概要
WSL2(Windows Subsystem for Linux)を用いてROSを動かしました。
基本は以下の記事を参考にしてやりました。一部そのままではできなかった部分があったので、そこについて記します。
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環境
- Windows11
- WSL2
- Ubuntu 20.04.6 LTS
- ROS(Noetic)
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全体の流れ
- WSLの導入
- 本体の導入
- GUIを使えるようにする
- ROSの導入
- ROSの実行(確認)
- WSLの導入
WSLの導入
参考記事では、MobaXtermを利用してGUIアプリを使えるようにしていたが、WSL2ではWSLgが使えるようになったので別途Xserver機能を用意する必要がなくなったらしい。
他の記事を参考にしつつ、GUIアプリを使えるようにする。
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コマンドプロンプトを管理者として開く
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WSLとLinuxディストリビューションをインストール
wsl --install -d Ubuntu-20.04
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UserNameとPasswordを聞かれるので、設定したいUsernameとpasswordを入力
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ディストリビューション内のパッケージを更新
sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
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GUIアプリを利用できるようにする。調べた感じでは、特に何も入れなくてもWSLgを使えるような雰囲気だったが、以下のMicrosoftのWSLチュートリアルの通りに、以下のツール群をインストールしないと何故かGUIの画面表示ができなかった。そのため、対症療法的に以下の諸々をインストールした。
sudo apt install gimp -y sudo apt install vlc -y sudo apt install x11-apps -y
Microsoftのチュートリアル記事:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/tutorials/gui-apps
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動作確認。目玉のGUIが表示されれば成功。
xeyes
ROSの導入
- Windowsのターミナルを開き、WSLでubuntuを開く。ターミナルであれば上部の下矢印マークからUbuntuのターミナルを開くこともできる。
ubuntu2004
- ROSをインストール。ここは普通のUbuntuにROSをインストールする手順と同じなので割愛。以下を参考にした。
動作確認
- Ubuntuが動作しているターミナル画面でroscoreを起動する。
roscore
- Ubuntuが動作する別のターミナル画面を用意し、turtlesimのノードを起動する。亀のGUIが表示されたらOK。
rosrun turtlesim turtlesim_node
参考記事
大元の参考記事「Windows WSL2にROSをインストールする」:https://qiita.com/rnkj/items/ad5cd67aadb957dfc10f
MicrosoftのWSLチュートリアル:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/tutorials/gui-apps
ROS講座02 インストールhttps://qiita.com/srs/items/e0e0a9dc3f94c2d3348e
ROSwiki:http://wiki.ros.org/ROS/Installation
Windows 10でLinuxを使う(WSL2):https://qiita.com/whim0321/items/ed76b490daaec152dc69