📝 注意
本記事はAIの補助を受けて編集しています。
最初にまとめ
- Chromeが自動的に約4GBのAIモデルをダウンロードすることがある
- 対象になるのは、ある程度スペックが高いパソコンだけ
- 「OptGuideOnDeviceModel」というフォルダに入っている
- 機能をオフにすれば、削除しても再ダウンロードされなくなる
- アドレスバーの「AI Mode」は、実はほとんどクラウドで動いている(ローカルモデルは別の用途)
目次
- 1. 突然現れた4GBの謎のフォルダ
- 2. Googleの説明と、処理の流れ
- 3. 「削除してもまたダウンロードされる」問題
- 4. 「AI Mode」は本当にローカルモデルを使っているの?
- 5. 環境への影響(あくまで推定)
- 6. 法律上の問題(専門家の意見)
- 7. どんなパソコンが対象になるの?
- 8. なぜGoogleはこんなことをするの? 公平な見方
- 9. 完全に無効化して削除する手順
- 10. まとめ:問題はAIそのものではない
- 参考リンク
1. 突然現れた4GBの謎のフォルダ
Chromeを使っていると、知らないうちにパソコンのストレージが数GB減っている…そんな経験はありませんか?
実は、Chromeのユーザーデータフォルダの中に、OptGuideOnDeviceModelという名前のフォルダが勝手に作られ、その中に約4GBのファイル(weights.binなど)が保存されているケースがあることが分かりました。
以下の場所を確認してみてください。
-
Windows:
%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\OptGuideOnDeviceModel -
Mac:
~/Library/Application Support/Google/Chrome/OptGuideOnDeviceModel/ -
Linux:
~/.config/google-chrome/OptGuideOnDeviceModel
プライバシー研究者のAlexander Hanffさんは、新しいChromeのプロファイルを作って何も操作しないまま約15分待つと、このフォルダが自動的に作られることを実証しました。ダウンロードの許可を求めるポップアップも、説明も一切ありません。
ただし、すべてのパソコンで起こるわけではありません。 ある程度のハードウェア要件を満たしている場合だけです(詳しくは後述)。
2. Googleの説明と、処理の流れ
Googleはこの動作を否定していません。オンデバイスAI(パソコン上でAIを動かす仕組み)の一部だと説明しています。
主な目的は:
- フィッシング詐欺や危険なサイトの検出(Safe Browsing)を、クラウドにデータを送らずに行う
- 開発者向けのAPI(Prompt API、Summarizer APIなど)の土台を提供する
- 処理を速くし、プライバシーを守る(データが外部に出ない)
Googleの公式ドキュメントでは、「AIのAPIが最初に呼び出されたときにモデルをダウンロードする」とされています。しかし、Hanffさんの検証ではAPIを一度も呼んでいないのにダウンロードが発生しました。どうやら、デフォルトでオンになっている安全機能(Safe Browsingなど)がきっかけになっている可能性があります。ただし、Googleは正確な条件を公開していません。
処理のイメージ(ローカル)
処理のイメージ(クラウド)
一方、アドレスバーにある「AI Mode」は、ローカルモデルを使わずにクラウドで処理しているようです。
3. 「削除してもまたダウンロードされる」問題
多くのユーザーが報告しているのが、手動でOptGuideOnDeviceModelフォルダを削除しても、Chromeを再起動するとまた自動的にダウンロードされてしまうという現象です。
Hanffさんはこれを「ダークパターン(ユーザーが拒否しづらい設計)」と呼び、強く批判しています。
Googleは「空き容量が22GBを下回ったら自動的に削除する仕組みがある」と説明しますが、ユーザーが自分で削除した場合にその意思を尊重しない動作は、特に4GBという大きなサイズだけに、多くの人にとって許容しがたいものです。
4. 「AI Mode」は本当にローカルモデルを使っているの?
ここが一番誤解されやすいポイントです。
Chromeのアドレスバーには「AI Mode」という機能があります(試験的な機能ですが)。この機能に質問をすると、まるでパソコン上で処理しているように感じます。しかし、実際にはどうでしょうか?
セキュリティ系メディアのSecurity BoulevardやDecryptの分析によると、AI ModeのほとんどはGoogleのクラウドサーバーに質問を送って回答を得ています。ローカルの4GBモデルは、主に以下のような小さなタスクに使われています。
- 安全チェック(このサイトは危険かどうか)
- 短い文章の修正補助(Help me write)
- タブの自動グループ化
- 開発者向けAPI(サイト側が呼び出す場合)
つまり、「AI Modeはローカルで動いている」と思い込むと誤解してしまう可能性があります。
とはいえ、ローカルモデルがまったく役に立たないわけではありません。ただし、最も目立つ機能には使われていない、というのが実態です。
5. 環境への影響(あくまで推定)
Hanffさんは、このモデルが大量のパソコンにダウンロードされた場合の環境負荷を試算しています。
- 対象台数:1億台〜10億台と仮定
- 1回の配信で消費するエネルギー:24〜240 GWh
- CO₂排出量:6,000〜60,000トン(年間約6,500台の自動車と同じ)
これはあくまで仮定に基づく推定値です。実際の電力源(再生可能エネルギーの割合)や、本当にそこまで多くのパソコンに配信されるかは分かりません。しかし、「目に見えないダウンロード」が環境に与える影響を考えるきっかけにはなります。
6. 法律上の問題(専門家の意見)
Hanffさんは、この動作がEUの以下のルールに違反する可能性があると主張しています。
- ePrivacy指令(第5条第3項):ユーザーの端末にデータを保存する前に、明確な同意が必要
- GDPR(第5条第1項、第25項):透明性・公平性・設計段階からのプライバシー保護
ただし、これはまだ専門家の意見であって、EUの規制当局や裁判所が「違法」と判断したわけではありません。今後、調査や訴訟に発展する可能性はありますが、現時点では「こういう意見がある」というレベルです。
7. どんなパソコンが対象になるの?
すべてのパソコンでこの自動ダウンロードが起こるわけではありません。以下の条件をおおむね満たす必要があります(Chromeのバージョンによって変わる可能性あり)。
- 空きストレージ:22GB以上(少ないと自動削除される)
- メモリ(RAM):16GB以上
- CPU:4コア以上、または GPUのVRAMが4GB以上
- OS:Windows 10/11、macOS 13以降、Linux、Chromebook Plus
つまり、ちょっと古いパソコンや低スペックのマシンではそもそもダウンロードされません。そのため、この問題に気づいていない人も多いのです。
**Chromium系ブラウザ(Edge, Brave, Operaなど)**でも同様の機能が有効になっていると、同じようにダウンロードが発生する可能性があります。ただし、各ブラウザの設定によって無効化されていることもあるので、個別に確認が必要です。
8. なぜGoogleはこんなことをするの? 公平な見方
Googleを一方的に批判するのではなく、技術的なメリットも理解しておきましょう。
- 初めてAI機能を使うときの待ち時間を減らせる
- 危険サイトの検出をクラウドに頼らずリアルタイムで行える
- WebサイトがAI機能を簡単に使える基盤になる
- オフラインでも一部のAI機能が動く
つまり、アイデア自体は悪くありません。問題はやり方です。
- 透明性がない(説明や通知がない)
- 同意を得ていない(ユーザーに確認していない)
- 4GBのストレージを消費する
- 削除しても再ダウンロードされる(オプトアウトが難しい)
ユーザーは「AIを使いたくない」と言っているのではなく、「自分のパソコンに何が入っているかを知りたいし、選びたい」と言っているのです。
9. 完全に無効化して削除する手順
重要:フォルダを削除するだけでは再ダウンロードされます。必ず先に機能をオフにしてください。
方法①:Chromeフラグを使う(おすすめ、全バージョンで可能)
- Chromeのアドレスバーに
chrome://flagsと入力してEnter - 上の検索ボックスで
optimization-guide-on-device-modelを検索 - プルダウンを Disabled に変更
- 同じく
prompt-api-for-gemini-nanoも検索して Disabled に変更 - 画面下に表示される Relaunch ボタンを押してChromeを再起動
方法②:設定からオフにする(新しいバージョンのみ)
-
chrome://settings/systemを開く - On-device AI という項目を探してオフにする
- 確認メッセージに従う
(バージョンによってはこの項目が表示されない場合があります。そのときは方法①を使ってください)
方法③:レジストリを使う(Windows、上級者向け)
注意:レジストリの編集は自己責任で。事前にバックアップを取りましょう。これは一般ユーザー向けというより、企業の管理者向けの方法です。
-
regeditを起動 -
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chromeに移動(なければキーを作成) - 右クリック → 新規 → DWORD (32-bit) → 名前を
GenAILocalFoundationalModelSettingsに、値を1に設定 - Chromeを再起動
方法④:Microsoft Edgeの場合
同様にレジストリで HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge に同じDWORDを作成します。
機能をオフにした後の削除(任意)
上記の方法で機能を無効にしたら、以下のフォルダを手動で削除しても大丈夫です(再ダウンロードされなくなります)。
- Windows:
%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data\OptGuideOnDeviceModel - Mac:
~/Library/Application Support/Google/Chrome/OptGuideOnDeviceModel/ - Linux:
~/.config/google-chrome/OptGuideOnDeviceModel
また、Chromeのアドレスバーに chrome://on-device-internals/ と入力すると、モデルの状態を確認したり、そこから削除したりすることもできます。
10. まとめ:問題はAIそのものではない
今回の話で重要なのは、「AIが悪い」とか「Chromeが悪い」ということではありません。
問題は、ユーザーの知らないうちに4GBものデータをダウンロードし、しかも削除しても自動的に復元してしまう「透明性のなさ」と「ユーザーの意思を無視する動作」です。
オンデバイスAIには確かに利点があります。しかし、それを強制的に押し付けるのではなく、ユーザーに「説明し」「選ばせる」のが、成熟したソフトウェアのあるべき姿でしょう。
もしあなたが「4GBのストレージをAIモデルに使いたくない」と思ったら、上記の手順で簡単に無効化できます。ぜひ試してみてください。
参考リンク
| 出典 | リンク |
|---|---|
| Alexander Hanff(That Privacy Guy)の元記事 | thatprivacyguy.com |
| Malwarebytesのレポート | malwarebytes.com |
| Decryptの分析 | decrypt.co |
| Google公式ドキュメント | developer.chrome.com |
