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インターネット老人会の魔法書 Advent Calendar 2023 の10日目の記事です。

IPMessengerとは

このアプリを入れている同士でメッセージを送れる通信ツール。
ローカルIPに対して送れるので、インターネットにつながっていないイントラネットでも使える。
添付ファイルも送れる優れもの。
なんとコマンドでも送れる。

無料で簡単に使えるチャットアプリがなかった時代に重宝

今でこそ無料でもある程度はSlackなりChatworkなりで簡単にチャットの環境が用意できるが、そういうのがなかった時代は、有料のそういうサービスを使うか、構築するしかなかった。

そんな時代に、このIPMessengerは重宝した。
プロジェクトによってはインターネット環境がないところもあり、そういうところだとEメールも使えないので、こういったイントラネットで通信できるものは大変便利だった。

今でもそういう環境はあると思うので、そういうところでは結構使われているのではないかと思う。

誤爆も多かった

チャットでは部屋という概念があるので、同じ部屋で発言し続ける分には宛先など気にしなくてよいが、このIPMessengerは「宛先を選択して、メッセージを書いて、送信」という手順をとるため、宛先を間違えて誤送信してしまうケースがままあった。

よくあるのが、誰かの陰口をたたこうとして、その陰口の相手の名前が頭にあるせいか宛先に陰口の相手を選んでしまい、陰口ではなく当人に思いっきりヘイトを送りつけてしまうという事故が多々起きた。
送ったほうもすぐには間違えたことに気づいていないことが多く、後になって友達と話しているときに「そんなメッセージ来てないよ」と言われ、ログを見て青ざめるという寸法だ。

Message attack

先に述べたようにコマンドでもメッセージを送ることができ、かつ、受け取り拒否の機能は(多分)ないので、無限ループでメッセージを送り続ければ相手のPCのリソースがなくなるまでメッセージウィンドウが次々と開き続け、最後にはハングアップさせることができた。

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