はじめに
これまでも、OAC(Oracle Analytics Cloud)ではダッシュボード・フィルターが設定されたワークブックでダッシュボード・フィルターの値を変更すると、明示的にワークブックを上書き保存しなくてもその状態を保持してくれました。
次に同じワークブックを開くと、前回設定したダッシュボード・フィルターが適用された状態になるわけです。
アイコンをクリックすると、この状態がリセットされてワークブックが保管されたときの状態に戻すことができました。
こちらも参考にしてください
2025年3月のアップデートでこの機能が強化され、ダッシュボード・フィルターを適用した状態に名前をつけて保存しておくことができるようになりました。
どのように機能するのか見ていきたいと思います。
サンプルのワークブックを準備
このようなサンプルのワークブックを作成しました。
ダッシュボード・フィルターの値を状態として保存するためのテストなので、ダッシュボード・フィルターを左に配置しています。
状態メニューをクリックしてみます。
まだワークブックを開いただけで何もしていないので、「状態の保存」はグレーアウトして選択できなくなっています。
状態を保存
状態の保存を試すために、ダッシュボード・フィルターの値を変更しました。
(「Customer Segment」に「Corporate」を設定しました)
もう一度、状態メニューをクリックします。
今度は「状態の保存」がクリック可能になっているので、クリックします。
現在の状態に名前を付けます。
「すべての受注年 Corporate」と入力して「保存」をクリックします。
保存できたら、状態メニューの「適用状態」を確認します。
「元の状態」と今名前を付けて保存した状態の2つが表示されているはずです。
同じ要領で、さらにダッシュボード・フィルターの値を変更して別の名前で保存します。
- ダッシュボード・フィルターの内容を変更します
例えば、Consumerと2013 - 状態メニューをクリックします
- 状態の保存をクリックします
適切な名前を付けて状態を保存します。
試してみる
状態メニューをクリックします。
「適用状態」で保存しておいた状態が確認できます。
先ほどから、もう一つ増えて3つの状態があるのがわかります。
それぞれを選択してみて、フィルターとワークブックがどのように変化するか確認してください。
おわりに
保存した状態は、ワークブックの名前を変更したり移動したりするとリセットされるので注意してください。