ゲームプログラマのポエム
2024年12月8日(日) 10時28分38秒
良く晴れているので、今日はポエムにしておこう
ポエム
時代が進むとポリゴン数は増えるし、ディスプレイの解像度は上がるし、色数は増えるし、当然テクスチャのサイズもゴリゴリ上がる
当然ストレージやネットワークからのロードには時間がかかりまくる。ここを速くしようとしてもそのうち限界が来る
そこである程度「誤魔化し」の知恵が必要になる
誤魔化すためには、今度は人体―目玉、視神経、脳味噌の処理―の理解が必要になる
意外と目玉とか視神経全体の解像度は高くないんだけど、その解像度は視界に対して一様ではなくて注意を向けている中心が高く、その周辺は低くなる
また、明暗(濃淡)の解像度は高いけど色じたいの解像度は高くない
それを利用して、明度情報はフル解像度にして色差の解像度を半分に落としてみても、意外と気づかれない(現役の時に使ったテク)
アーティストさんにも気づかれなかったのだから相当なのだ。当然ゲームデザイナーさんに気づかれるはずもない
また、静止しているならそのうち気付かれるけど、ゲームやムービーというのは大抵動いているため気づけない
停止する時は数フレーム遅れてからフル解像度、最高レベルの素材をロード!でもいい
ロード時間とかメモリが足りないなどの制約が出てきたときはこの辺の特性を突くッッ!
突きまくって誤魔化すッ!という対処も考える必要が出てくるのだッ!ホワチャァッ!
さらに「動き」について言うと、これも思ってるほど解像度が高くなくて、その間を脳味噌が補間している(補間できてなくても脳味噌が割と無理やりつじつまを合わせてくる)
ロード時間とかメモリが足りないなどの制約が出てきたときはこの辺の特性を突くゥ~!という対処も考える必要が出てくる(続く
目的は世界を忠実に表現する事ではなく「そう見せる(何となく違和感をなくす)」事なのだ
この辺の話になってくるとプログラマ脳だけではいいアイデアが出てこないので、他の職種のみなさまアーティストさんやゲームデザイナーさんやテクニカルアーティストさんやらと話し合ったほうが良かったりする
速度に難があるからってプログラマだけの問題ではないのだァッ!
でもプログラマも美的感覚というか、審美眼というか、自分が世界をどう見ているのか理解しよう!
さぁ、ゲームプログラマも、外に出て風景を見よう、歩こう!走ろう!限界まで走ろう!
走りながら周囲の風景を見よう!
晴れてる日、雨の日、昼と夕方と夜の風景の見え方にも気を付けて走ろう!にこやかに!
でも夜に走る時は気を付けよう!な!!