さばぴょい伝説と似たような話なのですが、ファイル同期のコマンドとかアプリとか使うときは、同期の向きに気をつけましょうねという話。
何が起きたのか
社内全体で使っていたWindows Serverのファイルサーバがあり、仕様書などチームで共有するようなファイルは全てそこに入れていたのですが、ネットワークの問題なのかサーバスペックの問題なのか、そこからのダウンロードが遅くてみんなストレスがたまっていました。
そこで業を煮やしたある社員が「せや!自動でファイル同期するフリーウェアを自分のPCに入れて、自分のところに常にダウンロードしておけば、ファイルサーバいちいち見に行かなくても済むで!」と思い立ち、窓の杜とかに転がっているファイル同期フリーウェアをインストールし実行したのですが・・・。
ファイルサーバのファイルが全て消えました
そう、**「ファイルサーバのディレクトリ -> マイPCのディレクトリ」の同期をすべきところを、「マイPCのディレクトリ(空) -> ファイルサーバのディレクトリ」**の同期をしてしまったのです。
ファイルサーバのバックアップも取っていなかったので、さばぴょい伝説と同様に各自のPCに保存されている資料をかき集めることになりました・・・。
どうすれば良かったのか
- 同期実行前に同期の内容を確認する
- rsyncならdryrunオプションで事前に同期内容の確認ができます
- 削除の同期はしない
- rsyncならdeleteオプションをつけない限りは削除の同期をしません
- 初めて使うフリーウェアとかコマンドは事前にテストする
- テスト用のディレクトリを二つ作って適当なファイルを置いてみたりして
- バックアップはとりましょう
- 当然ですが、おろそかになりがち