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お題は不問!Qiita Engineer Festa 2023で記事投稿!

【FileMaker】cURLでファイルをアップロードする

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前回まで、以下のような記事を残してきました。

今回は、ファイルをファイルサーバーなどにアップロードするケースです。
図にすると、こんな感じですね。
スクリーンショット 2023-07-04 16.18.10.png

なぜかっこ付きで「かしこまり〜」かというと、ちゃんとファイルが置けたらうんともすんとも言わず(成功した場合コードが返ってこない)、なんともツンデレです。

実行環境

前回同様、cURLの扱えるようになったFileMaker Pro ver.16以上でお試しください。
この記事用に作成したサンプルは、FileMaker Pro 19.6.3です。

curlがちょっと不安な方

こちらで、注意点をまとめています。
合わせてご覧ください。

本家curlオプション一覧

Claris FileMakerのヘルプにある、「サポートされている cURL オプション」は必ずチェックしましょう。
今回、この記事で使用しているオプションは、ほんの一例です。

前提

ファイルサーバーなどで、ポートを開けておく設定などはすでに済んでいるものとします。

基本的なアップロードのcurl文

curl -T {fileobject} -u {user}:{pass} ftp://{host}/{file}

"-u"はFTP用に割り振られたユーザ名とパスワードを指定します。
"-T"は、アップロードするファイル自身を指定します。
接続先のアドレスとアップロードするファイルをcurl文に指定することで、目的のファイルをアップロードできます。

ということで、今回必要な情報は、以下になります。

・FTPなどのユーザー名
・FTPなどのパスワード
・接続するサーバーのアドレス
・アップロードするファイル名
・アップロードするファイル

アップロードするファイルは、あらかじめFileMakerのオブジェクトフィールドに格納してあります。

FileMakerのステップに割り当てる

この、curl文をFileMakerの「URL から挿入」に割り当てます。

図解してみました。
スクリーンショット 2023-07-04 16.31.11.png

構文では省きましたが、TLS/SSL通信で行う場合は、cURLオプションの設定で、"--ssl"を追加します。
その他、sftpの場合は、URLを指定する際の通信プロトコル"ftp"を"sftp"に変更してやってみてください。

FTPはユーザー名やパスワードなどの認証情報や転送するデータを暗号化しないで送受信します。
このため、ファイルの盗聴などリスキーと言われています。
TLS/SSLやSFTPなどでより安全にデータの送受信を実装しましょう〜

cURLで外部連携を簡単に

curl文をFileMakerで扱うことで、FileMakerと外部との連携のハードルが下がってきますね。
皆さん日常でもよく使う"https"もファイル転送プロトコルの一つです。
ブラウザで見てた世界をFileMakerに展開したり、お馴染みのpdfやcsv,Excelなどのデータをホストと連携するなど、用途はたくさんありますので、ぜひ活用してみてください。

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