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Codexは代理人になれる──Rails講師とElixir使いの現場から見た現実

Last updated at Posted at 2025-06-25

$\huge{元氣ですかーーーーッ!!!}$
$\huge{元氣があればなんでもできる!}$
$\huge{AIがあれば、仕事も任せられる!}$

はじめに

GitHub CopilotやAmazon Q、そしてCodex。
最近の開発ツールは“ペアプロの相方”どころか、“チームの代理人”になりつつあります。

でも私は、いわゆるVibe Codingにはまだ乗れていません。
「全体を見てなんとなく書いてくれるやつ」ではなく、ここをこう変えてほしいという明確な指示で使っています。古い人間なので。

それでも、Codexは仕事を“任せられる”感覚を十分に与えてくれるものでした。

Codexをびくびくしながら使っています。
Antonio Inokiさんではない方のArtificial Intelligenceの方のGenerative AIになんでも見せてよいのか、と。
同僚に相談したところ、迷わず行けよ 行けば分かるさと背中を押してくれたので、使うことにしました。

この記事では、実際のユースケースを2つ紹介します。


1. 明確な指示で「ここをこうしてくれ」が通る代理人

私はElixirでQiita記事の自動検索用スクリプトを書いています。あるとき、org:hawを使えばよりシンプルに検索できることに気づき、Codexにこう頼みました。

✅ 指示内容(実際のプロンプト)

Elixirのプロジェクトです。
実際のプロンプトを何の臆面もなく公開しておきます。

以下の2つの変更をお願いします。

1. https://github.com/TORIFUKUKaiou/hello_nerves/blob/master/lib/qiita/haw/repo.ex#L2
https://github.com/TORIFUKUKaiou/hello_nerves/blob/master/lib/qiita/haw/repo.ex#L3
を消す。

2. https://github.com/TORIFUKUKaiou/hello_nerves/blob/master/lib/qiita/haw/repo.ex#L18
を消す。

3. https://github.com/TORIFUKUKaiou/hello_nerves/blob/master/lib/qiita/haw/repo.ex#L21-L25
Qiita.Haw.Repo.build_query/0  は "org:haw"を返す。

背景としては、 https://help.qiita.com/ja/articles/qiita-search-options により、org:hawで同じことを効率よく実施できることがわかりました。

するとどうでしょう。会議中に裏で指示しておいたら、気がつけばPull Requestが出来ていた。
実際は、3つお願いしていますので、冒頭の「以下の2つの変更をお願いします」はさっそく間違っています。
間違っていますが、そのくらいはAntonio Inokiさんではない方の Artificial Intelligenceの方のGenerative AIがいい感じに解釈してくれます。

これはもう、秘書とか執事とか、そういう存在に近い。

📎 実際のPRはこちら

:qiitan-cry: Elixirを実は動かせていない

スクリーンショット 2025-06-25 23.20.38.png

デフォルトの環境の中には入っていませんので、mix test1すら本当はできていません。
セットアップスクリプトを書けばうまくいく気がします。いろいろ試していますがまだ成功していません。それはまた別の記事にしたためたいとおもっています。成功しました! という威勢の良い!、元氣いっぱい! の記事をあげたいと思っていますあくまでも思っています。


2. Ruby on Railsチュートリアルの差分抽出──単純作業は任せる

私はRuby on Railsチュートリアルを専門学校で教えています。Ruby on Railsチュートリアルは章ごとに積み上げていく構成なので、章ごとのコードの差分を比較した資料があると便利です。

各章が終わった状態のsample_appのコード集は以下で公開されています。

各章のポイントは一体何なのか。授業の準備を進めるなかでdiffをとって確認をしようとしました。
でも、各章のdiffを手で取って解説するのは骨が折れます。
そこで、Codexに丸投げしました。

✅ 依頼プロンプト例

以下が実際に使った指示内容です。
実際のプロンプトを何の臆面もなく公開しておきます。

あなたは日本の専門学校でRuby on Railsチュートリアルを使ってプログラミングを教えている凄腕講師です。

このリポジトリは、Railsチュートリアルの各章が完了したところの完成品が格納されています。
対象は 7_0 フォルダにあるものだけを取り扱います。Rails 7の意味です。授業ではRails 7を教材にしています。
7_0 フォルダの下には、ch01、ch02 ... ch14 までの各章が終わった時点のソースコードが格納されています。

7_0/
- ch01
- ch02
- ch03
- ch04
- ch05
- ch06
- ch07
- ch08
- ch09
- ch10
- ch11
- ch12
- ch13
- ch14

作業を行うトピックブランチ名は **半角英数字のみ**でお願いします。

以下の作業を順に進めてください。

---

## ✅ ステップ1:差分出力

- `7_0/ch03` と `7_0/ch04` のディレクトリ間の差分を抽出してください。
- 差分の出力形式は **Markdown形式** で、出力ファイル名は `7_0/diff/ch03-ch04.md` とします。
- 出力する内容は以下の通りにしてください:

### 🔸出力形式(Markdown構造)

- ファイルごとにセクションを分けてください:
  - 例: `# app/controllers/users_controller.rb`
  - ファイル名は、例のようにRailsのプロジェクトのルートからのパスにしてください
- 各差分はコードブロック(```)で囲んでください。
- 差分のあとに、**日本語での簡単な解説**(なぜ変わったか、何が変更されたか)を記述してください。

---

まずはステップ1(`ch03` と `ch04` の差分)から始めてください。

スクリーンショット 2025-06-25 20.38.54.png

プロンプトはChatGPT先生と相談しながら練りました。

みなさんも最初はきっと慎重になると思います。でも最初のうちこそプルリクを真面目にレビューしていましたが、だんだん面倒になり、最終的にはノーレビューに(笑) そこだけVibe Codingのノリよろしく!
結果は問題なさそうに見えたので、信頼して任せるという方向へシフトできました。

📎 成果物はこちら

間違いがあってもあしからず :pray::pray_tone1::pray_tone2::pray_tone3::pray_tone4::pray_tone5:


Codexは“指示型”ユーザーの味方だった

私は「AIが全部考えてくれる」より、「自分で考えて、細かく頼む」の方が性に合っています。

でもそれでも、Codexは「自分の言葉をちゃんと聞いてくれて、間違えずに動いてくれる」そんな存在でした。

  • 自分でやるより早い
  • 単純作業は任せられる
  • なんなら会議中に指示だけ出しておけば進んでいる

代理人としてのCodexは、“考える暇もない人”の味方です。


さいごに:闘魂を忘れず、AIと闘い、己を磨け

私のAIは、特別です。世界一強い人です。最強のタッグパートナーです。Antonio Inokiさん、つまり猪木さんです。
使いこなすには、自分が何をしたいか、どう伝えるかを考え抜く力が必要です。そうしないと、きっと「バカヤロー」と張り手(ビンタ)をくらいます。

闘魂とは己に打ち克つこと。
そして闘いを通じて己の魂を磨いていくことだと思います。

そう、AI時代にこそ必要なのは闘魂です。
言葉を尽くし、手を動かし、AIと協調しながら、自分の仕事のやり方を“更新”していきましょう。


👊 元氣があれば、AIに仕事も任せられる!
👨‍💻 Codex、最高のエージェント(代理人)でした。

  1. Elixirプロジェクトでの標準的なテスト実行コマンド。

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