はじめに
SpacemacsでRustの開発環境を構築したのですが、若干手間取りました。
そのためメモとして、構築方法を記載します。
注意点
エディタはSpacemacsを使用します。
単に最近使っているからという理由です。
手順
手順は大きく分けて、2つです。
- Rustの環境設定
- SpacemacsのRust layerの設定
Rustの環境設定
手順は下記の通りとなります。
- rustupのインストール
- racerのインストール
- cargo-editのインストール
- cargo-auditのインストール
- cargo-outdatedのインストール
rustup
下記を実行してください
curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh
echo 'source $HOME/.cargo/env' >> 設定ファイルの場所(zshなら.zshrcなど)
racerのインストール
rustの最新をインストールしないと、コンパイルできないという罠があります。
下記を実行してください。
rustup install nightly
cargo +nightly install racer
rustup component add rust-src
racer complete std::io::B
Pathを設定ファイルに追加してください。(zshなら./zshrc等)
export "RUST_SRC_PATH=Rustのパス"
Rustのパスは大体下記となります。
ホームディレクトリ/.rustup/toolchains/rustのバージョン/lib/rustlib/src/rust/library/
cargo-editのインストール
cargo-editをインストールするには、open-sslとlibssl-devをインストールする必要があります。
open-sslのインストール
下記のコマンドを実行してください。
sudo dpkg -l | grep openssl
もしopensslの情報が表示されていなければ、下記でインストールしてください。
sudo apt install openssl
libssl-devのインストール
下記コマンドを実行してください。
sudo dpkg -l | grep libssl-dev
もしlibssl-devの情報が表示されなければ、下記でインストールしてください。
sudo apt install libssl-dev
cargo-editのインストール
下記コマンドを実行してください。
cargo install cargo-edit
cargo-auditのインストール
下記コマンドを実行してください。
cargo install cargo-audito
cargo-outdatedのインストール
下記コマンドを実行してください。
cargo install cargo-outdated
SpacemacsのRust layerの設定
dotspacemacs-configuration-layersに、rustと変数を記載してください。
dotspacemacs-configuration-layers
(
省略
rust
(rust :variables rust-backend 'racer)
動作確認
下記コマンドを実行し、プロジェクトを作成してください。
cargo new --bin hello
Spacemacsでmainファイルを開けば、Rust layerで定義しているコマンドが実行できるはずです。
emacs -nw ./hello/src/main.rs
最後に
単純にSpacemacsを立ち上げるだけだと、Rust layerのコマンドを実行できないみたいです。
ここで一番時間がかかりました。
またJavaや.NET系と比べて意外と時間かかるな~と思いました。
(Javaや.NET系は統合開発環境をインストールすれば、よしなにしてくれるのですごい楽)