はじめに
アナリティクスのクラウドサービスであるOracle Analytics Cloud(OAC)を使用するにあたって、サービスインスタンスを作成する手順をまとめました。
なお、この記事は2022年6月時点の情報をもとにしています。
事前準備
OACのサービスインスタンス作成にあたり、専用のユーザを作成しておきたいと思います。
従来のIdentity Cloud Serviceではなく、Identity Domainに移行済みの環境を使用しました。
Identity Cloud Service環境の方は、こちらを参考にしてください。
ドキュメント:アイデンティティ管理の実行
ユーザとグループの作成
左上のハンバーガーメニューをクリックし、「アイデンティティとセキュリティ」から「ドメイン」をクリックします。
「Default」ドメインをクリックします。
「ユーザ」に移動し、「ユーザの追加」ボタンをクリックしてOACインスタンスを作成するユーザを作成します。
必要に応じて、他のユーザ(OACの一般ユーザ等)も作成しておきます。
次に、「グループ」に移動し、「グループの追加」ボタンをクリックしていくつかのグループを作成しました。
OACインスタンスを作成するユーザは、「OAC_Instance_Admins」グループにマップしました。
ポリシーの設定
OACインスタンスを作成するユーザ(の属するグループ)に、適切なポリシーを設定します。
「ポリシーの作成」ボタンをクリックします。
任意の名前と説明を入力し、「手動エディタの表示」をオンにします。
次を参考にポリシーを記述します。
allow group OAC_Instance_Admins to manage analytics-instances in compartment demo
allow group OAC_Instance_Admins to manage analytics-instance-work-requests in compartment demo
OACインスタンスの作成
OACインスタンスを作成するユーザでコンソールにログインし直します。
左上のハンバーガーメニューの「アナリティクスとAI」から「アナリティクス・クラウド」を選択します。
「インスタンスの作成」ボタンをクリックします。
任意のインスタンス名を入力します。
その他のオプションは、次のようにしました。
オプション | 値 |
---|---|
容量タイプ | OCPU |
OCPU数 | 1 (非本番) |
ライセンス | ライセンス込み |
エディション | Enterprise Edition |
アクセスタイプ | パブリック |
しばらくすると、インスタンス作成が完了してステータスが「アクティブ」に変わります。
インスタンスの詳細画面の「分析ホームページ」をクリックして稼働確認します。
一般の利用者には、分析用ホームページのURLのみ(アクセス情報のURLと同じものです)をお知らせしておくことも可能です。
OACアプリケーションロールの設定
管理者としてOACにログインし、左上のハンバーガーアイコンをクリックします。
「コンソール」から「ユーザーとロール」をクリックします。
「ユーザー」タブでは、ドメインのユーザが一覧で表示されています。
「グループ」を見てみると、ドメインのグループが一覧で表示されています。
「アプリケーション・ロール」でビルトインのアプリケーションロール「BIServiceAdministrator」にグループを追加してみます。
「グループの追加」ボタンをクリックします。
ドメインのグループが表示されるので、「OAC_Service_Admins」グループを「追加」します。
これで、ドメイングループ「OAC_Service_Admins」に所属するユーザは、OACの管理者としてのロールを割り当てられました。
同じ要領で、他のドメイングループ(OAC_UsersやOAC_Power_Users等)も適切なOACのアプリケーションロールにマップすると良いでしょう。