はじめに
この記事は、2022年9月現在で使用可能なOracle Analytics Cloud(OAC)をもとにしています。
OACの2022年9月リリースのバージョンで、REST APIによるデータの取得機能が「プレビュー」として公開されました。
この機能を使用して、REST APIで提供されているオープンデータを可視化してみたいと思います。
使用するオープンデータ
ニューヨーク市が公開しているデータを使わせてもらおうと思います。
この中の、「人気の赤ちゃんの名前」というデータを使わせてもらいます。
APIエンドポイントのURLを後ほど使うので、どこかにメモしておきます。
OACの準備
プレビュー機能の有効化
REST API経由でのデータ取得はプレビュー機能であり、有効化することで使用できます(
2022年9月現在)。
OACに管理者としてログインし、「コンソール」メニューから「システム設定」をクリックします。
「Preview」にある「Preview the Generic Rest Connector」をオンにします。
接続の作成
一度「ホーム」に移動し、「作成」ボタンをクリックします。
「接続」をクリックします。
「REST API」をクリックします。
接続名を入力し(例:REST Opendata)、「RESTベースURL」に「https://data.cityofnewyork.us/resource/」と入力します。
さらに「エンドポイントの追加」をクリックします。
自動的に入力されるエンドポイント名をダブルクリックします。
名前を「Baby_Name_Female」に変更し、相対URLに「25th-nujf.json?brth_yr=2019&gndr=FEMALE」と入力します。
2019年に登録された女の子の名前にフィルタしています。
同様の手順でエンドポイントを追加し、名前を「Baby_Name_Male」に変更し、相対URLに「25th-nujf.json?brth_yr=2019&gndr=MALE」と入力します。
「保存」をクリックします。
認証なしで誰でもデータを取得できますが、取得できるデータ量が制限されることがあります。フィルタを活用してあまり大量のデータを取得しないようにします。
ユーザ登録してアプリケーショントークンを取得すると制限が緩和されます。
データセットの作成
「データ」メニューの「接続」で、先程作成した接続をクリックします。
スキーマの中の「AUTOREST」を展開し「BABY_NAME_FEMALE」を右のスペースにドラッグ&ドロップします。
「保存」をクリックします。
「Baby Name Female」という名前で保存します。
「ワークブックの作成」をクリックします。
データの可視化
「NM」と「CNT」をコントロールキーを押しながら同時に選択します。
そのまま、右にドラッグ&ドロップします。
「CNT」をクリックし、「ソート基準」を「高から低」とします。
「CNT」をフィルタにドラッグ&ドロップします。
「上位下位N件」をクリックして、上位10件でフィルタするようにします。
ニューヨーク市における、2019年の赤ちゃんの名前(女の子)の上位10件を棒グラフにしました。