はじめに
この記事では、AnthropicのComputerUseを使用して、JSpreadSheetのドキュメントをMarkdown形式で生成する方法について説明します。
目的
OSSに関してAIのコーディングがあまりできないため、Markdownファイルのドキュメントを食わせてコーディングできるか調査したかったため。
前提条件
- Windows環境
- Docker Desktopのインストール
- PowerShellの使用環境
- Claude APIキーの取得
セットアップ手順
1. ClaudeAPIキーを取得する
2. anthropic-quickstartsをCloneする
git clone https://github.com/anthropics/anthropic-quickstarts.git
3. Dockerコンテナの起動
Docker Desktopインストールしておいて起動後に
PowerShellで以下のコマンドを実行します:
【APIキー】 部分は更新してください。
docker run `
-e ANTHROPIC_API_KEY=【APIキー】 `
-v $HOME/.anthropic:/home/computeruse/.anthropic `
-p 5900:5900 `
-p 8501:8501 `
-p 6080:6080 `
-p 29999:8080 `
-it ghcr.io/anthropics/anthropic-quickstarts:computer-use-demo-latest
4. アプリケーションアクセス
ブラウザで以下のURLにアクセス:
http://localhost:29999
5. プロンプト開いてフォルダにフル権限を与えます
ドキュメント生成時の注意点
パーミッションエラーへの対処
ファイル生成時にパーミッションエラーが発生した場合の対処方法:
- 一時ディレクトリの作成
sudo mkdir -p /work
- ファイル作成
sudo chmod 777 /work
6. 指示を与えてスクレイピングしてMarkdownファイルを作成
■依頼したプロンプト
以下のJSpreadsheetドキュメントのセクションにアクセスし、各セクションの内容をMarkdownファイルとして保存してください:
1. URL: https://bossanova.uk/jspreadsheet/docs/react
2. アクセス対象セクション:
- Spreadsheet features
- Editors
- Scripting
- Appearance
3. 出力要件:
- 出力先: /home/computeruse/work
- 形式: Markdown
- 言語: 英語(原文)
- テーブルやコードブロックなどもMarkdown形式で変換
4. ファイル形式例:
[セクション名].md
==============
# [タイトル]
[コンテンツ]
==============
注意点:
- 各セクションは個別のMarkdownファイルとして保存
- テーブル、コードブロック等のフォーマットは保持
- 原文の英語をそのまま使用
- サイドバーのメニューから各セクションにアクセス
8.ComputerUseがファイル作ります
途中で続けるか確認もしてくれますが、自分は全部やってくれと指示しちゃいました。
9.ファイルの取得方法
生成したファイルをローカル環境に取得する手順:
1.コンテナID確認
docker ps
2.ファイルコピー
docker cp [コンテナID]:/home/computeruse/work ./localwork
取得したファイル群
ファイルの中身
スクレイピングしたサイト
まとめ
- ComputerUseを使用することで、AIによるドキュメント生成が可能
- 生成されたファイルはDockerコマンドでローカルに取得可能
- パーミッションエラーは一時ディレクトリを使用することで回避可能
感想
少し重いところがありますが、
エージェントで単純作業が本当に効率化されてきているなというのを実感しました。
事務作業もAIに変わっていくだろうな。。
OpenAI Operatorも試してみたいですが