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【初心者向け】Amazon Q について改めて整理してみる( 2025/8 時点 )

Last updated at Posted at 2025-08-04

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はじめに

この記事では、2025年8月時点での Amazon Q の概要や種類、活用方法などについて、初心者の方にも分かりやすく整理してみました。

Amazon Q は、近年AWSが提供を開始した生成AIアシスタントで、開発者やビジネスユーザーの作業を大幅に効率化してくれるサービスです。

「名前は聞いたことあるけど詳しく知らない」「種類がいろいろあって混乱している」という方にも、スッキリ理解してもらえる内容を目指してまとめました。


Amazon Q とは

AWS が提供する 生成 AI アシスタント ( AWS サービス ) です。
開発者、IT 運用者、ビジネスユーザーが、自然言語での対話を通じてクラウド操作や業務支援を行えるようにするAIツールです。

Amazon Q は以下のようなことが可能です

  • AWS サービスの操作や設定の質問に回答
  • コードやインフラテンプレートの生成支援
  • IAMポリシーやセキュリティ設計のサポート
  • 業務用アプリケーションとの連携支援(例:Salesforce、Slack など)
  • 社内のドキュメントやデータソースに基づく質問応答

Amazon Q の種類

現在、Amazon Q は以下のような利用目的や連携対象によって複数の形態で提供されています。

種類 説明
Amazon Q Developer ● 開発者・クラウドエンジニア向け
● AWS 環境での開発や運用の効率化を支援
● Agent 機能による自律的タスク遂行も可能
Amazon Q Business ● ビジネスユーザー向け
● 社内データに基づいて業務を効率化
● Apps 機能による業務アプリ作成も含む
AWS サービス統合型 ● 以下 AWS サービスに直接組み込まれたQ
● 操作補助や提案を実施
・Amazon QuickSight
・Amazon Connect
・AWS Supply Chain

🔎 補足:Amazon Q Appsについて
Amazon Q Apps は Q Business に含まれる拡張機能であり、ノーコードで業務アプリを生成できますが、独立したサービスではありません。

後述しますが、Amazon Q Developer 及び Amazon Q Businessサブスクリプションという考え方があります。( Amazon Q Developer は無料利用枠(Free Tier)もあります)

一方、上記 AWS サービスにおける Amazon Q は AWS サービス内機能となるため、サブスクリプションという考え方はありません。

つまり、Amazon Q Developer もしくは Amazon Q Business のサブスクリプションがないと上記AWSサービス内でAmazon Q が使えないわけではありませんし、上記 AWS サービスにて Amazon Q を使うとサブスクリプションが有効になるわけではありません。
それぞれ独立したものになります。

ただし、以下 AWS サービスはサービス内で Amazon Q を利用することができますが、Amazon Q Developer の無料利用枠もしくはサブスクリプションが必要です。

  • SageMaker Studio
  • SageMaker Canvas
  • SageMaker Unified Studio
  • Amazon Redshift
  • AWS Glue

以降は Amazon Q Developer 及び Amazon Q Business に焦点を当てて記載していきます。


Amazon Q Developer 機能・料金体系

Amazon Q Developer には 無料利用枠(Free Tier)有料サブスクリプション(Pro Tier) があります。
違いは簡潔に言うと以下の通りです。

  • 認証方式
  • 機能制限

利用形態

利用形態としては以下の通りです。

利用形態 概要
CLI ● MacOS or Linux(一部) にAmazon Q をインストールして利用
サポートコマンドライン
IDE ● サポートしているIDEに拡張機能をインストールして利用
サポートIDE
Management Console ● Managent Console にて自然言語で利用
GitLab Duo ● セルフマネージドのGitLabのCI/CDパイプライン等で利用
前提条件
GitHub (Preview) ● プルリク自動作成/自動レビュー等で利用
前提条件

料金

料金としては以下の通りです。
1ユーザーあたり月 19 USD は以外にも安いですね。

Tier 料金
Free 無料
Pro 19 USD/月/ユーザー

認証方式

認証方式としては以下の通りです。
Tier の中でも、利用形態によりサポートされている認証方式が異なります。

Tier 利用形態 認証方式
Free Management Console ● IAM認証情報(IAMユーザー権限)
● IAM Identity Center
IDE ● Builder ID
CLI
Pro Management Console ● IAM Identity Center
IDE ● Builder ID
● IAM Identity Center
CLI

機能

機能比較は以下の通りです。IDE と セキュリティ だけ抜粋します。

🔎 ※全貌はこちらの表を参照ください

カテゴリ 機能 Tier
Free Pro
IDE チャット (Agent Coding) 2025 年 6 月 1 日まで追加利用が無料*

*2025 年 6 月 1 日を過ぎると変更される場合があります。
2025 年 6 月 1 日まで無料*

*2025 年 6 月 1 日を過ぎると変更される場合があります。
Amazon Q Developer Agent for Software Development 1 か月あたり 10 回の呼び出し 利用料に含まれる
セキュリティ データ収集 オプトアウト可能 自動的にオプトアウトされています

Agent Coding は Tier 関係なくデフォルトで有効になっています。
IDE の Q 画面にて </> と表示されているのでそこで有効無効を選択できます。
現在では Tier 関係なく制限なしですが、今後変更になる可能性があるため注意してください。

Amazon Q Developer Agent for Software Development は、 Q 画面にて /dev と入力し Amazon Q の機能を呼び出す機能です。Agent Coding よりも前からあった機能です。
最近では他のコマンドも呼び出すことができます。

セキュリティに関しては、Q に入力したデータを学習される可能性があることに注意してください。
Pro Tier の場合はデフォルトで無効ですが、Free Tier の場合はご自身でオプトアウトする必要があります。


Amazon Q Business 機能・料金体系

利用形態

利用形態としては、Amazon Q Business 用のチャット画面で利用します。
イメージとしては Amazon QuickSight みたいに別のブラウザ画面で操作する感じです。

料金

料金としては以下の通りです。
Q Business は サブスクリプション + Index の料金がかかります。

🔎 Index とは、Q Business の データソース の保存場所となります。

Tier 料金
Lite 3 USD/月/ユーザー
Pro 20 USD/月/ユーザー
Index 料金
Starter 0.140 USD/時間/ユニット
Enterprise 0.264 USD/時間/ユニット

認証方式

認証方式については、Tier 関係なく以下2つのどちらかです。

  • IAM Identity Center
  • 外部IdP

機能

機能比較は以下の通りです。ポイント だけ抜粋します。
Amazon Q Apps というノーコードで生成AIアプリを開発できる拡張機能が使えるか使えないかは、選択のポイントになるかと思います。

🔎 ※全貌はこちらを参照ください

機能 Tier
Lite Pro
Amazon Q Apps ×
カスタムプラグイン ×
Amazon Q in QuickSight (Reader Pro) ×

おわりに

本記事では Amazon Q について概要や種類、活用方法などを記事にしました。
Amazon Q Developer に関しては無料利用枠もあるので是非活用していきましょう!


🌟この記事が誰かの役に立てば幸いです!
また、ご質問やフィードバックもお待ちしています。


参考資料

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