Pythonと「銀行くん」APIで銀行と支店のデータを取得し、保存する方法
このガイドでは、「銀行くん」APIを使って日本全国の銀行とその支店情報を取得し、それをCSVファイルに保存する方法を分かりやすく説明します。
この手順は、プログラミングが初めての方やデータ収集に興味がある方にも理解しやすいようにしています。
1. Pythonのインストール
Pythonをインストールする手順は以下の通りです。
- Python公式サイトへアクセスします。
- 「Download Python」ボタンをクリックして、お使いのオペレーティングシステムに適したインストーラをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを実行します。
- インストール中に「Add Python 3.x to PATH」のチェックボックスを選択してください。これにより、PythonがシステムのPATHに追加され、コマンドプロンプトから直接Pythonを実行できるようになります。
- インストールが完了するまで指示に従って進めてください。
2. コマンドプロンプトの起動
コマンドプロンプトを起動する方法は以下の通りです。
- Windowsキーを押し、「cmd」と入力して検索します。
- 検索結果に表示される「コマンドプロンプト」をクリックして開きます。
3. 必要なライブラリのインストール
Pythonでデータを扱うためには、追加のライブラリが必要です。以下の手順でインストールします。
- コマンドプロンプトが開いた状態で、以下のコマンドを入力して実行します。
pip install requests pandas
- これにより、HTTPリクエストを扱うための
requests
ライブラリと、データ分析を行うためのpandas
ライブラリがインストールされます。
4. スクリプトの作成
次に、データを取得してCSVに保存するスクリプトを作成します。メモ帳を開いて以下のコードをコピー&ペーストし、fetch_banks.py
というファイル名で保存してください。
import requests
import pandas as pd
def fetch_data(url, params=None):
response = requests.get(url, params=params)
response.raise_for_status() # エラーがあればここで停止します
return response.json()
def fetch_all_pages(url, per_page=10):
all_data = []
page = 1
while True:
params = {'page': page, 'per': per_page}
data = fetch_data(url, params)
if not data:
break
all_data.extend(data)
page += 1
return all_data
# 銀行一覧を取得
banks = fetch_all_pages('https://bank.teraren.com/banks.json')
all_branches = []
for bank in banks:
bank_code = bank['code']
bank_name = bank['name']
bank_kana = bank['kana']
bank_hira = bank['hira']
# 各銀行の支店情報を取得
branches = fetch_all_pages(f'https://bank.teraren.com/banks/{bank_code}/branches.json')
for branch in branches:
all_branches.append({
'bank_code': bank_code,
'bank_name': bank_name,
'bank_kana
さて、Pythonスクリプトを続行して、CSVファイルに保存する部分まで書き下ろします。これにより、取得したデータをファイルに書き出す処理を行います。
```python
'bank_hira': bank_hira,
'branch_code': branch['code'],
'branch_name': branch['name'],
'branch_hira': branch.get('hira', ''),
'branch_kana': branch.get('kana', '')
})
# DataFrameを作成
df = pd.DataFrame(all_branches)
df.to_csv('C:\\Users\\Username\\Downloads\\bank_branches.csv', index=False)
5. スクリプトの実行とCSVファイルの保存先カスタマイズ
- コマンドプロンプトで、スクリプトが保存されているディレクトリに移動します。
- 例えば、スクリプトがデスクトップにある場合は次のように入力します:
cd C:\Users\Username\Desktop
- 次に、以下のコマンドを入力してスクリプトを実行します:
python fetch_banks.py
6. 出力先ファイルのカスタマイズ
- スクリプト内で指定されたファイル保存先
'C:\\Users\\Username\\Downloads\\bank_branches.csv'
は、必要に応じて変更が可能です。ファイルを別の場所に保存したい場合は、このパスをお使いのコンピュータの任意のフォルダパスに変更してください。
注意: データの取得とファイルの生成には時間がかかることがあります
データ量が多い場合、情報を全て取得してCSVファイルに保存する過程で時間がかかることがあります。特に多くの銀行と支店の情報を扱う場合は、しばらくの時間が必要になることが予想されますので、気長に待つことが重要です。
このガイドが皆さんのデータ取得の一助となり、Pythonプログラミングの楽しさを体験していただければ幸いです。何かご不明点や追加で知りたい情報があれば、お気軽に質問してください。