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VMware Toolsのバージョン表記

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概要

VMware Toolsにはのバージョン表記には「9216」のような数値形式の表記と、「9.10.0」のようなx.y.z形式の表記があり、両者の対応は「VMware version-mapping file」で調べられます。

詳細

先日同僚が気づいて教えてくれたことですが、VMware Toolsには「9216」のような4桁の数値でのバージョン表記と、「9.10.0」のような形のバージョン表記があります。だからどうということのないトリビア的な知識ですが、まとめておきます。

4桁数値のバージョン番号

VMware version-mapping fileにはVI Client等に表示されるバージョン番号と記載されています。実際には、vSphere Web Clientの仮想マシンのサマリ画面や、仮想マシン一覧画面に表示されています。

VMwareTools_version_xxxx.png

x.y.z形式のバージョン番号

VMware version-mapping fileにはゲスト上でのセットアップやaboutページに表示されるバージョン番号と記載されています。実際には、WindowsゲストOS上の「VMware Toolsについて」ダイアログや、コントロールパネル項目「プログラムと機能」などに表示されています。

VMwareTools_version_x.x.x-001.png

各形式のバージョンの対応

数値形式のバージョン、x.y.z形式のバージョンは1対1で対応付けられます。またToolsのバージョンが上がることがあるのは、ESXiのパッチを当てたときで、この時ESXiのビルド番号も上がります。

両形式でのバージョン値と、そのバージョンになった時のESXiのパッチレベル(適用状態)およびビルド番号が、「VMware version-mapping file」にまとめられています。例えば、vSphere 6.0(ビルド2476743)では、以下のようになっています。

9216        esx/6.0                                9.10.0        2476743

先頭列の9216は4桁の数値形式でのバージョン、3列目の9.10.0はx.y.z形式でのバージョン表記です。2列目のesx/6.0は対応するESXiのバージョンおよびパッチレベル、4列目の2476743はビルド番号です。

このトリビアを使う場面

普段使う場面のない知識ですが、以下の場面で役立つかもしれません。

ESXiへのパッチ適用後に、VMware Toolsの更新(ゲストOSの再起動を伴う)が必要か検討する時。ただし、ナレッジベースにはパッチビルドごとに関連ナレッジ(例:KB2116125)が提供されており、こちらの「Virtual Machine Migration or Shutdown Required」の項を見たほうが早いでしょう。

仮想マシンをあるvSphere環境から別のvSphere環境に移動するとき。 ゲストOSに入っているVMware Toolsのバージョンと、移動先のESXiのビルド番号を確かめれば、移動後にVMware Toolsの更新が必要か事前に知ることができます。手順の机上検討時には、役立つかもしれません。

参考


本ページ内容は筆者が参照の便のためにある持点でまとめた個人的なメモです。内容を保証するものではなく、また筆者の所属組織等とは一切かかわりがありません。

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