はじめに
Oracle Analytics Cloud(OAC)では、データセットを充実化する機能(エンリッチといいます)があります。
参考:Oracle Analytics Cloud:データの内容に応じて列の追加を提案してくれるので、データセットが充実化していく話
この機能はサービスに組み込まれていますが、ユーザがカスタマイズすることもできます。
どのデータに対してどのようなエンリッチを提案するかをExcelファイルとして作成し、事前に登録しておきます。
カスタムナレッジを準備する
今回は、都道府県に関するデータをロードする際に分析データを拡張するカスタムナレッジを作成しました。
カスタムナレッジはExcelで作成して、xlsxファイルとして保存します。
この例では、A列には都道府県名が入っています。
OACのデータセットに都道府県名が含まれている場合に、B列からE列のデータをエンリッチとして提案します。
A列のヘッダ名と実際のデータセットの列名は同一である必要はありません。
OACに管理者としてログインします。
ナビゲーションメニューの「コンソール」をクリックし、「参照ナレッジ」をクリックします。
作成しておいたExcelファイルを「カスタム・ナレッジの追加」にドラッグ&ドロップします。
カスタムナレッジを試す
「居住地」という列に都道府県名が格納されているCSVファイルをアップロードします。
「居住地」列を選択すると、OACがカスタムナレッジに基づいてデータのエンリッチ(充実化)を提案してきました。
「地方」「緯度」「経度」の提案を受け入れることにします(クリックします)。