前記事「 MATLAB Home License が買い切りからサブスクリプションに変わった 」の続報です。
早速、永久版(買い切り版)からサブスクリプション版に乗り換えてみましたので、その結果を報告します。
疑問点の確認
販売元に下記の疑問点を確認のうえ、問題なしと判断しました。
疑問1. ホームページ上の説明からは、サブスクリプションで使えるのは Online 版だけのようにも受け取れるが、実際のところはどうなのだろうか?
→ 自分の PC にインストールして走らせる MATLAB が使えることは勿論だが、さらに Online 版をも使用できるという補足的な説明のつもりのようだ。心配はなさそう。
疑問2. 購入済の永久版の Home ライセンスは、更新はできなくなるものの使い続けることは可能との情報はある。しかし、サブスクリプション版を追加導入した場合にも、永久版は無傷のままで機能するのだろうか?
→ プログラムを上書きする訳ではないようで、サブスクリプション版の追加導入には関係なく、永久版は独立して使用可能のようだ。
疑問3. サブスクリプション版は、1年の使用期限に達したときには自動更新されるのか?
→ 使用期限の30日前と15日前に、期限切れを予告するメールがあり、そこで更新方法も案内されるとのこと。更新の意思表示をしない場合、ライセンスは自動失効するようだ。勝手に自動更新して解約を難しくしているサブスクリプションが多い中、これは良心的なシステムと思う。
疑問4. 永久版の Home ライセンスは、同時に使用さえしなければ、2台までのPCにインストールすることが可能だった。サブスクリプション版ではどうなのだろう?
→ サブスクリプション版でも同様とのこと。ただし、「アクティベーション回数は12か月内で2回までなのでご注意ください」との注記がある。この注記は以前からあるものなのか、今回初めて追加されたものかは不明。この注記どおりとすれば、最初から常用 PC と予備 PC の2台にインストールしてしまうと、将来 新型 PC に乗り換えた場合に、これに環境を移行できなくなる。まずは、インストールは常用の1台だけにしておくのが賢明か。
疑問5. サブスクリプション版では、後日の Toolbox 類の追加購入は可能なのだろうか?
→ 追加購入は可能だが、追加分の有効期間は、必須製品(MATLAB and Simulink Home Suite)の期限までに抑えられるようだ。まあ、必要に迫られたときにすぐに追加できるのであれば、期間の短縮は仕方がないことと思う。他にも、これらをさらに再更新する場合について、何やら理解が困難なややこしい回答があった。しかし、現時点ではそこまでは頭が回らないので割愛としておきます。
導入手順
7年前、永久版 Home R2019a を初インストールしたときには、既存の商用 MATLAB と競合してエラーが頻出して苦労しました。今回も警戒心が半端ではありません。今の常用パソコンには商用 MATLAB は入れていませんが、永久版 Home との干渉が気になります。さて、どうなることでしょう。
購入品
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MATLAB and Simulink Home Suite ... USD 105.00
内訳 MATLAB, Online Training Suite, Simulink, Control System Toolbox, Curve Fitting Toolbox, Deep Learning Toolbox, DSP System Toolbox, Image Processing Toolbox, Optimization Toolbox, Parallel Computing Toolbox, Signal Processing Toolbox, Simscape, Simscape Electrical, Statistics and Machine Learning Toolbox, Symbolic Math Toolbox -
Partial Differential Equation Toolbox ... USD 29.00
インストール先
Windows11マシン、16GB RAM、1TB SSD、core i7、
永久版 MATLAB Home R2019a, Simulink, Control System Toolbox, Image Processing Toolbox, Signal Processing Toolbox, Symbolic Math Toolbox, Wavelet Toolbox が既インストール状態
購入手続き
MathWorks Store のページ で「個人を選択」をクリックする。これにより、MATLAB and Simulink Home Suite が選択される。
製品のリストから購入希望品をすべて選び「追加」欄にチェックマークを入れ、「カートに追加」をクリックする。
すると、購入製品の一覧と価格、サブスクリプションの有効期間が表示される。これで良ければ、「レジに進む」をクリック。(5/26 に操作して、有効期間は 2026-5-26 ~ 2027-5-31 となっている。ひょっとして、6月に入ってから操作した方が期間が長くなってお得だったかも?)
以降、詳細は省くが、クレジットカードの情報や MathWorks アカウントとして登録済のメールアドレスやパスワードを求められるので、すべて入力する。
ダウンロードとインストール
すると、注文完了画面が表示されるので、ここにある「今すぐ製品をダウンロード」をクリックする。(後で気づいたことだが、この時点で、登録したアドレスにメールが届いており、「ご注文の処理が完了しましたら、ダウンロードの手順を電子メールでご案内させていただきます。通常 1 営業日以内に完了します。」とある。しかし、すぐに上記をクリックしたため、案内メールなど待たずに処理が進んでしまった。それでも特に問題はなかったようだ)
「R2026a Update 2 (2026年5月14日)」と表示されるので、「Windows 用ダウンロード」をクリックする。
「インストーラを開始し、"登録済メールアドレス" としてサインインします」と表示される。しかし、画面上にそれ以上の変化はなく、ダウンロード中なのか、もう終わったのかの判断もできずに焦る😰。
「ダウンロードを選択」欄の「製品のインストール」をクリックしても何ら応答がない。さらに焦る😰。
しかし、落ち着いて PC 内を見回してみれば、ダウンロードフォルダ内に「matlab_R2026a_Windows.exe」が隠れているのが見つかるので、これをダブルクリックする。
ユーザアカウント制御「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか? MathWorks Product Installer」と表示されるので、「はい」をクリックする(14:00)。
「電子メール」アドレスを求められるので、先と同じアドレスを入力して「次へ」をクリックする。
「パスワード」を求められるので、先と同じものを入力して「次へ」をクリックする。
「ライセンス許諾の条件に同意しますか?」と表示されるので、ラジオボタンの「はい」を選択して「次へ」をクリックする。
「ライセンスの選択」画面に、ライセンス番号、ラベル(MATLAB)、ライセンスの使用とオプション(Home Individual)が表示されるので、そのまま「次へ」をクリックする。
「ユーザーの確認」画面に漢字氏名、電子メールアドレス、Windowsのユーザー名(PC の立ち上げ時に入力したと思われる記憶にはない文字列)が表示されるので、そのまま「次へ」をクリックする。
「インストール先のフォルダの選択」画面で、デフォルトの「C:\Program Files\MATLAB\R2026a」が表示されるので、そのまま「次へ」をクリックする。
「製品の選択」画面で、インストールしたい製品にチェックマークを付ける。デフォルトのままでは何故か MATLAB 単体しか選択されていないので、「すべて選択」にチェクマークを入れ、購入した全製品を指定して「次へ」をクリックする。
「オプションの選択」画面が現れるが、何故か「デスクトップにショートカットを追加」しない状態になっているので、チェックマークを付け「追加」を指示してから「次へ」をクリックする。
「選択の確認」画面に、これまでに入力された内容が確認表示される。「15件中15件の製品、15.74GBが必要です」などの情報も含まれる。そのまま「インストールの開始」をクリックする(14:19)。
14:42 自動的に「インストール後の作業」に移る。
14:44 インストールの完了。
目出度し目出度しと思いきや、デスクトップを探し回っても新しいショートカットが見当たらない。あるのは既存の旧R2019a用のショートカットのみ。インストールは失敗してしまったのか!?と、酷く焦る。😰
しかし、Program Files 下には新しいフォルダができていて、インストールは成功しているようだ。
そこで、......\MATLAB\R2026a\bin 下の MATLAB.exe を右クリック > 「その他のオプションを確認」 > 「送る」 > 「デスクトップ(ショートカットを作成)」 によりショートカットを作成し、「MATLAB R2026a」と命名する。
動作確認
上記のショートカットをダブルクリックし、R2026a が立ち上がることは確認できました。
R2026a 専用の自作スクリプトを格納するために、新規のフォルダを作成しました。
MATLAB R2026a の「パスの設定」を開き、上記フォルダを追加しました。
このフォルダに、以前に R2019a 用に作成した mファイルをコピーして実行させてみました。
しかし、動くには動きましたが、実行結果として表示される figure の様子が、R2019a によるものとはかなり異なっています。表示が大幅に崩れて見るに堪えません。😰(下図参照)
ただし、これはサブスクリプションによる問題ではなさそうです。7年もの間、更新もせずに旧バージョンを使い続け、浦島太郎状態になっていた私への戒めのようです 。旧バージョンを騙しだましして築き上げてきた裏技が、新バージョンの MATLAB にはお気に召さなかったようです。
今後は、サブスクリプションを毎年更新して行けば、常に最新バージョンを使えるようになるので、積年の歪が一気に噴き出すようなこともなくなるでしょう。
ひとまず、サブスクリプション版への移行自体は問題なく完了できたようです。新旧バージョンによる表示違いの原因や対策も、判明し次第、続報するつもりです。

