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Oracle Analytics Cloud:ワークブックのパフォーマンスが気になったら

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はじめに

ワークブックを開くとキャンバスが表示されます。
時として、開くのに時間がかかることがあります。
時間がかかる理由は様々です。

  • 複雑なビジュアライゼーションを使用している
  • DBの処理時間が長い
  • DBからの検索結果の受信に時間がかかっている

などです。
上記のいずれも当てはまらないにも関わらず、パフォーマンスが良くない場合には、一度ブラッシングをオフにしてみてください。

ブラッシングとは

キャンバスに複数のビジュアライゼーションがあるときに、あるビジュアライゼーションの一部をクリックしたときに、そのデータが含まれる他のビジュアライゼーションが強調表示される機能です。
image.png
この例では、左下の表の一部(製品番号14の列)をクリックしたところ、左上のドーナツチャートと右の折れ線で、この製品が属する製品カテゴリが強調表示されました。
これがブラッシングです。
ブラッシングはデフォルトでオンになっています。

ブラッシングをオンにするとどうなる

「開発者」機能で確認すると、キャンバス上の各ビジュアライゼーションを表示するためのクエリー以外に、「ブラッシング問い合わせ」という多数のクエリーが実行されているのがわかります。
image.png
ブラッシングをオフにすると、これらの問い合わせが実行されなくなるため、その分パフォーマンスが向上します。

パフォーマンスの確認方法は、こちらの記事を参考にしてください。

ブラッシングをオフにする

ブラッシングは様々なレベルでオフにすることができます。

キャンバスレベルでオフにする

ブラウザの右下に並んでいるアイコンの中から、ブラッシングアイコンをクリックすると、そのキャンバスでブラッシングがオフになります。
image.png
オフになった状態
image.png
もう一度、アイコンをクリックするとオンの状態に戻せます。
キャンバスのプロパティ画面からオフにすることもできます。
image.png

ワークブックレベルでオフにする

ワークブックのレベルでオフにする場合は、ワークブックのプロパティを使用します。
image.png
image.png
こうしておけば、それ以降ワークブックにキャンバスを追加すると、そのキャンバスでのブラッシングはオフになります。
ただし、元々キャンバスレベルでブラッシングがオンになっていた場合、それが自動的にオフになるわけではありません。

システムレベルでオフにする

コンソールの「システム設定」で、「Performance and Compatibility」セクションでブラッシング設定のデフォルトを設定できます。
image.png
サブジェクト領域に対するブラッシングと、データセットに対するブラッシングをオフにします。

設定が反映されるまで、数分かかることがあります。

これにより、新規のワークブックを作成すると、そのワークブックではブラッシングがオフになります。
既存のワークブックでは、ブラッシングの設定が「自動」になっていれば、システム設定に従ってオフになります。自動ではなく「オン」になっていれば、システム設定に関わらずオンになります。
キャンバスレベルでオンになっている場合、そのキャンバスはオンのままです。

おわりに

ブラッシング設定は、システムのデフォルトをオフにしておき、必要なワークブックやキャンバスのみでオンにするのがパフォーマンスを重視する場合はベターかも知れません。

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