HPE Morpheus VM Essentials Softwareの構築についてまとめます。
構築はVMware vSphere上で行います。
#2では下記URLとUbuntu Serverの仕様をもとに、HVMをインストールするUbuntu Serverの初期構築を行います。
https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=sd00006470en_us&docLocale=en_US
(User Manual for HPE Morpheus VM Essentials Software version 8.0.7
Published: July 2025)
#2-1. OSインストール
1. [Try or Install Ubuntu Server]が選択された状態でEnterキーを押下します。
2. [English]が選択された状態でEnterキーを押下します。
3. [Layout]で[Japanese]を選択して進めます。
4. [Ubuntu Server]を選択して進めます。[Ubuntu Server (minimized)]でもHVMは使えるようになりますが、特に何もしないとviやnanoが入っていない不便なものになってしまうので[Ubuntu Server]を選んでいます。
5. ネットワークの設定はHVMインストール後にnetplanで行います。HVMをインストールするための準備でネットワーク経由でいろいろインストールするため、DHCPでIPアドレスを取得するか、ここでNICひとつにIPアドレスを設定してもいいかもしれません。この手順ではDHCPでIPアドレスを取得しているため、ここでは設定変更しないで進めます。
6. プロキシサーバがある場合は設定します。この手順ではプロキシサーバを使用していないため、ここでは設定変更しないで進めます。
7. aptリポジトリの設定をします。この手順はデフォルトのリポジトリで進めていくため、ここでは設定変更しないで進めます。
8. OSインストールするディスクの設定をします。デフォルトでは[Set up this disk as an LVM group]が選択されており、OSインストールするディスクがLVM(論理ドライブ)になります。LVMは組み上げるといろいろ便利なことがあるらしいですが、この手順では[Set up this disk as an LVM group]を無効にして進めます。
9. OSインストールするディスクのパーティション設定です。この手順ではデフォルトの状態で進めます。
10. サーバーのホスト名とユーザーの設定をします。
11. Ubuntu Proを有効にするか設定します。この手順では[Skip for now]が選択された状態で進めます。
12. Open SSH serverをインストールするか選択します。HVMはMorpheusからSSHで管理されるため、ここでOpen SSH serverはインストールする設定にして進めます。
13. ここでは何も選択せず進めます。
14. インストールが開始されます。
15. [Reboot Now]が表示されたら実行して再起動します。
#2-2. やるべき初期設定
#2-2-1. システムの最新化
sudo apt update && \
sudo apt full-upgrade -y && \
sudo apt autoremove && \
sudo apt autoclean
#2-2-2. パッケージ自動更新無効化
/etc/apt/apt.conf.d/20auto-upgrades
の下記を変更
変更前
APT::Periodic::Unattended-Upgrade "1";
変更後
APT::Periodic::Unattended-Upgrade "0";
#2-2-4. NTP設定
/etc/systemd/timesyncd.conf
の最終行にNTPサーバを追記
NTP=NTPサーバのIPアドレスまたはFQDN
下記コマンドを実行してNTPサーバと時刻同期&NTPサーバ確認
systemctl restart systemd-timesyncd
timedatectl timesync-status
次回はHVMインストールまで行います。
以上です。