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Flutter✖️AppsFlyerでディープリンク・ディファード(遅延)ディープリンクを実現する

Last updated at Posted at 2023-12-02

 
Firebase Dynamic Linksが非推奨となったことにより、AppsFlyerAdjustがその代替手段として上がっています。今回はAppsFlyerについて実装したことを紹介します。

背景

QRコード(URL)の読み込みから、アプリの特定の画面へ遷移させたい
例:QRコードを読み取ったユーザーに、アプリの画面で割引クーポンを取得したことを表示

  • アプリをインストールしている場合は特定の画面へ遷移させる
  • アプリをインストールしていない場合はストアへ遷移させる
    • iOSであればAppStoreへ、AndroidであればGooglePlayストアへ遷移させる
    • インストール後に特定の画面へ遷移させる

用語の整理

ディファード(遅延)ディープリンクについての参考サイト

ユニバーサルリンク/AppsLink/URIスキームなどの参考サイト

AppsFlyer Onelink

公式ドキュメント

料金

上記要件であれば基本的に無料。
(※細かい料金発生条件はご自身の責任で確認してください。)

複数のURLを一度に発行するためのAPI利用に料金がかかるよう。
手動でまかなえる範囲で必要な場合は、管理画面で手動で追加していけば良いと思います。

導入までの流れ

大まかにいうと下記になる

  1. AppsFlyer管理画面でアカウント作成・Onelink作成
  2. アプリの設定でユニバーサルリンク/AppsLink/URIスキームの設定
  3. アプリ側でディープリンクのためのリスナーを設定
  4. リスナーの中で特定の画面へ遷移させるロジックを実装

1. AppsFlyer管理画面でアカウント作成・Onelink作成

アカウント作成については省略。

「Onelinkテンプレート」を設定して、それに紐づくURL(QR)を個別に発行していく形になる。

iOSとAndroidのアプリをid入力で識別させる

リリースされてなくてもOKだが、アプリIDが必要なのでストアには上がっている必要がある。

スクリーンショット 2023-12-02 13.58.44(2).png

サブドメインを設定

.onelink.meは固定。アプリ専用の名称を設定できる。(myservice-onelink.onelink.meなど)

スクリーンショット 2023-12-02 14.00.31(2).png

アプリインストールしていた場合の遷移方法を定義

ユニバーサルリンク・AppLinksまたはURIスキーム を設定

※管理画面上だとユニバーサルリンク・AppLinksのフォールバックとしてURIスキームが提供されているよう
※画像の例はAppLinks未対応

スクリーンショット 2023-12-02 14.01.56(2).png

iOSユニバーサルリンクの設定にはチームIDが、
AndroidAppLinksの設定にはSHA256 フィンガープリントがそれぞれ必要です。

app-site-associationファイルなどを置くのはAppsFlyer側で自動で対応されるため、
そこを自前でサーバー立ててファイル配置してドメイン設定して・・としなくていいのは助かります。

アプリインストールしていない場合の遷移先を定義

基本アプリストアだが、WebページなどでもOK

2. アプリの設定でユニバーサルリンク/AppsLink/URIスキームの設定

iOS設定
Android設定

ここは通常のユニバーサルリンクやAppLinksの設定と特に変わらないので他の記事に譲ります。

3. アプリ側でディープリンクのためのリスナーを設定

SDKの設定と、リスナーの設定に分かれます。
GitHubのREADMEが非常によくまとまっているので、迷ったら訳しながら読むことをお勧めします。

SDKの初期化

flutter pub add appsflyer_sdk
import 'package:appsflyer_sdk/appsflyer_sdk.dart';

AppsFlyerOptions appsFlyerOptions = AppsFlyerOptions(
    afDevKey: Env.readEnv(name: "AF_DEV_KEY"),
    appId: Env.readEnv(name: "AF_APP_ID"),
    showDebug: true,
    timeToWaitForATTUserAuthorization: 50,
    disableAdvertisingIdentifier: true,
    disableCollectASA: true);

AppsflyerSdk appsflyerSdk = AppsflyerSdk(appsFlyerOptions);
  • afDevKey
    AppsFlyer管理画面のアプリ設定>SDK認証ページのDevキー。
    Envから取得するようにしていますが、お好きに調整してください。

  • appId
    AppsFlyerのダッシュボードで設定したアプリケーションのApp ID(iOSのみ必須)
    管理画面のURLでも確認できます。
    "id"は不要。stgなどでテストアプリがある場合は、デバック用にそのidを入れる。

  • timeToWaitForATTUserAuthorization
    ATT要求ダイアログ表示後に許諾が取れるまではAppsFlyerへのデータ送信が許可されないため、その遅延をどれくらい許容するかの数値?
    許可されれば、その前に取得していたデータも送信されるので、インストール情報やディープリンク情報も取得できる

  • disableAdvertisingIdentifier,disableCollectASA
    今回は不要なのでtrueにした。マーケティング目的で取得することが多いと思うが、(限りなく?)個人情報だと思うので不用意な取得は避けたい。

その他のオプション引数もあるが省略。
初期化処理は以下

appsflyerSdk.initSdk(
    registerConversionDataCallback: true,
    registerOnAppOpenAttributionCallback: true,
    registerOnDeepLinkingCallback: true
);

3つともtrueにする必要はなさそうだが、とりあえずtrueにしている。
ドキュメントを読む感じ1番下のOnDeepLinkingCallbackだけでも良さそう。

リスナーの設定

動作や仕組みは公式docが非常に分かりやすいので、詳細はそちらを参照ください。

 appsflyerSdk.onDeepLinking((DeepLinkResult dp) {
      switch (dp.status) {
        case Status.FOUND:
          print(dp.deepLink?.toString());
          print("deep link value: ${dp.deepLink?.deepLinkValue}");
          break;
        case Status.NOT_FOUND:
          print("deep link not found");
          break;
        case Status.ERROR:
          print("deep link error: ${dp.error}");
          break;
        case Status.PARSE_ERROR:
          print("deep link status parsing error");
          break;
      }
    }

ディープリンクからアプリを起動した場合は、このStatus.FOUNDを通ることになります。

dp.deepLinkというDeepLinkインスタンスから、管理画面で設定したURLパラメータなどの情報が取得できます。例えば、dp.deepLink?.deepLinkValueなど。

dp.deepLink?.isDeferredでディファードディープリンクかどうかも判定可能です!

initSdk処理の前にリスナーを設定しましょう

Note: The code implementation for onDeepLinking must be made prior to the initialization code of the SDK.

サブパラメータの「af_sub_1」がなぜかディファードディープリンクの時だけ取得できないようでした。「deep_link_sub1」のパラメータの方は取得できたので、同じ現象が起きた方はdp.deepLink?.getStringValue('deep_link_sub1')
の方で取得するのをお勧めします。
(自分の勘違いかもしれないですが、詳しく調査していません)

4. リスナーの中で特定の画面へ遷移させるロジックを実装

ご自身のアプリの設計に合わせて設定してください。

Navigato1.0の場合Buildcontextが必要になるため、
AppsFlyer関係の処理は別でまとめて、メソッドを呼び出すのが良いのではないでしょうか。

以下は例です。

.app.dart
  @override
  void initState() {
    AppsFlyerService.addAppsFlyerDeepLinkListener((params) {
      _handleNavigation(params);
    });
    AppsFlyerService.init();
  }

  Future<void> _handleNavigation(Map<String, String?> params) async {
    if (_isAfterLogin) {
      Navigator.push(
          context,
          MaterialPageRoute(
            builder: (context) => QRReadedScreen(params: params),
          ));
    }
  }

.appsflyer_service.dart
 static void addAppsFlyerDeepLinkListener(
      Function(Map<String, String?>) callback) {
    return _appsflyerSdk.onDeepLinking((DeepLinkResult dp) {
      switch (dp.status) {
        case Status.FOUND:
        // 遅延ディープリンクの場合に特定の処理を挟む場合はここで対応
          bool? isDeferred = dp.deepLink?.isDeferred;
        // 特定の画面へパラメータ付きで遷移させる処理を受け付ける
          callback(params);
          break;
        // 以下省略
      }

URL・QRコードの発行

URL(QRコード)の発行は管理画面の説明に従っていけば特に迷うことはないので、省略します。

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