はじめに
アナリティクスのクラウドサービスであるOracle Analytics Cloud(OAC)を使用するにあたって、サービスインスタンスを作成する手順をまとめました。
なお、この記事は2025年8月時点の情報をもとにしています。
事前準備
OACのサービスインスタンス作成にあたり、専用のユーザを作成しておきたいと思います。
従来のIdentity Cloud Serviceではなく、Identity Domainに移行済みの環境を使用しました。
Identity Cloud Service環境の方は、こちらを参考にしてください。
ドキュメント:アイデンティティ管理の実行
ユーザとグループの作成
管理者としてOCI管理コンソールにログインし、左上のハンバーガーメニューをクリックして、「アイデンティティとセキュリティ」から「ドメイン」をクリックします。
「現在のドメイン」とマークされているドメインをクリックします。
「ユーザー管理」に移動し、ユーザーセクションの「作成」ボタンをクリックしてOACインスタンスを作成するユーザを作成します。
必要に応じて、他のユーザ(OACの一般ユーザ等)も作成しておきます。
次に、グループセクションまで下にスクロールし、「グループの作成」ボタンをクリックしていくつかのグループを作成しました。
OACインスタンスを作成するユーザは、「OAC_Instance_Admins」グループにマップしました。
ポリシーの設定
OACインスタンスを作成するユーザ(の属するグループ)に、適切なポリシーを設定します。
「ポリシーの作成」ボタンをクリックします。
任意の名前と説明を入力し、「手動エディタの表示」をクリックします。
次を参考にポリシーを記述します。
allow group OAC_Instance_Admins to manage analytics-instances in compartment demo
allow group OAC_Instance_Admins to manage analytics-instance-work-requests in compartment demo
OACインスタンスの作成
OCI管理コンソールから一旦ログアウトします。
OACインスタンスを作成するユーザで管理コンソールにログインし直します。
左上のハンバーガーメニューの「アナリティクスとAI」から「アナリティクス・クラウド」を選択します。
「インスタンスの作成」ボタンをクリックします。
任意のインスタンス名を入力します。
その他のオプションは、次のようにしました。
| オプション | 値 |
|---|---|
| 容量タイプ | OCPU |
| OCPU数 | 1 (非本番) |
| ライセンス | ライセンス込み |
| エディション | Enterprise Edition |
| アクセスタイプ | パブリック |
しばらくすると、インスタンス作成が完了してステータスが「アクティブ」に変わります。
インスタンスの詳細画面の「分析ホームページ」をクリックして稼働確認します。
一般の利用者には、分析用ホームページのURLのみ(アクセス情報のURLと同じものです)をお知らせしておくことも可能です。
OACアプリケーションロールの設定
管理者としてOACにログインし、左上のナビゲータアイコンをクリックします。
「コンソール」から「ロールと権限」をクリックします。
「ユーザー」タブでは、ドメインのユーザが一覧で表示されています。
「グループ」を見てみると、ドメインのグループが一覧で表示されています。
- 「アプリケーション・ロール」に移動します
- ビルトインのアプリケーションロール「BIServiceAdministrator」をクリックします
- 「グループ」をクリックします
- 「グループの追加」をクリックします
ドメインのグループが表示されるので、「OAC_Service_Admins」グループを「追加」します。
これで、ドメイングループ「OAC_Service_Admins」に所属するユーザは、OACの管理者としてのロールを割り当てられました。
同じ要領で、他のドメイングループ(OAC_UsersやOAC_Power_Users等)も適切なOACのアプリケーションロールにマップすると良いでしょう。



















