TVExtBot for 暗号通貨(以下、TVExtBot)で使用するPineスクリプトについて説明します。
前回をまだ見ていない方はこちらをどうぞ
TVExtBotスタートガイド1(設定編)

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Pineスクリプト準備

トレーディングビューサイト(tradingview.com)ではユーザーが自分のアイデアを公開したり、TradingViewの言語であるpineスクリプトを使用し作成したインジケーターやストラテジーを公開することができます。
TradingViewのユーザーは公開されたインジケーターを自由に自分のチャート上に表示することができます。
今回は説明のために予め準備したPineスクリプトを使用します。
※ 実際に売買には使用しないでください！

① 『インジケーター＆ストラテジー』を選択します。

② 『TVExtBot』を入力し、一覧から『SMA Strategy for TVExtBot』Pineスクリプト(※1)をクリックします。
(※1) Pineエディタの『新規作成−空のインジケータースクリプト』を実行するとデフォルトとして提供されるコードにバックテストの期間を指定してシミュレーションできるように変更しているコードになります。
（バックテストのデフォルト期間は2019年1月1日〜2019年12月31日です）

③ 『SMA Strategy for TVExtBot』のバックテスト結果が『投資戦略テスター』タブに表示されます。

ビットフライヤーBTC/JPYチャートで1５分足の場合、2019年1月1日〜4月22日までの勝率が『34.97%』です。
他にも、『パフォーマンスサマリー』『トレード一覧』も確認できます。

Pineスクリプト編集

アラートを設定するために、以下の2ステップが必要になります。
1.strategy関数をstudy関数に変更する。
2.カスタムアラート設定のalertcondition関数を追加する。
※ alertconditionについての公式の解説はこちら
※ strategy関数を使用する場合、アラート設定を行うことができません。

① Pineスクリプトの変更前と変更後は以下の通りです。
【Pineスクリプトのコード内容】
　移動平均(sma)の14日線、28日線が下から上にクロスした場合はLongエントリ、上から下にクロスした場合はShortエントリの戦略です。

変更前

//－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
//【説明】TVExtBot for Cryptocurrency 戦略サンプル
//－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
//@version=3
strategy("SMA Strategy for TVExtBot", overlay=true)

FromYear  = input(defval = 2019, title = "From Year", minval = 2010)
FromMonth = input(defval = 1, title = "From Month", minval = 1)
FromDay   = input(defval = 1, title = "From Day", minval = 1)
ToYear    = input(defval = 2019, title = "To Year", minval = 2010)
ToMonth   = input(defval = 12, title = "To Month", minval = 1)
ToDay     = input(defval = 31, title = "To Day", minval = 1)

FromDate = timestamp("GMT+9",FromYear,FromMonth,FromDay, 0, 1)
ToDate = timestamp("GMT+9",ToYear,ToMonth,ToDay, 0, 1)

BGColor =  (time >= FromDate) and (time <= ToDate) ? #FFFF4D : na
bgcolor(BGColor, transp=94)
BackTest() =>
    time >= FromDate and time <= ToDate ? true : false

longCondition = crossover(sma(close, 14), sma(close, 28))
if (BackTest() and longCondition)
    strategy.entry("My Long Entry Id", strategy.long)

shortCondition = crossunder(sma(close, 14), sma(close, 28))
if (BackTest() and shortCondition)
    strategy.entry("My Short Entry Id", strategy.short)

【Pineスクリプトのコード内容】
移動平均(sma)の14日線、28日線が下から上にクロスした場合は買いアラートを、上から下にクロスした場合は売りアラートを設定できるように変更しました。

変更後

//－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
//【説明】TVExtBot for Cryptocurrency スタートガイドサンプル
//－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
//@version=3
study("SMA Indicator for TVExtBot", overlay=true)

longCondition = crossover(sma(close, 14), sma(close, 28))
shortCondition = crossunder(sma(close, 14), sma(close, 28))

plotshape(longCondition,title="Buy",style=shape.triangleup,text="Buy",color=green,textcolor=green,location=location.belowbar)
plotshape(shortCondition,title="Sell",style=shape.triangledown,text="Sell",color=red,textcolor=red,location=location.abovebar)
alertcondition(longCondition, title = "Buy", message = '買い注文メッセージ入力')
alertcondition(shortCondition, title = "Sell", message = '売り注文メッセージ入力')

② Pineエディタの『新規作成−空のインジケータースクリプト』をクリックします。

③ 上記①変更後のPineスクリプトをコピー＆ペーストします。

④ 『チャートに追加』をクリックします。

これで自動売買するためのPineスクリプトが準備できました。
次回は、自動売買するために必要な注文メッセージ作成及び設定について説明させていただきます。
TVExtBotスタートガイド(注文メッセージ作成及び設定編)

[暗号通貨自動売買] TVExtBotスタートガイド2(Pineスクリプト編)

Pineスクリプト準備

Pineスクリプト編集