場所に置きます。

  4. MacとLinuxは、setup.sh、start.sh、check-system.shに実行権限を付与します。

    # Give execution permissions(実行権限を付与)
    chmod +x setup.sh start.sh check-system.sh
    
  5. WindowsもMacもLinuxも、setup.shを実行します。

    • Windowsの場合:setup.batをダブルクリック
    • Mac、Linuxの場合
    # Run setup(セットアップを実行)
    ./setup.sh
    
    • 2回目以降は、start.bat(Windows)かstart.sh(Mac、Linux)を実行します。

こんな画面が起動したら成功です。
OrcaOSの画面

ブラウザのアドレスバーには「http://localhost:3000/」と書いています。コマンドプロンプトやターミナルを見ると、LocalとNetworkと書かれた場所をみると、今回の場合、「http://172.18.29.2:3000」と書いています。例えば、同じWi-Fi環境にあるタブレットや別PCのブラウザのアドレスバーに、この「172.18.29.2:3000」と入力すると、同様に使用できます。授業者がOrcaOSを起動して、児童・生徒・学生がアクセスして使用する、、、ということも考えられます(できるかどうかは試したことがないです)。
Windowsのコマンドプロンプト

OrcaOSの使い方

ターミナル

OrcaOSの一番の特徴は、Linux初心者がOSのインストールをしないで、Linuxコマンドを練習できる点です。ひととおりは試すことができるのではないかと思います。

コマンド一覧

ファイル操作
ls [dir] ディレクトリの内容を表示
cd [dir] ディレクトリの移動
pwd 現在の場所を表示
cat [file] ファイルの内容を表示
mkdir [dir] ディレクトリの作成
touch [file] 空のファイルを作成
rm [dir, file] ディレクトリやファイルの削除
cp [file] [dir/file] ファイルを指定の場所に、指定のファイル名としてコピー
mv [file] [dir/file] ファイルを指定の場所に、指定のファイル名として移動
find [name] ファイルを名前で検索
grep [text] [dir/file] ファイル内のテキストを検索
awk [pattern[action]] [file] ファイル内のテキストを検索
例)awk '{print $1, $3}' test.txt
develop版のみ
vi [file] viエディタの起動
echo [text] [>file] テキストの表示、テキストをファイルに書き込み
mount PC内のフォルダを参照するためのマウント
develop版のみ
システム情報
clear ターミナルをクリア
date 現在の日時を表示
uname システム情報を表示
whoami 現在のユーザを表示
uptime システム稼働時間を表示
df ディスク使用状況を表示
ps プロセスを表示
env 環境変数を表示
help コマンド一覧を表示
history コマンドの履歴

LAMP機能

OrcaOSにはLAMP(Linux + Apache + MySQL + PHP)機能があります。基礎的な「webデザイン」「PHP & MySQL」の授業を想定しています。Apacheを起動すると、作成したHTMLファイルを表示することができます。LAMP機能がありますので、HTMLの中に埋め込んだPHPや、PHP形式のファイルを実行することができますし、PHPからMySQLを読み込んでデータを参照・蓄積することもできます。

OrcaOSのフォルダ構成

.
├── home/
│   └── user/
│       ├── welcome.txt
│       └── documents/
│           └── readme.md
├── etc/
│   └── config.conf
└── var/
    ├── log
    └── www/
        └── html/
            └── index.html

この中の「var/www/html」フォルダの中に作成したHTMLファイルなどを置きます。OrcaOS内のwebブラウザを起動すると、エラーが表示されます。

webブラウザでHTMLファイルを表示

そこで、Apacheを起動します。

apache2 start

このあとにリロードすると、もともとあるindex.htmlや、作成したHTMLファイルを表示することができます。

そのほか

PythonとRを使用することができます。いずれも、ターミナルでの利用ができますが、Jupyter Notebookライクな形式でも利用できます。

Notebookライクな利用

さいごに

LinuxもどきのことがWebブラウザできる、それ以上でもそれ以下でもないもの」を目指して、とくに文系の大学生、情報科を学ぶ高校生、そしてLinuxに触れ始めるすべての人が使うことを想定して作ってみました。遊んでみてください。

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