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Elastic stack (Elasticsearch) Advent Calendar 2018

Day 5

Kibana CanvasでCanvasならではの表現をしよう

Last updated at Posted at 2018-12-04

canvasといらすとやで1つネタを

Advent Calendar 12/05分 今日は「canvasといらすとやで1つネタを」でお送りします。
タイトルが微妙なのは、駆け込みでAdvent Calendarに登録したからです。すみませn。

閑話休題。
Canvasって何、と言われたら従来のダッシュボードを、”さらにグラフィカルにしたもの”と考えると良いと思います。

利用イメージについては、以下の紹介が詳しいです。
人気のカフェは!? Kibana Canvasの可能性|Elastic{ON} 2018 より

本家のGetting startedはこちら
https://www.elastic.co/guide/en/kibana/current/canvas-getting-started.html

Canvasは、6.5から標準でKibanaについてくるようになり、Githubのissueをみるとまだまだ成長途中ではありますが、
従来のダッシュボードでは表現できなかったようなものができる代物となっており、期待されているプロダクト?モジュール?かと思います。

前半では、Canvas全体のご紹介をし、後半ではその中でも画像を使った部分について、いらすとや画像で遊びながら触れていきます。
ネタだけ楽しみたい人は、テキストを飛ばして画像だけ見ていただければと思います。

Canvasのデモ画面の紹介

6.5では、デモ用にサンプルデータを入れる仕組みがあるので、これを利用するとダッシュボード、Canvasともにすぐに見ることができます。

Canvasならではの表現を見ていただくために、通常のDashboardとCanvasの画面を比較できるよう、両方の画像をあげております。

eコマースサイトの例

通常のダッシュボード

eCommerce  Revenue Dashboard   Kibana.png

Canvasでの表示例

グラフを散りばめただけの数字に埋もれたダッシュボードとは違い、ポスターのような見せ方です。

eCommerce  Revenue Tracking   Kibana.png

今回やること

で、ここからが本題です。
この部分を見てください。ただの棒グラフではなく、達成度合いを絵を塗ることで表現しています。
これは従来のダッシュボードではできなかったところです。

image.png

こういうのは、どうやったらできんの? ということを、ステップバイステップでご紹介します。

Image reveal

この塗り絵タイプのものは、CanvasのWorkpadで「Add Element」から「Image reveal」を選択します。

image.png

デフォルトでは、Elasticのロゴが指定されている状態で追加されます。

image.png

設定方法

Measure

ここでは、どのぐらい塗るのかの値について、どの項目の値を使うかどうかを決めます。
Valueの左側では、Averageと見えているところは、MaxやMin,Sumなどの関数を指定します。

表示に使われる値は、0から1の間である必要があります
この範囲でない数値が与えられたときは、△に!マークが入ったエラーアイコンが表示されます。

image.png

右側には項目名が出ていますが、これは「Data」タブで設定されている内容から項目名を拾ってきています。
上記例ではtestと表示されていますが、それはDataでこのようなデータを取得しているからです。

image.png

Saveボタンを押さないと、反映されないので注意してください。

Elasticsearch SQL queryで生データを検索し、表示させるべきでしょうが、ここではSQLをCanvasでの設定方法確認を優先させるための便宜的な手段としています

Reveal Image

Upload Imageで画像のURLやアップロードを行います。

image.png

Reveal fromでどこから塗るかを設定できます。

  • Top
  • Left
  • Bottom
  • Right

の4種類があり、デフォルトではBottomになっています。

背景画像の設定

背景となる画像を設定するには、Reveal Imageの横にあるプラスアイコンから背景の追加を選択することで、設定箇所が表示されるようになります。

image.png

image.png

イラレやPhotoshopなどの技術が全くございませんので、信頼と実績のMS Paintで背景画像をこしらえ、その画像を設定します。

塗る値を0.3ぐらいに設定する(3割塗る)、左からと設定した場合、こんな感じになります。

image.png

組み合わせれば、こんなことも!

会議室の利用状況なんかの可視化風にもなりますね。
下地にフロア地図をベタっとはり、「使用中」の画像を上に置いています。
使用中が1, 空室の場合は0となるようなデータにしておくと、こんな感じになります。

image.png

何もないときは、こんな感じに。

image.png

組み合わせれば、こんなことも!!!

体力ゲージの背景画像を用意しておいて、上に残存体力をRevealで表示させます。
1P側は右からReveal、2P側は左からRevealでこんな感じになります。

image.png

もっと背景をちゃんと作れば、さらにインパクトがある遊びが出来るのですが、絵は描けないわ、
著作権の問題もあるわで、フリー素材で探すとこれが限界でした。

いちおう、スト2の春麗のステージがこんなんだった気がしています。

Canvas as a Code!?

GUIで設定している操作も、最終的にはExpression Editorのところで見られるように、テキストベースで記述することもできるようです。
AutoCompleteがあるとはいえ、Timelionの書式とはまた違うし、最初はよくわからない人も多いのではないでしょうか。

image.png

改めてeコマースのCanvasを見る

「Manage Assets」から確認してみますと、白い女性の画像と、色のついた女性の画像が2つあることが分かります。

image.png

ソバージュの髪の下絵はちょっと選択する際に邪魔だったので、横によけてReveal部分だけを見てみると、
先に確認した2枚の絵が設定されていることが分かります。

image.png

こうやってあの絵は作られてたんですね。

Image Repeat

画像繋がりで、もうひとつRepeatがあります。
画像を横に並べて表現するやつですね。Amazonでいうところの、評価の星のようなものができます。

image.png

これをやるには、「Add Element」から「Image Repeat」を選択します。

image.png

デフォルトでは、Elasticのロゴがリピート画像に設定されています。
image.png

設定方法

Measure

繰り返す数(整数)を取得する項目を設定します。
整数であることに注意してください。

image.png

3.5や3.9999のような値であった場合は、3回のリピートになります。

Repeating Image

繰り返し画像を指定します。

image.png

プラスアイコンを押すことで、以下の設定ができるようになります。

image.png

項目 内容
Empty Image Max回数に満たない場合、その足りない分を埋める画像
Image Size 画像サイズの指定(%)
Max count 何回繰り返すかの最大値

5段階評価とするので、Max Countを5、Empty Imageに灰色の星画像を設定すると、こうなります。

image.png

Revealと比べて、3.5のような表現は難しいですが、☆の数の最大値を6や10に増やすなどのやりやすさに分があるように思います。

組み合わせれば、こんなことも!

デフォルトでは、画像は横並びになります。
パワーポイントで回転させるように、左に90度回転させてやると、縦並びにもなります。
その場合、画像を右に90度回転させておくと揃います。

先の会議室の中に、どのくらいの人が入っているのか、というような可視化のイメージです。

1544148629Ci3JTYwFKi5AZGv1544148626.gif

このイメージは、こちらからInspire the next.

まとめ

長々とスクロールいただきありがとうございました。

今回のような表示形式をとる場合には、どのようなデータの持ち方をすればいいのか、という点については検討を要しますが、
無機質なダッシュボードでもなく、BI以外でのサイネージのような利用用途でも活用できるかと思います。

明日は、@yu_kawachaki さんの「Kibana Canvasをはじめてみよう」です。ご期待ください。

@yu_kawachakiさんは、NTTテクノクロス Advent Calendar 2018で以下も公開なさっています。あわせてごらんください。

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