はじめに
SOMPOホールディングスのIT企画部という部署で、クラウドアーキテクトを名乗っており、クラウドCoE(CCoE)のリードをしています。同じ会社のデジタル戦略部(2022年4月からデジタル・データ戦略部)と以前兼務しており、その関係で執筆しています。
私について
- アラフィフのおっさん、日本在住
- ユー子2社、保険会社4社を経験(いずれも内資)
- ずっとITで、それ以外の部署の経験はない
- この執筆時点はクラウドCoEのリード
- CCSP受験以前に、複数のIPA高度資格を含めたのIT系資格はいくつか。CISSP / CISA / CISM はQiitaで別に執筆しており、そちらを参照ください
きっかけ
クラウド事業者の認定資格はハイパースケーラー3社(AWS / Azure / Google Cloud)のアーキテクト系の資格は取得済1なものの、ベンダーニュートラルなものでCISSPとおなじ(ISC)2が用意しているCCSPは以前から気になっていたが、英語のみだったので横目で見ていただけ。
2021年から日本語での受験が、2022年8月には日本語の参考書が出たので、そろそろやるか、と腰を上げてみた。
資格を知る
- Certified Cloud Security Professional が正式名称
- アメリカ合衆国に本部がある(ISC)2 (アイエスシースクエア と読む) という団体がやっている民間資格
- (ISC)2の日本支部のWebサイト https://japan.isc2.org/
- 受験料が高い
- 継続的な学習が必要。CPE(Continuing Professional Educations credits)を3年の間に90クレジットを稼がないと認定は失効
- 実務経験要 (実務経験が足りない場合、合格後に実務経験を積んだのち認定を申請すればよい)
- 日本での認定者177名、全世界で12,280名(2022年7月現在)2
- この資料が最もよくまとまっている(2022年8月の試験内容の変更後) ので、まずは読む。https://www.isc2.org/-/media/ISC2/Certifications/Exam-Outlines/2022/CCSP-Exam-Outline-Japanese-202208.ashx
- 合格体験記はググってみて、引っ掛かった数少ないものを参照。(先達の皆さま、ありがとうございます)
参考書を購入
- 日本語での認定トレーニングは5日で44万円(例:https://japan.isc2.org/ccsp_training.html )、社命ではなく自費での取得のため、最初から考慮に入れず。
- さすがに参考書は必要なので、公式ガイドブック「CCSP CBK公式ガイドブック」の日本語版が2022年8月に出版されたため、12月に購入。税込8,800円
- https://www.yodobashi.com/product/100000086601712723/
- ほかにも、いろんな電子書籍の会社が出しています
- 問題集は英語版が出ています (Official (ISC)2 CCSP Practice Tests)3が、英語を翻訳する時間がもったいなかったので、購入せず
- 日本語版が出ていたら購入していたと思う
勉強方法
- まず試験を予約。1.5か月後に新宿の受験会場を予約し、勉強を開始
- 参考書の目次を見て、1日あたり目次の2ページ分を消化すれば、予約した試験日に間に合いそうなので、開始。毎日予定通りには進まず、12日で全ページを消化。わからない語句や概念は面倒でもノートに書き出し。ノートはA4の大学ノートで1冊ほぼ使い切る。
- 以上です。(これでは参考にならないか)
試験
- 西新宿のPearson VUEの会場を選択。
- 12月に試験を予約したものの、結構空きがなかった。1月はこの日と、もう1日くらいしか予約枠無し
- 150問を240分で解く
- CISSP試験はもっと長く(360分 250問)設問も難しい。それと比較すれば全然楽
- クラウド事業者の認定試験は問題文が長くて疲れるが、そういうこともなく、シンプルな問いが多い。(択一式がほとんどで、多肢選択式がなかったような)
- 問題文は日本語と同時に英語表示も可能。ただ、翻訳でいまいちな日本語は見当たらず
- 見直しは不可能。問題は順番に回答していくしかない。前問には戻れない
- 120分を使って回答終了、提出。
- 退出時に受付で渡される紙にて、暫定的な合否は判明
- 途中休憩は取得可能。トイレ+水分補給が可能(西新宿の会場はウォーターサーバーあり)
- 身分証明書は2つ必要。パスポート / 運転免許証を持参
- CISSP試験はもっと長く(360分 250問)設問も難しい。それと比較すれば全然楽
- 難度は、正直なところ拍子抜け(CISSPに比べるとドメインの範囲が狭いこともあり、簡単...)
- これまで経験を積んでいたなかで、自分のレベルが上がった、ということだと思う
要したコスト
- 受験料599USD+参考書8,000円(いずれも消費税10%別途)
- 認定の継続には年会費(AMF:Annual Maintenance Fee)がかかります。125USD/年(非課税)
- CISSPを持っているため、CCSPによる追加の年会費はなし
良かったこと
自分がいま所属する部署では2人目の認定を受けられ(そうな)ことと、クラウドCoEのメンバーの模範になる(といいな、、、)こと。
良くなかったこと
うーん、この受験料でこの試験の内容だと、ちょっと、、、。CISSPほどの価値は感じなかったです。受験だけで9万円かかるので、自費ではおすすめしない。
試験合格認定までのタイムライン
- 試験当日 会場で紙を渡され、暫定的に合格という表示
- 試験翌日 Eメールで合格の旨が届き、endorse4ができるようになったため、早速申請を済ませると、以下の画面で幾日か待つことに。
- 25日後 ようやく審査が始まった模様
- x日後.... (わかったらら追記します)
公式情報
- (ISC)2
- (ISC)2Japan Chapter
-
AWS Certified Solutions Architect – Professional , Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert , Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect ↩
-
https://www.isc2.org/Training/Self-Study-Resources#accordion-64c669e893ce4e1ea9eb5ea78312cfec ↩