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SNSの言語行為

Last updated at Posted at 2021-05-31

昔パソコンのないころ、意思の伝達は身近な人たちの会話で成り立っていた。それは今でもそうだ。でも今はSNSなどのサービスが登場し、多くの人がコミュニケーションを書き込むようになった。
そして徐々に人々の関係がデータ化されている。

SNSを使うとき、もはやそれはその場にいる人のための情報ではない。それはすべて書き込まれ、データとして残り、莫大な情報資産がAIを使って個人の思想や購買履歴などと結び付けられ、誰にどのような広告を見せるか競売にかけられる。会話は最早金儲けの道具になっているのだ。

たしかに日常会話なら誰でも聞かれては困らないと思って使っているのかもしれないけど、韓国やアメリカにとっては違うかもしれない。例えばアメリカが嫌いだといえばその個人を特定して反米勢力というレッテルを貼り付けたいと思うかもしれない。

そうなると会話をしている本人がどう思っているかとは関係なく、第3者がそれを判断することになる。(でも本人はそのことはわからない)そして日常生活に影響が出てくる可能性がある。

例えばLINEは暗号化されているからみんなが安心して話ができると思っていたのに、それが韓国の情報機関にだだ漏れになっていたというところが問題で、それこそ思想信条の自由や個人の持っている価値観が裁かれることになりかねない。だから言論の自由や通信の秘密を守るために暗号通信というのは必要になりうるのだと思います。これは個人の持っている権利の問題です。最も中国にはそんな権利がないわけですがw

SNSで身近に行われている言語活動は、ただの日常会話ではなくなりつつある。その場で聞いている人だけで共有しているわけではないからだ。でもこうしている間にも言論はデータの形で残ります。コロナのせいでみんな話すというよりは書くことによって、あるいは画像データや音声データなどが意思を伝達をしています。このデータとして残る会話からその人の価値観や購買履歴が、知らない間にあらゆる個人情報が個人に紐づけされている。そしてSNSは大量の情報を記録し、各国政府や企業に転売し、その個人データで金儲けをしているわけです。

スノーデンがフェイスブックに近寄るなというのはそういう意味だと思います。

そうかといって今時コンピュータ通信を使わないというのは恐ろしく不便で、日常生活もままならなくなってしまう。
そこで私はテクノロジーを放棄することなく、プライバシー技術(例えば暗号)を使うことでこの脅威をなくすることができるのではないかと思っています。

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