18
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

2025年 社内Power BI普及活動について

Last updated at Posted at 2025-12-05

はじめに

この記事はMicrosoft Power BI Advent Calendar 2025の6日目の記事になります。

内容

 佐賀県の小売業にて情シスをしています。

去年の始めまではPower BIのデータ準備・レポート作成等は私一人で行っていましたが、去年の終わりから私以外にもPower BIを使って業務部門のレポート作成を行ってくれるようになりました。

組織内で改善した点や来年の課題点を書いてみました。
 
Itmedia(キーマンズネット)の記事より
image.png

2025年 改善した点

 まずは2025年に改善したところを3つ紹介したいと思います。

1.データフローから取得をするように

 以前は基幹システムからデータエクスポートして、Power Queryにて加工しレポート作成されてたのですが、データフローから取得してレポートを作成を行うようになりました。

組織で管理しているデータはデータフローから取得することで、 データの加工やモデリングの手間が減る ことにより、業務担当者のレポート作成効率に繋がりました。

2.スケジュール更新を行うように

 以前はデータソースをローカルドライブに保存していることが多く 「データ更新が面倒くさい」 と言われてましたが、データフローから取得するようになることにより、スケジュール設定にてデータ更新を行ってもらうようになりました。

3.業務の担当者が他部門にPower BIを普及をするように

 業務担当者が自部門のレポート作成しPower BIサービスにレポート発行し共有することで他部門でもレポートを見る機会が増えて評価されることで、他部門もPower BIに関心を持つようになり、業務担当者が他部門の方にPower BIを教えるようになりました。

まだレポート作成者は現在増えてませんが、業務担当者同士が助け合い協力しあうことで、導入ロードマップの「⓽実践コミュニティ」が形成されればと思っています。

今後の課題

2025年にて改善した点もありましたが、課題もまだたくさん残っています。

1.レポートのほとんどがテーブル又はマトリックスビジュアル

 レポートがスライサーとテーブル・マトリックスビジュアルのみになっている。
一つのレポートに複数のテーブル・マトリックスビジュアルがあり、たまに円グラフが一つのみのレポートがあります。

理由としては帳票文化が根付いており数値が見やすいという組織的な風土があるのと紙とFAX文化がITとは無縁だったのが、一気に蛙飛してしまいビジュアライズ部分まで追い付いていないのかもしれません。

2.明示的なメジャーを使用していない

 暗黙的なメジャーにてレポートを作成しているのがほとんどのため、合計・平均・件数等の簡易的なレポートが多く、またメジャーで対応すべきことをPower Queryにて集計してたりしています。

理由としてはDAX関数が難しいためだと考えられます。DAX関数は学習しないと覚えられないですし、入門・初心者にとってはかなり高い壁となっています。

この対策は学習してDAX関数を覚える以外近道はないと思っています。Copilotで計算式を聞いても結果が正しいかどうかは自身で判断するしかないためです。

3.レポート作成者不足

Power BIのライセンス数に対してまだレポート作成者がまだ少ない。今年はライセンス更新出来ましたが

考えられるのは社員の平均年齢が約60歳とても高く、既存のスキルに満足し新しいスキルを学ぼうとしないのが原因の一つで、業務担当者が他部門にPower BIを普及してもなかなか浸透しないのが現実です。

また若い社員の業務負荷が多いので、Power BIの学習まで手が回らないのも原因の一つです。

対策は無責任なのかもしれませんが、業務担当者のPower BI普及活動に期待するしかないと思っています。

まとめ

2025年は社員自らレポートを作成後、Power BIサービスにレポート発行し自動更新を行えるようにまで成長しました。
私はデータの準備・管理は行いますが、レポート作成は業務部門が行うべきだと考えているので、2026年こそはレポート作成から手を離れるようにしていきたい。

18
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
18
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?