はじめに
最近はAI界隈、特にエージェント同士が連携して自律的にタスクをこなす「Agent2Agent」が盛り上がっていますね。
今回は、話題の「Agent2Agentプロジェクト」について、自分が分かる範囲でまとめていこうと思います。
そもそも AI Agent(エージェント) って？
AI エージェントは、人間の代わりに自律的に業務やタスクをこなすAIプログラムのことです。
目標は人間が設定しますが、その目標を達成するためのアクションは AIエージェントが独自で選択します。
Agent2Agent (A2A) とは
A2A（Agent2Agent）は、AIエージェント同士がフラットに連携・コミュニケーションできるようにするための新しいオープンプロトコルです。
噛み砕いていうと、文字通りエージェントとエージェントが協力してタスクをこなすための「共通の言語」みたいなものです。
MCPサーバーとの違い
MCPサーバーとは
Model Context Protocol（MCP） は、Anthropic社などが推進しているAIエージェント向けのプロトコルです。MCPは、AIエージェントが文脈情報を共有し、より効果的に協力するためのフレームワークを提供してくれます。
違いについて
MCPは「エージェントがタスクを遂行するための文脈情報を共有する」ことに特化していますが、A2Aは「エージェント同士が安全にコミュニケーションし、情報交換やアクション調整を行う」ことに焦点を当てています。
つまり、MCP＝コンテキストの渡し方の標準化、A2A＝複数エージェント連携のための“共通語”、という役割分担になります。
MCP やサーバー経由でローカルや外部のデータにアクセスする、データを使うための必要な道具箱のようなイメージです。
どうしてA2Aが注目されているの？
理由は以下の通りです。
- AIエージェントは、日常のタスクから複雑な業務プロセスまで、自律的にこなすようになってきました
- 企業も新しいノートPCの発注やサプライチェーン計画、カスタマーサポートなど幅広い分野で「自律型エージェント」を導入中
- しかし、異なるシステムやアプリでバラバラに動いているAI同士を「つなげる標準」が今までなかった
A2Aプロトコルの登場
そこで登場したのが「A2A」。
- Atlassian、Box、LangChain、MongoDB、PayPal、SAP など50社超が参加
- AIエージェント同士が安全かつ標準的にコミュニケーションし、情報交換＆アクション調整できるプロトコル
- Googleも主導。AnthropicのMCPも補完する形で設計
企業や開発者が、異なるクラウド・アプリ・エージェント同士をつなぐ“共通語”として使えるようになります。
おわりに
ここまで「Agent2Agent（A2A）」について自分なりにまとめてみました。
AIが単体で働くだけでなく、複数のエージェント同士が協力して“チーム”みたいに動く時代が現実味を帯びてきて、本当にワクワクします。今まではバラバラだったAI同士が、A2Aプロトコルによって横断的につながることで、業務効率やイノベーションのスピードが一段と上がるんじゃないかと思います。
参考文献