はじめに
調べたいことはだいたいネットやAIで調査できる現代に何故「技術系同人誌即売会」が自分の中でHOTな場所なのかを語る回です。えいやで書きました。即売会に参加するワケだけ読みたい人はこちらをどうぞ。
対象者
- 技術を身に着けたいけど、何を調べたらいいのかわからない人
- 自分が身に着けている技術を更に深堀りしたい人
- 同人誌が好きな人
- この記事が気になった人
そもそも技術書同人誌って何?
技術書同人誌とは企業が出版している技術書とは異なり、個人やサークルが各々の経験や知識をまとめた本です。書店には並ばないようなテーマの本だったり、商業の本では記載されないような細かな内容について書かれた本が多く出版されています。
商業の本の場合はより多くの読者にターゲットを向ける必要があったりするため、汎用的な内容のみ記載されていて、より深い専門性の高い知識の話は記載されていない場合があります。
しかし、個人誌の場合は、ターゲットが熟練者、あるいはそもそもターゲットを意識せず、自身が語りたいことを記載する場合が多くあるので、より専門性の高い本が発行される傾向にあります。逆も然りで、ジュニア経験をもとにした初心者向け講座や経験者が少ない分野の話なども掲載された本が出ていたりするので、書店の本だけでは知ることのできない内容を知ることができるのが技術書同人誌の魅力の一つとなっています。
技術書同人誌を手に入れるには
基本的には、一般的な書店ではなく同人誌即売会と呼ばれるイベント、またはBOOTHなどのクリエイター向けマーケットプレイスなどで頒布されています。
同人誌即売会
いわゆる「コミケ」みたいな、制作者本人が直接頒布活動を行うイベントです。
実際に本を作成した本人が自身で作成した本を直接頒布、販売しているのでただ本を試読、購入するだけではなく、本人の声を聞くことができるので、文章上では知ることのできない知識や経験の話を語り合うことができます。
1. 技術書同人誌博覧会
- 頻度: 1年に1 ~ 3回程度(1, 5, 10月あたりで開催)
- 規模感: 約70サークル
会場は開催会により異なります(大田区産業プラザPiOや横浜産貿ホール マリネリアなど)
他2つと比べてサークル数は少なめですが、その分交流の時間があったりなどゆったりと確認することができます。企業もサークルとして参加しており、企業ならではの経験談などを聞くことができたりします。
全体的にゆったりとした空気感ですので、初心者の方にはかなりおすすめなイベントとなっています。
2. 技術書典
- 頻度: 年に2回程度(4, 5月, 11月あたり)
- 規模感: 約450サークル(技術書典19 規模想定)
会場は池袋サンシャインシティ内 展示ホールで行われています。技術書同人誌系のみのイベントの中ではトップクラスの規模感。IT系以外にも数学系や電子系などの技術書も揃っているため、様々なジャンルの技術書を触れ合うことができます。
会場に対して参加人数が多いイベントなので一時入場制限が発生する場合がありますが、コミケと比べると非常に参加しやすいイベントだと思います。
3. コミックマーケット
- 頻度: 年に2回(8月, 12月)
- 規模感: 約23,000サークル
言わずとしれた同人誌イベントの中でも最大の規模を誇る同人イベントの一つです。マンガやアニメの本が多く出ている一方、技術書系の同人誌を発行しているサークルも一定数います。コミケだから出ているという人も多く、技術書典だけでは出会うことのできない本が出版されている場合も多々存在します。ただし、昨今は一般入場がかなり体力的に必要であることから初心者の方にはかなりハードルが高いイベントだと思います。
クリエイター向けマーケットプレイス
昨今の電子化に伴い、各プラットフォームから技術書をpdfで購入することができるようになってきました。pdf以外にも紙書籍を通販形式で購入することも可能なサークルもあります。私はあまり利用したことがないので概要だけ記載します。
1. 技術書典オンラインマーケット
技術書典の運営会社が直接運営しているプラットフォームです。技術書典に出店しているサークルの本をここで購入することもできます。
2. BOOTH
ピクシブ株式会社が運営しているショップ作成サービスです。BOOTH上で自身のショップを開設することができ、様々なジャンルの創作物を販売することができます。
即売会に参加する「ワケ」
私が即売会に参加する理由は以下の3つです。
理由1: 【本でしか知ることのできない知識があるから】
WebやAIが発展した世の中でも、本からしか知ることのできないことは多々あると思っています。例えば、WebやAIからだと要約したものしか出力されず、1に対して1の回答しか得られない(至極当たり前ではあるが)シーンが多々あると思いますが、本の場合、その他の+αの知識を知ることによってそこから知識の幅が広がり、より深い見解を得られることができます。
また本の場合は体系的に順序立てて学ぶことができるので、特に自分の知らない分野やこれから学ぶための全体像を把握するのにヌケモレを防ぎながら理解できるのはWebやAIと比べるとかなり良いと思っています。
理由2: 【対面でしか享受できない情報があるから】
会場で実際に本を手に取り、その場で制作者と話ができるのはかなり良いと思っています。WebやAIでは文字としての情報はありますが、対面となるとコミュニケーションをとることでしか感じることのできないものもあります。文章だけでは知ることのできないリアルな苦労話や経験から得られたノウハウなど、実際に話すことで得られる情報というのは即売会ならではの体験だと思います。そういった経験談から知ることのできるベストプラクティスは少なくないと思っています。
理由3: 【モチベーションアップのための刺激を受けるため】
会場を歩いていると、自分と同じようなエンジニアがアウトプットしている姿を嫌でも目の当たりにします。そんなエンジニアたちの姿を見ると自身のエンジニアとしての知的好奇心が働き、色んな知識を吸収して実現してみたいというモチベーションが湧いてこないでしょうか。いいや、湧いてきますね。(個人差があります)
私はそんなモチベーションがスキルアップの動力源となり、結果仕事や趣味でのエンジニア活動につながっています。もちろんスキルを伸ばす際には自分なりのロードマップ、キャリアパスなどを考える必要はありますが、道標を提示されてもその道を歩くための動力源がないと進むことは難しいことだと思います。動力源となる「やりがい、モチベーション」をあげることでまた一歩エンジニアとして成長することができると思い、イベントが行われる際にはなるべく行くようにしています。
終わりに
エンジニアスキルが高い方にはシングルプレーでどんどん進める方が多くいる印象です。
自分の場合、1人で黙々と進めるよりは同じ温度感で楽しむことができる友人と一緒に物事を進めていくほうがやりがいやモチベが上がり、どんどん取り組んでいく傾向にあります。そのため、同人イベントという少なくともエンジニア知識を持った同士たちが形にした本に実際に触れ合うことで成長し、スキルアップを継続することができるのです。
似たような考えを持った方がいましたら是非一度、同人イベントに参加してみてはいかがでしょうか。