一人で始めるアジャイル開発
見える化する
- アジャイル開発はインクリメンタル(少しずつ)かつイテレーティブ(反復的)に作り進める
- 現在どんな問題を抱えているのか、またどのような状況にいるのかわからなければ、次の一歩を打てない
- まずは、タスクと状況を見える化する
- 朝会で日常を見える化し、日々発生する課題と向き合う
- スプリントの終わりにはそのスプリントにやったことを振り返る
タスクの見える化(スプリントバックログ、プロダクトバックログ)
スプリントバックログ(スプリント期間内のタスクリスト)を作成する
- やるべきタスクをすべて洗い出し、優先順位をつける、同じ順位は付けない
- 見えていないタスクを見えるようにする(見落としていたものや難しさを見誤ったものは更新する)
スプリントバックログを更新する
- 一番下にあるタスクよりも優先順位が低いものはプロダクトバックログ(製品に必要な全てのタスクリスト)に置いておく
プロダクトバックログには「わかったこと」を追加していく
- 新しく実施が必要だと「わかったこと」についてはプロダクトバックログに追加する
- 計画と実際の行動にはどれくらい差があったのか、遅れが生じた原因は何か、どのような対策が考えられるか
- 見える化することで、次に打つべき一手が明らかになる
状況の見える化(タスクボード)
タスクボードを作る
- やること(TODO)、やっていること(DOING)、やったこと(DONE)の3つのレーンを作成し、タスクは左から右に流れるように設計する
- TODOのレーンにはスプリントバックログをすべて貼り出し、優先順位で並べる
- 物理的にタスクの量が表現されているため、タスクの量が多い、半分くらい終わった、TODOに置きっぱなしのタスクがある、などが一目でわかる
- 必要であればWAITなども作成して、カスタマイズする
- 初めて実施する場合は、ホワイトボードなど簡単に変更を行えるツールを使用する
- タスクは付箋紙に書き、必要であればタスクの種類(内部か外部か、追加されたタスクか、など)によって色分けする
タスク簡潔にわかりやすく
- タスクは「いつまで、誰が、何をするか」が明確にし、簡潔にする
- 1枚につき1つのタスク、1タスクは1日以内で終わる量にする
- 見積もりが難しい場合は、大きな粒度から初めて、徐々に細かくする
- 期限、担当者、対象、完了条件を書く
日常の見える化(朝会)
毎日軌道修正する
- 朝会の3つの問い
- 昨日やったこと・・・進捗の遅れを検知し対策する
- 今日やること・・・優先順位が合っているか
- 困っていること・・・問題が大きくなる前に対策する
朝会のグランドルール
- 決まった場所と時間
- 15分以内
- 立ったまま
- タスクボード前にタスクを指さしながら
やったことの見える化(ふりかえり)
KPT(Keep, Problem, Try)
- Keep・・・よかったこと、成功したこと、続けていきたいこと
- Problem・・・悪かったこと、失敗したこと、問題だと思ったこと
- Try・・・Keepをさらに良くする、Problemを解決する対策としてやってみること
プラクティスの習慣化
1.スプリント開始、計画作りでタスクと状況を見える化し、見積もりを行う
2. 朝会で日々アップデート、課題と向き合う
3. スプリント終了時点で、成果物レビュー
4. ふりかえりを行い、次のスプリントをより良いものにする→1に戻る
まとめ
- 継続していくことで、大きな成果を発揮する
- 一度効果が出なかったからといってあきらめず、継続してプラクティスに取り組む
- システム開発だけではなく、日常の家事や趣味、学習などにも活用できそう