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TWSNMP FK v2.3.0でPING機能を大幅強化!ジッター・品質を可視化する「Smoke」と経路遅延を追跡する「MTR(AI診断付き)」

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はじめに

オープンソースの統合ネットワーク管理・監視ツール TWSNMP FKv2.3.0 をリリースしました!

今回のバージョンアップにおける大きな目玉のひとつが、「PING機能の大幅な強化(Smoke & MTR の搭載)」 です。

ネットワークのトラブルシューティングや品質監視において、PING(ICMP Echo)は最も基本的かつ不可欠なツールです。しかし、従来の「単に死活を確認するだけのPing」や「宛先までのホップを一覧表示するだけのTraceroute」では、以下のような課題がありました。

  • 「通信はできているが、Web会議やVoIPが途切れる」といった遅延のゆらぎ(ジッター)や微小なパケットロスが見えにくい
  • 「どのルーター(ホップ)で遅延が急増したりパケットがドロップしているのか」をリアルタイムに追跡できない
  • 測定結果の数値やグラフを見ても、障害のボトルネックがどこにあるのか判断に迷う

TWSNMP FK v2.3.0 では、これらの課題を解決するために 「Smoke(Smokeping風のジッター・パケットロス可視化)」「MTR(My Traceroute風のホップ別リアルタイム品質追跡)」 を新機能として搭載しました。さらに、測定結果をワンクリックで診断してくれる 「AI(LLM)解説機能」 も組み込まれています。

本記事では、新しく生まれ変わった TWSNMP FK の PING 診断機能と、常時監視に役立つ Smokeping ポーリングについて詳しくご紹介します。


新しくなった PING 画面

マップ上のノードを右クリックして「PING」を選択すると、新しくなったPINGダイアログが表示されます。

画面上部に 動作モード切り替えボタン(通常 Ping / Smoke / トレースルート / MTR) が新設され、用途に応じた診断をワンクリックで素早く切り替えられるようになりました。

PING画面
▲ リニューアルされた PING 画面(モード選択・パラメータ設定)

4つの動作モード

動作モード 概要 主な用途
通常 Ping 指定回数(または連続)で標準的なICMP Echoを送信。パケットサイズ変化テストやTTL指定も可能。 単純な死活確認、回線速度予測、パケットサイズ耐性テスト
Smoke 200msの高頻度間隔でパケットを連続送信し、遅延中央値・最小/最大レンジ・パケットロスを集中測定。 ネットワーク品質のブレ(ジッター)や瞬間的なパケットロスの検出
トレースルート TTLを1から順にインクリメントして送信し、宛先までのネットワーク経路(各ホップ)を探索。 宛先までの到達ルートやゲートウェイ機器の確認
MTR 経路上の全ホップを自動検出し、各ホップに対して継続的にPINGを送信して統計をリアルタイム収集。 経路途中でのボトルネック特定、特定ルーターでのパケットロス追跡

1. Smoke モード(Smokeping)

ジッター(遅延の揺らぎ)とパケットロスを一目で可視化

「通信は繋がっているけれど、なぜかレスポンスが悪い」「定期的にパケットが詰まるような挙動をする」といった現象を突き止めるには、長周期のPingよりも短周期での連続サンプリングと統計分析が効果的です。

Smoke モードを選択して測定を開始すると、200ms間隔 の高頻度パケット送信を行い、収集したデータを「Smokeping」タブでグラフィカルに可視化します。

Smokeping チャート
▲ Smoke モードの Smokeping チャート画面

Smokeping チャートの見どころ

  • 中央値(Median RTT)と最小・最大レンジ(Smoke):
    外れ値に強い中央値の推移ラインと、遅延の振れ幅(最小値〜最大値)を背景のグラデーション(煙=Smoke)として重ねて描画します。煙が細く安定していれば「高品質な回線」、煙が上下に大きく広がっていれば「ジッターが発生している不安定な回線」と直感的に分かります。
  • パケットロス率のバー表示:
    グラフ下部にはパケットロス率(%)が色分けバーで表示され、どの時間帯にドロップが発生したかが一目瞭然です。
  • 測定期間の柔軟な指定:
    1分間、3分間、5分間、10分間、あるいは無制限(連続)から測定期間を選択できます。

2. MTR モード(My Traceroute)

ホップごとの品質をリアルタイムに同時追跡

ネットワークエンジニアの定番ツールである mtr(My Traceroute) の強力な診断機能を、TWSNMP FK の GUI 上で完全に再現・統合しました。

MTR モードを実行すると、内部で2つのフェーズが自動的に進行します。

  1. Discoveryフェーズ: TTL=1 から順にパケットを送信し、宛先ホストに至るまでの全ルーター(ホップ)を自動検出します。
  2. Samplingフェーズ: 検出された全ホップに対して並行して定期的なPING送信を継続し、ホップごとの通信品質統計をリアルタイムに更新・蓄積します。

MTR画面
▲ MTR モードのホップ別統計テーブルと MTR プロファイルチャート

リアルタイム統計テーブルの項目

MTRタブでは、各ホップについて以下の詳細な統計指標がリアルタイムに計算・表示されます。

  • Hop (TTL): ゲートウェイのホップ数
  • Host / IP: ルーターのIPアドレス(応答元)
  • Location: GeoIPによる地理的位置情報(国・地域等)
  • Loss %: パケットロス率(0%は緑、軽度ロスは黄、20%以上は赤のプログレスバーで直感表示)
  • Snt: 送信パケット数
  • Last: 直近の応答時間(ms)
  • Avg: 平均応答時間(ms)
  • Best: 最小応答時間(ms)
  • Wrst: 最大応答時間(ms)
  • StDev: 応答時間の標準偏差(ms: 揺らぎの度合い)

MTR プロファイルチャート

テーブル上部には、全ホップの 平均遅延(Avg)遅延レンジ(Best〜Wrst)、および パケットロス率(Loss %) を一覧できる複合チャートが表示されます。
「第3ホップのルーターを超えた瞬間に遅延が跳ね上がっている」「途中の特定の中継機器だけでパケットロスが多発している」といった経路上のボトルネック箇所を一瞬で見抜くことができます。


3. AI(LLM)によるネットワーク品質・経路診断

「MTRやSmokeのグラフが出たけれど、この数値は正常なのか異常なのか?」「途中のホップでパケットロスが出ているが、自社内の問題かプロバイダ側の問題か?」

このような疑問に対し、TWSNMP FK の AI(LLM)連携機能 が強力にサポートします。

PING画面やMTR画面で 「AI解説」ボタン を押すと、計測された統計データ(ホップ別の遅延・標準偏差・ロス率・パケットサイズ特性・GeoIP位置など)がLLMに送信され、専門家視点での診断レポートが即座に出力されます。

MTR AI解説画面
▲ MTR の測定結果を AI(LLM)が解析・診断した例

AI が解説してくれるポイント

  • ネットワーク品質の総合評価: 遅延レベルやジッターの許容範囲評価
  • ボトルネック・障害箇所の推定: 遅延が急増しているホップや、ICMPレート制限と実際の障害パケットロスの切り分け判定
  • 推奨される確認・改善アクション: MTU/MSS設定の見直し、中継スイッチのポート確認、上位ISPへの問い合わせ推奨など

[!TIP]
TWSNMP FK は Ollama などのローカルLLM にも対応しています。社内ネットワークのIPアドレスや経路情報を外部クラウドに出したくない環境でも、完全オフライン&無料 でAI診断を活用できます。


4. 常時監視でも使える「Smokeping ポーリング」

PING画面での一時的な手動診断だけでなく、ノードの定期監視(ポーリング) にも Smokeping 機能が統合されました。

ポーリング設定で種別 PING、モード smoke を選択することで、定期的に短周期バーストPINGを実行し、死活だけでなく「品質劣化・遅延スパイク・パケットロス」を常時監視できます。

Smokeping画面
▲ Smokeping の測定結果画面

パラメータと判定スクリプトの例

  • パラメータ(Params): count=10,size=64,ttl=64
    • 1回の監視サイクルで 10発の連続PINGを送信します。
  • スクリプトで使える豊富な変数:
    • avg / rtt / mean: 平均応答時間(ナノ秒)
    • median: 中央値応答時間(ナノ秒)
    • min / max: 最小/最大応答時間(ナノ秒)
    • jitter: ジッター(max - min、ナノ秒)
    • loss: パケットロス率(%、0.0100.0
    • lossCount / fail: ロスしたパケット数
    • count: 総送信パケット数

判定スクリプトの記述例

// パケットロス率が10%未満、かつ平均遅延が50ms未満なら正常
loss < 10.0 && avg < 50 * 1000 * 1000
// ジッター(最大遅延 - 最小遅延)が30ms以内なら正常(VoIP等の品質監視向け)
jitter < 30 * 1000 * 1000

単なる「Pingが通るか」の0/1判定を超えて、「回線品質が低下し始めた兆候」をいち早く検知してアラートを発報することが可能になります。


まとめ

TWSNMP FK v2.3.0 の PING 機能強化により、日常の死活監視から突発的な障害調査、詳細な回線品質分析まで、すべて TWSNMP FK ひとつで完結できるようになりました。

  • Smoke モード: 200msサンプリングによるジッター・パケットロスのSmokeping可視化
  • MTR モード: 宛先までの全ホップを自動検出し、リアルタイムに遅延・ロス率を追跡
  • AI 診断連携: 計測データからボトルネックや原因・対策をAIが自動分析
  • Smokeping ポーリング: 常時監視で品質劣化や遅延スパイクを検知

ネットワークの遅延やパケットロスでお困りの方は、ぜひ新しくなった TWSNMP FK v2.3.0 の PING / MTR 機能を試してみてください!

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