はじめに
みなさんは AWS を使用していて、急に今月の料金高くなってる!と焦ったなんて経験ありませんか?
そんなときに、見逃しがちな事例をまとめてみます。
弊社で実際に起きた事例ではないです。
まずは
この後いくつか原因を上げますが、その前に、とにもかくにもまずは Cost Explorer を確認して、コストが急増したサービスとリージョンを特定しましょう!
事件簿
AWS Config 無限ループ事件
これは本当によくある話で、 AWS Config の評価対象のサービスにおいてリソースが無限に再作成し続けられると起こります。
特に注意しなければならないのは、 ECS においてタスクが立ち上がっては失敗し起動しなおすという無限ループに陥り、タスクが立ち上がる度にコストがかかるというパターンです。
S3 ライフサイクル事件
「本当に何もしてないのにコストが上がった!しかも原因はS3!?」
という場合に確認してほしいのがこのライフサイクルです。
ほとんどの場合、 CloudTrail の証跡を S3バケット に保管すると思います。
そしてライフサイクルルールを設定し、1年後には Glacier に移動します。これで安く監査要件を満たせる!となりますが、、
ライフサイクルするタイミングで課金されることを忘れ、AWS を使い始めてからちょうど1年後に急に S3 に課金が入り焦るわけです。
これは想定通りのコストということと、最初に設定するときにこのことを把握しておくと焦らなくて済みます。
参考リンク:https://repost.aws/ja/knowledge-center/s3-reduce-costs
RDS 延長サポート事件
RDS のエンジンアップデートをせず、サポート終了後もそのまま使用していると起こります。放置していても仕方がないので、早めに「アップグレード」「削除」のいずれかで対応しましょう。
【料金例】
具体的な料金例はこちらにありますのでご参照してください。
db.m5.large
の場合はvCPUが2なので、1日当たり $5.76 かかるといった形ですね!
参考リンク:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/extended-support-charges.html
さいごに
各料金例からもわかる通りこれらの事件は月単位ではなく、1日単位でも課金の影響が大きいものなので、気づいたら迅速に対応を進めることをお勧めします。
今後も継続的にコストの最適化に努めましょう!
弊社では他にもAWSコストに関する記事を投稿していますので、よかったらご覧ください。
- 複数OrganizationsのAWSコストをまとめて可視化してみた
- AWSコスト最適化の勘所のまとめ
- AWSコスト最適化:失敗編(CloudWatch アラーム定義増殖事件)
- AWSコスト最適化:実践編(EBSボリュームのgp3化)
- Intelligent-TieringでS3コスト削減に挑戦した話
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