背景
cognosバージョンアップに伴う下記の更新記事です。
Cognos Analytics で起動してくるプロセスと、その中で監視すべきプロセスを考えてみました。
Cognosとして正式なガイドがあるわけではないので、あくまで個人の検証・調査結果です。
以前と同じプロセス
① /opt/ibm/cognos/analytics/./bin64/./cogbootstrapservice ... runAsDaemon
② /opt/ibm/cognos/analytics/jre/bin/java ... cognosserver
③ /opt/ibm/cognos/analytics/bin64/cgsServer.sh
④ /opt/ibm/cognos/analytics/jre/bin/java ... CGSServer
⑤ /opt/ibm/cognos/analytics/jre/bin/java ... dataset-service
⑥ /opt/ibm/cognos/analytics/bin/BIBusTKServerMain
⑦ /opt/ibm/cognos/analytics/bin/BmtMDProviderMain
認証プロセス
従来のバージョンにも存在していましたが、
LDAPやApacheDSを稼働させた際に起動するプロセスを検証します。
対応するプロセスは下記になります。
⑧ /opt/IBM/cognos/analytics/bin64/CAM_LPSvr
親プロセスは、
② /opt/ibm/cognos/analytics/jre/bin/java ... cognosserver です。
認証プロセス障害検証
⑧はkillしても自動で立ち上がってきません。
レポートの実行をスケジュールで設定し(キャプチャは1分毎の実行で設定)、ログを確認します。
実行時間が1秒だけ、スケジュールより遅れているログが2件あります。
この実行の前に、⑧をkillしているので、実行自体は正常に終了したことがわかります。
新たに追加されたプロセス
⑨ /opt/ibm/cognos/analytics/jre/bin/java... -Dspark.master=local[*]
Dspark.sql.warehouse... flint.server.FlintServerApp
親プロセスは⑤dataset-serviceです。
前回記事を踏まえると、プロセスの親子関係はこのようになります。
プロセス障害時の動作
新たに追加された⑨の動作を検証します。
プロセスを削除した後、自動起動されるか、で監視すべきか判断します。
該当するPIDを確認したのち、topコマンドで実行中のプロセスを見ます。
PID416(⑧Dspark)をkillします。
数秒後、topコマンドで見ている起動中のPIDから416が消えます。
代わりにCOMMANND:javaのプロセスが立ち上がってきている気がしますが、一応 ps -efで確認します。
すると、Dsparkを含むPIDが新しく立ち上がったものに変わっています。
親である、PID14999 dataset-service がkill されても、自動起動されます。
※⑤がkillされると、②により自動起動されるのは前回記事参照のこと。
結論
⑧ 必要なタイミングで②により自動起動されるため、監視不要。
⑨ 親である⑤により自動起動されるが、何らかの理由で自動起動できない場合に、レポート実行に支障が出るため監視する事が望ましい。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご指摘等ありましたら、コメントいただけますと幸いです..!
以上、新しく増えたプロセスの検証でした。
検証環境: OS: Red Hat Enterprise Linux Server release 7.5 (Maipo)
Cognos-version: 11.2.4 FP2