はじめに
プロンプトは著作権の対象だと主張します!
みなさん、プロンプトやGPTsのInstructionsには、コピーライト表記しましょう!!
ただし創作性に注意です
現代の技術革新が生み出した新しい問題領域、すなわちプロンプトやソースコードに関する著作権に焦点を当てています。著作権という伝統的な概念が、デジタル時代の新しい形態の創作物にどのように適用されるのかを探ります。特に、プログラムとしてのAIのプロンプトが著作権法の下でどのように扱われるべきかを詳細に分析します。
背景
GPTsのリリースにより、プロンプトインジェクション、プロンプトリークが問題となりました。
私は、プロンプトの一部が読み取られるくらいなら問題ないですが、全文を無断転載されるのは嫌な気持ちになります。
著作権とは
思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。
引用: 著作権第二条1
著作権とは、作品を作った人(著作者)がその作品に対して持つ権利のことを言うよ。たとえば、小説、絵画、音楽、写真など、創造的な努力によって生み出された作品がこれにあたるんだ。作品をコピーしたり公開したりすることに対して、著作者が許可を出したり、その使用に対して料金を受け取ることができる権利だよ。
プログラムの著作権について
まず、ソースコードが著作権法の対象になるかについての情報をまとめました。
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著作権法におけるソースコードの位置づけ: 日本の著作権法では、プログラムの著作物は著作権の保護対象として明確に規定されています。具体的には、著作権法第10条第1項第9号で、プログラムの著作物が著作物の一例として挙げられています【出典】。ソースコードもプログラムの一部であるため、これに該当します【8†出典】。
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ソースコードの特殊性: ソースコードは他の著作物と比べて特殊な性質を持っています。例えば、既存のソースコードを改変して新たなソースコードを作成することが一般的であり、このような利用方法が予定されているとされています【9†出典】。
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著作権で保護される範囲: ただし、著作権で保護されるソースコードは創作性が認められるものに限られます。単純なコード片や一般的な機能の実装方法は著作物とみなされない可能性があります【10†出典】。
プロンプトとソースコード、プログラム
著作権法によると、プログラムは著作権法の対象です。プロンプトやソースコードはプログラムの一部と考えられます。
プログラムの著作物
引用: 著作権法第十条
プログラム 電子計算機を機能させて一の結果を得ることができるようにこれに対する指令を組み合わせたものとして表現したものをいう。
引用: 著作権法第二条 十の二
当然、ソースコードはプログラムの一部であることは自明です。
そして、プロンプトを「AIシステムにおける、ユーザーが入力する指示や質問」いえます。
- もちろん、AIはサーバー装置(ハードウェア資源)上で動作する: 電子計算機を機能させる
- AIは文章などを生成する: 一の結果を得る
- プロンプトはそのための指示や質問を組み合わたもの: これに対する指令を組み合わせたものとして表現したもの
以上から、プロンプトはプログラムの一部だと導かれます。・・・(A)
(A)かつ「プログラムは著作権法の対象」⇒ プロンプトは著作権の対象
だと導かれます。
国会答弁
一般的な名詞を単純に合わせただけの場合は創作性がなく、著作物と認められない可能性
AIに対する指示などの命令に関する手法や技術と捉えますと、その内容がアイデアや技術で表現されるものでなければ著作物には含まれません。
国会答弁でわかることは、プロンプトに著作権が認められるかは、創作性やアイディア・技術がポイントとなるようです。まだ、結論はでていないようですね。
創作性
創作性:新しいアイデアや独自の表現を使って何かを生み出すこと
私達は、GPTsをつくったり、プロンプトを作るとき、新しいアイディアや独自の表現、技術(プロンプトエンジニアリング、専門知識)をつかって、生み出しています。
そうならば、プロンプトが創作性を持つ可能性は十分にありえます。
著作権でできること、できないこと
許可されている行為(OK)
- 私的使用のための複製: 個人的な利用のために著作物をコピーすること(ただし、インターネットからのダウンロードには制限がある場合があります)。
- 引用: 研究や批評の目的で著作物の一部を引用すること(適切な出典の明記が必要)。
- 教育機関での利用: 教育目的での著作物の使用(一定の条件の下で)。
- 時事の報道: ニュース報道のための著作物の使用(内容を変更しない場合)。
- パブリックドメインの著作物: 著作権の保護期間が終了し、パブリックドメインとなった著作物の使用。
禁止されている行為(NG)
- 無断での複製・配布: 著作権者の許可なく著作物をコピーして配布すること。
- 改変: 著作権者の許可なく著作物を改変すること。
- 商用利用: 著作権者の許可なく著作物を商用目的で使用すること。
- インターネットへのアップロード: 著作権者の許可なく著作物をインターネット上にアップロードすること。
- 著作権保護対象の海賊版の使用: 海賊版の製作、配布、使用。
プロンプトリーク
私は、プロンプトリークにより、プロンプトの全文が無断転載されました。
一部ならまだしも、全文はいい気分ではありません。
そこで、プロンプトにもコピーライト表記しましょう。
そうしたら、プロンプトリークしても、無断転載に対して、抑止力になります。
なお、コピーライト表記しなくても、著作権は発生するものだそうです。
テンプレ
テンプレを用意しました。以下の文は特に創作性はないので、著作権は発生しません。ご自由にコピペしてください。
私はGPTsのInstructionの最後に差し込んでいます。
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結論
この記事では、プログラムやAIのプロンプトのようなデジタル作品にも著作権があると導かれました。これらは創造的な努力の結果であり、その著作権を理解し尊重することが重要です。デジタル時代において、著作権は私たちの創作活動を守るために不可欠なものです。
プロンプトに著作権が認められる可能性が高いと主張します!
ただし、新しいアイデアや独自の表現を使って作られることがポイントです。