はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)のリポジトリはClient Tool (Oracle BI管理ツール)で読み込むことができます。
Oracle BI管理ツールではリポジトリの高度な編集をサポートしているため、例えばデータレベルセキュリティ等を実装するためには不可欠のツールとなっています。
ただし、一度Oracle BI管理ツールで編集したリポジトリは、Webベースのデータ・モデラーで開くことができなくなるので注意してください。
リポジトリを読み込む
Oracle BI管理ツールをダウンロードし、インストールします。
Oracle Analytics Client Toolsのダウンロード・ページ
OACのバージョンにあったClient Toolをインストールしてください。
Oracle BI管理ツールを起動し、OACのリポジトリを読み込みます。
「ファイル」-「開く」-「クラウド...」をクリックします。
パラメータを入力する
パラメータ | 値(例) |
---|---|
ユーザー | IDCSまたはIdentity Domainに登録されているOACの管理者ユーザー |
パスワード | OAC管理者のパスワード |
クラウド | bootstrap(変更しない) |
ホスト名 | OACのホスト名 |
ポート番号 | 443(変更しない) |
SSL | チェックする |
トラスト・ストア | (変更しない) |
パスワード | changeit(デフォルト値) |
プロキシ | 必要に応じて設定 |
Javaキーストアのパスワードを変更
トラスト・ストアのデフォルトのパスワードは「changeit」ですが、これを変更してみたいと思います。
コマンドプロンプトを開き、次のディレクトリに移動します。
<Oracle Analytics Client Toolsのインストール先>\oracle_common\jdk\jre\lib\security
例:C:\oracle\BIAdmin\oracle_common\jdk\jre\lib\security
C:\>cd C:\oracle\BIAdmin\oracle_common\jdk\jre\lib\security
C:\oracle\BIAdmin\oracle_common\jdk\jre\lib\security>
keytoolコマンドでパスワードを変更します。
パスワードを変更する前に、必要に応じて cacerts のバックアップを取得してください。
C:\oracle\BIAdmin\oracle_common\jdk\jre\lib\security>keytool -storepasswd -keystore cacerts
キーストアのパスワードを入力してください: <現在のパスワード、すなわちchangeit>
新規keystore password: <新しいパスワード>
新規keystore passwordを再入力してください: <もう一度、新しいパスワード>
C:\oracle\BIAdmin\oracle_common\jdk\jre\lib\security>
これでパスワード変更完了です。
次回から、Oracle BI管理ツールでOACのリポジトリを読み込む際のトラスト・ストアのパスワードは、changeitの代わりに新しく設定したパスワードを使用します。