はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)では、データセットやワークブック、ダッシュボードなどをひとまとめにして「スナップショット」を取ることができます。
ある時点の状態を保存するのがスナップショットなので、スナップショットを復元することで取得した時点の状態に戻すことが可能です。
スナップショットはファイルとしてダウンロードすることもできますが、Object Storageにエクスポートすることで容量をあまり気にせずにバックアップとすることができます。
事前の準備
バケットの作成
保存先のObject Storageのバケットを作成しておきます。
ユーザーのOCIDをコピー
OCI管理コンソールで「アイデンティティとセキュリティ」-「ユーザー」で該当するユーザーの「ユーザーの詳細」を開きます。
ユーザー情報で、OCIDをコピーして控えておきます。
ユーザーにAPIキーを追加
続いて、ユーザーにAPIキーを追加します。リソースから「APIキー」を選択し「APIキーの追加」をクリックします。
「秘密キーのダウンロード」をクリックして、秘密キーをダウンロードします。
ダウンロードできたら、「追加」をクリックします。
フィンガープリントが表示されます。後で使用するので控えておきます。
テナンシのOCIDをコピー
OCI管理コンソールの「ガバナンスと管理」-「テナンシ詳細」に移動します。
テナンシのOCIDも後で使用するので、コピーして控えておきます。
OACでスナップショットをエクスポート
OACに管理者としてログインします。
次に、コンソールメニューに移動し「スナップショット」をクリックします。
新規にスナップショットを作成するか、作成済みのスナップショットの「スナップショット・アクション・メニュー」のアイコンをクリックします。
メニューの「エクスポート」をクリックします。
デフォルトの「ローカル・ファイル・システム」から「Oracle Cloud Storage」に変更し「ストレージの詳細」をクリックします。
必要な情報を入力して「次」をクリックします。
名前 | 値 |
---|---|
Bucket Name | <事前に作成しておいたバケット名> |
OCI Region | ap-tokyo-1 <東京リージョンの場合> |
OCI Tenancy Id | <テナンシのOCID> |
OCI User Id | <ユーザーのOCID> |
Key Fingerprint | <APIキーのフィンガープリント> |
Private key | <ダウンロードしたpem形式の秘密キーファイル> |
必要に応じてファイル名を変更して「OK」をクリックします。
パスワードを入力して「エクスポート」をクリックします。
エクスポート成功!
エクスポート時に403 Forbidden エラーで失敗することがありました。
ブラウザのキャッシュをすべて削除してやり直したところ正常に実行されました。
(エラーメッセージのスクリーンショットを撮り損ねたことが悔やまれます)
スナップショットのインポート
スナップショット画面の「ページ・メニュー」から、「Import Snapshot」をクリックして同様の手順でインポートします。