自宅のPCでMinecraftマルチサーバーの立て方（前編）

この記事は SLP-KBIT AdventCalendar2023 5日目の記事です。

謝罪

私の計画性のなさにより，レポートとかが忙しくなってしまい，間に合いませんでした．
皆さんは，こんな先輩にならないように気を付けてください．

はじめに

こんにちは，tsukasaです．

皆さん，大学生活をいかがお過ごしでしょうか．
大学生になって，バイトをしたり，旅行にいったり，ゲームのクリア耐久をしたりなど，これまでよりずっと自由に生活していることだと思います．
ただ，せっかく情報系に入学したのですから，何でもいいから自分で作ってみてはいかがでしょうか．

今回は，自分のやりたかったことの１つであるMinecraftマルチサーバーの立て方について紹介します．

マルチサーバーの基本的な知識

マルチサーバーはゲームを遊ぶプレイヤーとは別にサーバーを用意し，そこでマイクラのワールドを開きます．ここに，プレイヤーが接続することでマルチプレイが可能になります．

マルチプレイを行う方法

ローカル接続

ローカル接続とはプレイヤーが同じネットワーク内で遊ぶ方法です．
手順が簡単，コストがかからない点があるが，最大プレイ人数は8人までの制限があり，ホストが遊んでいないときはプレイすることができません．

オンライン接続

オンライン接続とはインターネットを介して遊ぶ方法です．
ローカルとは異なり，どこでも遊べることができ，MODなどを導入することができます．
ただし，初心者にとっては，手順が難しいことやサーバーのコストがかかります．
今回はこの方法について，なるべくわかりやすいように説明していきます．

レンタルサーバーの利用

一言でいうと，自分でサーバーを用意するのではなく，サーバー借りて，ワールドを立てます．
PCを自分でメンテナンスする必要がなかったり，自宅のネットワークと混在しないのでセキュリティ的にも安心です．
ただし，サーバーのレンタル費用が掛かります．

準備

いよいよマルチサーバーの構築手順の紹介をしていきます．

必要なものは以下の通りです．

• デスクトップPC（サーバー用）
• 作業用PC（Windows）
• USBメモリ（ブートディスク用）

OS（Ubuntu Desktop）のインストール

OSとはWindowsやMacOSなど，パソコンを動かすために最低限必要なソフトウェアです．
今回使用するOSはUbuntuと呼ばれるLinuxディストリビューションを使用します．
まず初めに以下のリンクからOSのイメージをダウンロードします．

次に，OSのイメージをUSBファイルに焼きこむために以下のツールをダウンロードします．

ダウンロードしたツールを開いて，先ほどダウンロードしたOSのイメージを選択，USBを選択して，「Flash！」を押します．

焼きこみが完了したら，パソコンをからUSBを取り外します
次にUSBをサーバ用のPCに挿入し，電源を入れます．
そのまま，待っていると初期設定が表示されます．

OSの初期設定

初期設定に関してはググってください
普通のPCを初期セットアップする方法と同じです．

マイクラサーバの用のソフトウェアをインストール

以下の公式サイトからサーバを立てるためのソフトウェアをインストールします．っといいたいのですが，めんどくさい場合はターミナルで以下のコマンドを打ちます．

$ sudo apt install wget
$ wget <ダウンロード先のURL>

例えば現在公開されている最新バージョンはVer1.20.4となっているのでこのように打ちます．
これは一例なので，必ず公式サイトからダウンロード先のURLを確認してください．

$ wget https://piston-data.mojang.com/v1/objects/8dd1a28015f51b1803213892b50b7b4fc76e594d/server.jar

次にマイクラを動かすためのJDKをインストールします．以下のように入力して，最新のJDKを確認します．

$ apt search openjdk-\(\.\)\+-jre$
openjdk-11-jre/jammy-updates,jammy-security 11.0.20.1+1-0ubuntu1~22.04 amd64
  OpenJDK Java ランタイム - Hotspot JIT 版

openjdk-17-jre/jammy-updates,jammy-security 17.0.8.1+1~us1-0ubuntu1~22.04 amd64
  OpenJDK Java ランタイム - Hotspot JIT 版

openjdk-18-jre/jammy-updates,jammy-security 18.0.2+9-2~22.04 amd64
  OpenJDK Java ランタイム - Hotspot JIT 版

openjdk-19-jre/jammy-updates,jammy-security 19.0.2+7-0ubuntu3~22.04 amd64
  OpenJDK Java runtime, using Hotspot JIT

openjdk-8-jre/jammy-updates,jammy-security 8u382-ga-1~22.04.1 amd64
  OpenJDK Java ランタイム - Hotspot JIT 版

確認すると最新はVer19であることがわかるので，これをインストールします．

$ sudo apt install -y openjdk-19-jre

ただし，常に最新バージョンがマイクラに対応しているとは限らないので，公式サイトなどで確認するようにしてください．

最後に以下のコマンドで起動できます．-Xmxは最大使用可能メモリ，-Xmsは最小使用メモリを指定できます．また末尾にnoguiと付け加えることで，CLIで表示します．

$ java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar

実行するといろいろ出ますが，エラーで一度停止しますが問題ありません．

eula.txtファイルを開いて編集します．一般ユーザには書き込み権限がないと思うのでsudoをつけておきます．

$ sudo nano eula.txt

ファイルが開いたら，以下のようにtrueにします．

eula=true

これでもう一度，サーバ起動します．

$ java -Xmx1024M -Xms1024M -jar server.jar

Done (0000s)! For help, type "helpが表示されたらOKです．

ワールドに参加

では，Minecraftを開きます．バージョンはサーバと同じにしてください．

マルチプレイ > ダイレクト接続と進み，入力欄にサーバー用PCのホスト名（ユーザ名ではありません）を入力してください．以下の例だとtsukasa-ubuntuがホスト名です．

tsukasa@tsukasa-ubuntu:~$

接続できればOKです．

最後にターミナルとは別に開いたウィンドウにstopと入力して，サーバーを止めます．

おわりに

マイクラサーバの立て方について軽く説明しました．
ただしこのままでは同じネットワーク内の人しか遊ぶことができません．

したがって後編では，インターネット上で遊べるように設定していきます．

今回の記事に関して，時間がなくて詳しく書ききれていない部分もあります，
後編と合わせて追記する予定です．

最後まで呼んでくださりありがとうございます．