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なぜアウトプットし続けるべきなのか?エンジニアが発信すると、未来が変わる理由

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この記事はQiita Tech Festa 2025参加記事です。

約1年前から株式会社うるる 人事部にて、エンジニア採用を担当しています!
正直なところ、うるるは今年のQiita Tech Festaへ参加すべきか、少し悩んでいました。

「エンジニアはただでさえ忙しいのに、ブログ執筆や登壇などの技術広報をお願いするのは果たして正しいことなのだろうか……」と。

そんな葛藤があったからこそ、技術広報やアウトプットがもたらすメリットを改めて整理したいと思い、この記事を書いています。

技術広報って、結局誰のためになるの?

技術広報というと、企業のブランディングやPR活動のようなイメージが強いかもしれません。
でも実際は、関わる人すべてにメリットがある行動です。

この記事では、以下の3つの視点で技術広報の価値を整理してみました:

  • エンジニア個人の視点
  • エンジニア組織の視点
  • 採用の視点

技術広報のメリット

🔹 エンジニア個人にとってのメリット

  • 自分の技術や思考を“見える化”できる
     → 自己理解が深まり、周囲にも伝わりやすくなる

  • 学びや考えが整理される
     → 書いたり話したりする過程で理解が深まる

  • 社内外でのプレゼンス向上
     → 登壇依頼や執筆依頼が来たりして、チャンスが増える

  • 人脈の輪が広がる
     → カンファレンスや勉強会で「あの記事読みました!」と声をかけられたり、SNSで交流のある社外のエンジニアが増えたりする

🔹 エンジニア組織にとってのメリット

  • 技術文化の発信・透明化
     → 外部に向けて「中の人のリアル」が伝わる

  • 採用効果が高まる
     → 候補者が「どんなチームか」を事前に知れる

  • 社内ナレッジの共有
     → 書く文化が育つと、属人化の防止にもつながる

🔹 採用観点でのメリット

採用活動を行う中で日々感じるのは、求職者は「現場のリアル」を求めているということです。

  • スカウト返信率・応募率が上がる
  • 選考時のミスマッチが減る
  • カルチャーフィットした人材が集まりやすくなる

企業公式のメッセージよりも、現場エンジニア自身による発信のほうが圧倒的に信頼されやすいですし、 技術広報は候補者の「入社後のギャップを減らす手段」にもなります。

そして、会社・組織にマッチしている方を採用できれば、エンジニア組織が強化されることに繋がっていきます。

実体験:たった1本の記事が採用を変えた

前職で立ち上げ間もないスタートアップ企業のエンジニア採用人事をやっていた際に、CTOが書いた1本のnote記事がバズり、Xを中心に拡散されたことがありました。

すると採用にも予想以上の反響があり、スカウトの返信率が一時的に2倍に跳ね上がったんです。
この追い風を活かして、わずか3か月でミドルクラスのエンジニア3名の採用に成功。これにより、エンジニア組織の拡大を一気に進めることができたのです。

もちろん採用人事の私は大喜びですが、以下2点の観点で現場エンジニアの方々にもすごく喜んでもらえました...!

🔹 ①良質な母集団の形成のおかげで、無駄な面談・面接が減る

バズった記事によって、自社のプロダクト開発の価値観や、技術スタンスがクリアに伝わり、それに共感した応募者が集まりました。その結果、志向性のミスマッチが少なくなり、面談・面接の数を無理に増やすことなく、効率よく候補者選考を進められました。

🔹 ②「チームを強くする」エンジニアが採用できる

採用できた3名は、いずれも入社後すぐに価値を発揮し、チームの技術力を底上げするような活躍を見せてくれました。技術広報を通じて、自社の価値観や技術スタンスに共鳴してくれる人に出会えたことで、単に枠を埋めるだけでなく、組織の質的な成長につなげることができたのです。

この体験から、技術広報は「余裕のある会社がやるブランディング活動」ではなく、
採用・組織づくりの強力なレバレッジになる行動なんだと実感しました。

結論:エンジニアが発信すると、未来が変わる

エンジニアに技術広報をお願いするのは、負担をかける行為ではなく、
本人とチームの未来をより良くするための種まきです。

そしてその種は、採用や技術的なつながり、仲間づくりといった形で、いずれ確実に実を結びます。

忙しい中でも、無理のない形でアウトプットをしていく文化を支えたい
― そんな思いでこの記事を書いてみました。

おわりに

この記事は、エンジニア採用担当として悩んできた自分自身への問いかけでもありました。

もし発信することに億劫さを感じているなら。
あるいは、エンジニアに発信をお願いする立場で迷っているなら。

そんな方の背中をそっと押すきっかけになれば嬉しいです。

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