この記事を書く動機
ここ1年で読んだビジネス書の振り返りを行う。
私は「組織をいかに良くすることができるか?」という目的で、多くの本を読んでいる。
たくさんの本に目を通すことで、
- 今の自分の考えを補完する
- 今の自分とは異なる考え方を取り入れる
この2点を意識している。
「人・本・旅」など、学ぶ手段は多くあるが、私の場合は圧倒的に 「本(紙)」 が中心となっている。
似たようなことが書かれたビジネス書も多いが、たくさんのビジネス書を読み続けることで、自分の考えをブラッシュアップし続けることができると感じている。
全体を通して再確認できる「5つのキーワード」
1. 「何のためにやるのか」の重要性
- 組織運営では、目標の共有がすべての起点になる
- 面接やコミュニケーションでも、相手のニーズから逆算する
- ソフトウェア開発では、「なぜ作るのか」を曖昧にしない
目的が明確であれば、手段は柔軟でよい。
2. 人の原動力は「関係性」
- モチベーションは地位や報酬だけではない
- 人は社会的欲求を満たされると力を発揮する
- 批判せず、まず相手の立場に立つ
組織もビジネスも、最後は人と人の関係で決まる。
3. 学び続け、問い続ける姿勢
- 地頭は本の読み方で鍛えられる
- 質問を持たなければ、知識は情報で終わる
- 知識は磨き続けることで価値を持つ
学びを止めた瞬間から、成長は止まる。
4. 変化を恐れず、小さく試す
- チャレンジしなければ、失敗も成長もない
- ストレスのない状態は、挑戦ではない
- 打数を増やし、実験を続ける
変化の時代に必要なのは、完璧さよりスピード。
5. 自分の人生を自分で引き受ける
- 自分の価値は自分で決める
- 他人を変えようとしない
- 合わない人に無理して合わせない
自分が大切にするものに気が付く
以下、それぞれの本から得たフレーズのメモとなる。
学びをやめない生き方(中原 淳)
学びを妨げるバイアス
- 新人バイアス:学びは新人のものだと思い込む
- 学校バイアス:学校でしか学べないと考える
- 現場バイアス:経験が一番だと信じる
- 地頭バイアス:知能が高くないと無理だと思う
- 自信欠如バイアス:自分には向いていないと決めつける
- 現状維持バイアス:今のままで良いと考える
- タイパバイアス:効率ばかりを重視する
コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前(西原 亮)
- 当たり前を徹底する
- 分かったふりをしない
- 資料作成スキルの目的は「作業時間を減らすこと」
- 考える → 伝える が本質
- タスクをシンプルにする
- 仕事の出発点は「言葉の定義」
- あいまいな言葉を排除する
- 笑顔を絶やさない
- 仕事の目的やゴールを他人任せにしない
- 会議は「行動を決めるため」に行う
- 構造化
- 要約できなければ、アウトプットはできない
世界の一流は「休日」に何をしているのか(越川 慎司)
- 趣味や好きなことに時間を使う
- 家族や友人と過ごす
- 読書
- ビル・ゲイツ:年2回、1週間程度の休暇
- ジェフ・ベゾス:数週間の家族旅行
- イーロン・マスク:土曜はアイデア出し、日曜は瞑想や読書
自己効力感
-
目標を達成する能力を「自分が持っている」と認識できている状態
(※自己肯定感とは異なる) -
他人と自分を比較しない
-
自分が何を大切にしているのかを知る
-
自分はどうなりたいのか
-
家族にどうなってほしいのか
-
重要な努力に全集中する
-
土曜日と日曜日をそれぞれ独立した1日として考える
-
疲れる前に休む
休日とは
- 他人から評価されない、自分軸の時間
- 自分が主役で、自分がコントロールする時間
こうやって頭の中を言語化する(荒木 俊哉)
- 言語化のベースは「聞く力」
- 聞く力を自分に向ける
- 自分で自分の話を聞く
- 思考とは自問自答
- 思考の質は、自問自答の質
- 自分の軸を言語化する
言語化は、生きる力そのもの。
できごと ⇒感じたこと ⇒なぜそう感じたか?
最大化の超習慣(堀江 貴文)
- テクノロジーの進化は凄まじい
- 10年後、世界の様相は一変している
- 長期目標は不要。むしろ足かせになることもある
- 1日1日を楽しむ
アクションを起こすのに気合や根性は不要だが、情報は必要。
スティーブ・ジョブズの言葉:
未来をあらかじめ予測して、点と点を繋ぐことはできない。
後から振り返ったときに、点が繋がっていると分かるだけだ。
- ビジネスでは「点を乱打する」ことが重要
- 失敗は増えるが、後で繋がる
- 人を最大化するのは「他者の力」
- 目の前の人は、自分にないものを持っている
一流トップ15人の経営ビジョン 人が活きるリーダーシップ (日本能率協会マネジメントセンター)
- 人材育成が重要
- トップの情熱が人を育てる
- 夢に向かった人事異動によって、人は最高の力を発揮する
モチベーションの源
-
地位や報酬がすべてではない
-
現実と理想の間に橋をかける
どう生きるかつらかったときの話をしよう 自分らしく生きていくために必要な22のこと(野口 聡一)
宇宙よりも遠い「自分の心の中への旅」を通してわかったこと。
- 自分の価値と存在意義は自分で決める
- 自分の棚卸しを行い、最後に残るものを見極める
- これまでの選択や人生に意味づけをする
- 自分は自分、他人は他人
自分に問い続けること。
- 自分は何が好きか
- 自分には何ができるか
- 自分は何を大事にしているか
- 人生の目標は「幸せ」になること
今いる部屋のドアを閉める勇気がなければ、新しい部屋には入れない。
Amazonのすごい問題解決(佐藤 将之)
- 「なぜやるか」と同じくらい「なぜやらないか」が重要
- 成長スピードが速い企業ほど、本質的な問題解決が不可欠
- 逆算思考
- 最終ゴールはどこか
- Amazonでは仕事の責任が明確
- 現状維持では企業は存続できない
- 変化への覚悟
- 仕組み化の重要性
頭のいい人が話す前に考えていること(安達 裕哉)
- どれだけ考えても、伝わらなければ「考えたこと」にはならない
- 「理解できている」とは「整理できている」ということ
- 傾聴
- 自分が言いたいことではなく、相手が伝えたいことを考えながら聞く
- 自分が言いたいことではなく、相手が伝えたいことを考えながら聞く
- 「ちゃんと話す」とは何かを定義する
- 相手が受け取る言葉の意味を想像する
- 相手が受け取る言葉の意味を想像する
- 頭の良さは他人が決める
- 論破しない
- 仕事を進めることを最優先にする
- 相手のコミュニケーションコストを意識する
武士道(新渡戸 稲造)
宗教をもたない日本人の精神的ベースとして書かれた思想。
海外に翻訳されたことで、日本人の価値観として広く知られるようになった。
5人の名医が脳神経を徹底的に研究してわかった究極の疲れない脳(内野勝行、櫻澤博文、田中奏多、田中伸明、來村昌紀)
脳疲労をなくす食事
- ビタミンB:豚、そば、枝豆、レバー、ブリ、ウナギ、納豆、鮭、バナナ など
- 鉄:ひじき、きくらげ、貝、ゴマ
脳を休ませる
- 22〜24時までに寝る
働く君に伝えたい「お金」の教養(出口 治明)
お金の3つの置き場
- 財布 / 投資 / 預金
重要なのは「使う」こと。
お金は人生を楽しくするための手段であり、交換されて初めて価値を持つ。
戦後の奇跡は、冷戦構造・人口増加・高度成長など特殊条件の産物。
生きるためには、キャッシュフローが重要。
劣化するオッサン社会の処方箋(山口 周)
オッサンの特徴
- 古い価値観への固執
- 成功体験・既得権益への執着
- 階層意識と排他性
青春とは年齢ではなく、想像力・情熱・冒険心を持ち続けている状態。
ストレスのない状態は挑戦ではない。
信用は、ストレス下での判断から生まれる。
仕事も人生もうまくいく 実践アドラー心理学(梶野 真)
- 人生は自己決定
- 目的論:どこへ向かうかが重要
- 全体論:心と体は一体
- 社会統合論:悩みは対人関係にある
- 現象学:人の数だけ真実がある
他者を変えようとせず、
「こうしてくれると嬉しい」と伝える。
あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか(真山 知幸)
夜明け前が一番暗い。
朝が来ることを信じ、絶望しない。
立川談志
- 現実は事実であり正解
- 現状を認識し、行動すればよい
吉田松陰
- 知行一致:実行が第一
「しやすい」の作りかた(下地 寛也)
できる人は「分け方」が上手い。
目的と分け方が合っているかが重要。
難しくする分け方:
- グレーゾーン
- 複数属性
- その他
常識との戦い。
「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書(西岡 壱誠)
地頭とは知識量ではなく、知識の運用能力。
常に質問を考えながら読むことで、
- 読解力
- 論理的思考力
- 要約力
- 応用力
が鍛えられる。
ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました(吉田直樹, 森谷健史, 宮永充晃)
かっこいい店は作らない。
お客様にとって最も都合の良い店を作る。
主語はすべて「顧客」。
佐久間宣行のずるい仕事術
- 「楽しそう」は最強のアピール
- 不機嫌のメリットはゼロ
- 「すぐやる人」が最後に残る
- 相談のゴールは問題解決
- 仕事は縁でできている
「初」はローリスク、ハイリターン
リーダーは誰よりも本気で働く。
権限によらないリーダーシップで組織が変わる(日向野 幹也)
- 目標を共有する
- 影響を与え合う
トップダウンでは変化に対応できない。
心理的安全性の高い組織は、失敗からも学ぶ。
不満を提案に変える。
フィードバックはダメ出しではない。
マンガ経営戦略全史(三谷 宏治)
「聞く」だけでなく「観察」する。
メイヨーの人間関係論
- 人は社会的欲求を重視する
- 行動は必ずしも合理的でない
- 職場の人間関係が労働意欲を左右する
共通の目的を与えるのが経営者の役割。
テレワークかそれとも出社か?(岩本 晃一)
2021年レポートでは、
在宅勤務は出社より生産性が約20%低い。
- 楽天:出社週4
- 本田:出社週5
テレワークには向き不向きがある。
従来の働き方に選択肢が追加されたと考える。
知の越境法 「質問力」を磨く(池上 彰)
越境は学びの機会。
アウトプットが多いほど理解は深まる。
- 知らないことを知る
- 共通点を見つける
- 相対化する
ソフトバンク もう一つの顔
成長をけん引する課題解決のプロ集団(中村 建助)
- 努力って、楽しい
- No.1
- 逆算
- 挑戦
- スピード
- 執念
すごい面接の技術
転職活動で「選ばれる人」になる唯一の方法(安斎 響市)
選ばれる人になるとは、面接官の立場で考えること。
- 相手が欲しい答えを考える
- ストーリーをつなげる
- 自己紹介・経歴は手短に
本当の志望動機は不要。
企業研究と自分の経験を結びつけ、相手のニーズから必然性を作る。
「30秒で伝える」全技術 「端的に話す」を完璧にマスターする会話(桐生 稔)
インプットは激増しているが、アウトプットが足りていない。
- 素早く、短く、濃く伝える
- 普段のやり取りで意識する
問いを持つ。
- なぜそう思うのか
- 本当にそうなのか
- 他に選択肢はないのか
前提を作り、5分準備する。
ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。(出石 聡史)
顧客の要望通りに作った「使えないソフトウェア」。
- なぜ作るのか
- 何を作るのか
仕様は間違いなく、間違って伝わる。
間違って伝わる前提で準備する。
人を動かす(D・カーネギー)
原題:How to Win Friends and Influence People
友を得て、人々に影響を与える方法。
人を動かす3原則
- 批判・非難をしない
- 相手の自尊心を満たす
- 相手の立場に立つ
議論しない。
まず褒める。
プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー)
知識が力を持つ社会。
- ヒト・モノ・カネに「知識」を加える
- 知識は磨くことができる
知識を使って成果を上げ続ける人がプロフェッショナル。
- 時間をコントロールする
- 重要なことに集中する
- 正しく意思決定する
サービス・マーケティング(近藤 隆雄)
無形価値による共鳴を生む。
- リレーションシップが価値を作る
- 顧客とスタッフの関係性が重要
- テクノロジーで関係性を強化する
モノ作りではなく、サービスとして考える。
ITロードマップ 2024年版(野村総合研究所)
注目トピック。
- 生成AI
- スペーステック
- プログラマブル・アイデンティティ
- 次世代クラウド(コンテナ、オンプレとの融合)
- インダストリアル・メタバース
仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術(岡本 文宏)
上司の仕事の8割は「聞く」こと。
まずは5分、メンバーの話を聞く。
ミライの授業(瀧本 哲史)
大人たちは、夢見た21世紀を実現できなかった。
- 智は力なり
- 小さな達成感を大切にする
ユーザー要望に応え続けても、イノベーションは生まれない。
エリートほど思い込みの罠にはまりやすい。
人ではなく「こと」を疑う。
君たちはどう生きるか(吉野 源三郎)
立派な人と、立派そうに見える人は違う。
脳にいいこと、1からすべてまとめました(話題の達人倶楽部)
- なぜの思考
- 「できるはず」というポジティブな態度
- 褒めることは高度な思考作業
グループ化して整理すると、記憶に残りやすい。
イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)
過去の成功体験が足かせになる。
優良企業は、
- 顧客の声を聞き
- 要望に応え
- 投資を行う
しかし、同じ理由で失敗もする。
7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)
-
主体的である
-
終わりを思い描くことから始める
-
最優先事項を優先する
-
Win-Winを考える
-
まず理解し、そして理解される
-
シナジーを創り出す
-
刃を研ぐ
-
人生の主人公は自分
-
自分でコントロールできないことには関わらない
-
未来を変えるには「今」を変える
-
しなくて良い仕事をやめる
-
問題の見方そのものを疑う
-
感情的なときほど、行動の選択を意識する
日経BP総研2030展望 ビジネスを変える 100のブルーオーシャン(日経BP総研)
80人で調査された本。
調査時期はコロナ前の2019年。
注目領域
- 健康 / 食 / QoL
⇒ 人は幸せを求める - 病気、睡眠、メンタルヘルス、ペット、終活
大麻
- CBD(カンナビジオール):医療的に認められている
- THC(テトラヒドロカンナビノール):違法
人のデジタル化
- 働き方が変わる
- 有形資産から無形資産へ
- 情報・サービスの価値向上
シェアリングサービスは社会問題の解決とも結びつく。
大人はもっと遊びなさい 仕事と人生を変えるオフタイムの過ごし方(成毛 眞)
体力面の視点。
激しい運動を趣味にしている人は、
ある程度の年齢になってから反動が出る可能性があることを意識しておくべき。
いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才(今井 孝)
大事なことだけをして、毎日を充実させる。
シンプルに考える。
人生をつまらなくする考え方
- 安心を求めすぎる
- お金がないと何もできないと思う
- やりたいことを温存する
- たくさんやれば充実すると思う
- 他人の目を気にしすぎる
- やらなくていいことをやめる
- 自分の感情を満たすものを知る
- 未来のためにも時間を使う
大好きなことをしている時点で、すでに成功している。
チャレンジしなければ、失敗もない。
なぜか人生が上手くいく明るい人の科学(和田 秀樹)
- 笑顔
- いい環境
- 試す
- 打数を増やす
- 今より良くする
- 実験をし続ける
合わない人に、無理して合わせない。
おわりに
1年分の読書メモを見返してまとめただけですが、
思った以上に多くのことを忘れていました。
やはり「読んだ」だけでは残らず、
整理して言語化することで、ようやく自分のものになると実感します。
余談
今年は映画も面白い作品が多かったです。
小説では
-
『アルプス席の母』
→ 単純に、こういう話が好き
エッセイでは
-
『「エンタメ」の夜明け』
→ 『坂の上の雲』を思わせる過渡期の人間ドラマ -
『電通マンぼろぼろ日記』
→ 過酷さが、じわじわと染みる一冊でした
以上。