はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)は、
- エンタープライズBI
- セルフサービスBI
- 拡張分析
の3つを機能の柱としています。
従来のオンプレミスBIツールであるOracle Business Intelligence Enterprise Edition(BIEE)の流れを汲むのが、「エンタープライズ分析」機能であり、BIEEで作成したダッシュボードをOACに移行することもできます。
やりたいこと
- OACのセルフサービスBI機能で作成したビジュアライゼーションから、従来のエンタープライズBIによるダッシュボードにドリルスルーしたい。
- その際、クリックした場所のデータを検索条件として引き継ぎたい。
準備
エンタープライズBIのダッシュボードを用意します。
今回は、BIEEから移行したダッシュボードを使います。
ダッシュボードの上部には「ダッシュボード・プロンプト」を配置しており、利用者が対話的に検索条件を変更することができます。
ビジュアライゼーションの作成
データセットとして、ダッシュボード・プロンプトで使用されているのと同じサブジェクト領域を選択します。
今回は、ビジュアライゼーションのタイプとして「ドーナツ」を選択してみました。
「チャネルカテゴリ」を右クリックして、ダッシュボードにドリルスルーするように設定します。
データ・アクションの設定
画面右上の「メニュー」アイコンをクリックし、「データ・アクション」を選択します。
「名前」に任意の名称を入力します。ここで入力した名称がメニューに表示されます。
「タイプ」は「分析リンク」とします。
アンカー先は、「チャネルカテゴリ」を選択します。
「ターゲット」の「このワークブック」をクリックし、「カタログから選択」を選びます。
カタログの中から、ドリルスルー先のダッシュボードを探して「OK」をクリックします。
遷移先のダッシュボード・ページを指定し、「値を渡す」を「アンカー・データ」とします。
「OK」をクリックします。
ドリルスルーしてみる
ドーナツの「直販」部分を右クリックするとメニューが表示されます。
データ・アクションの定義で付けた名前がメニューとして表示されるので、クリックします。
指定したダッシュボードの指定したページが表示され、ダッシュボード・プロンプトに検索条件が自動的に適用されました。