こんにちは。秋田県のIT企業、北日本コンピューターサービスのR&Dチーム「AUL(アウル)」に所属しています。トラフクロウです。
僕は仕事や日常生活の中でよく ChatGPT とお話をしています。
アイデア出しや、プレゼン資料の構想の相談など、
自分の中で考えがまとまらないときに「壁打ち相手」として重宝しているわけですが、
ふと先日、壁打ちをする中で「とてもスッキリする壁打ち」と、
「なんかモヤモヤが残る壁打ち」があることに気がつきました。
どうせ時間を使うなら、スッキリする壁打ちを効率よくできたらいいのになぁ~
そう思いまして
- モヤモヤが解消できない壁打ちってどういうの?
- どんな時に「スッキリした」って感じるの?
などと、あれこれ考えてみました。
その中でいくつか気づいたことがあったので、この記事の中でまとめたいと思います。
AIから答えをもらおうとしてはいけない
お仕事中やプライベートの中で、何かに迷ったり、誰かの意見が欲しいときってありますよね?
困っている当事者としては、現状を打破できるストレートな答えが欲しいわけですが、
この手の相談をそのまま生成AIに投げてしまうと、多くの場合は失敗します。
「ちょっと違うな」や「そうじゃないな」と感じる回答が量産されたり、
さも知った風にどうでもいい話を聞かされることもあります(それもドヤ顔で)。
そしてあとは永遠とケンカが続いていくわけです。
この不毛な争いのさなか、僕たちの頭の中はどうなっているのでしょうか?
どうしたら「スッキリした!」という状態になるのでしょうか?
まずはそこから考えてみます。
モヤモヤするのは自分の気持ちを言語化できていないから
目を向けるべき場所や、考える対象が絞られていないと「本来注目すべきこと」を中心に
広い領域が気になってしまいます。
この何となく面でとらえている状態が、具体性がなく頭がモヤモヤしている状態です。
一方で「注目すべきこと」が何かを正しく言語化できていれば、
周りのノイズは気になりません。
もしも答えを出すことに焦り、回答の提供のみをAIに期待してしまうと
ただでさえ整理できていない頭の中に、さらに新しい情報が流れ込んでくることになります。
つまり、思考を整理してもらうつもりが、
結果としてノイズが増えてしまうのです(そしてケンカが始まる)。
じゃあ、どうするのか
ノイズの中から自分の関心事(本心)を探すために、
僕は次のことが大事なのではないかと考えています。
AIの回答を受け入れるのではなく、本心とどれくらい乖離しているかを考える
AIの発言にどれくらい賛同できるか、どこが受け入れがたいかを考え、
そのときの気持ちや違和感を素直に言葉にしてみるのです。
違和感を言葉にすることで自分が重要視していることが少しだけクリアになります。
重要視していることがクリアになると「自分の本心の仮の言語化」ができるようになります。
もちろん、1回では納得のいく言語化にはならないので、
「AIの提案を聞く」、「感じたことを素直にを伝える」これを繰り返していきましょう。
こうすることで、自分の気持ちを表現するパーツが徐々に集まっていき
最終的に、モヤモヤの中心にある自分の本心が明らかになる(言語化できる)のです。
✋素直に気持ちを表現ってどうやるの?(恥を忍んでのトラフクロウの例)
「素直に気持ちを表現ってどうやるの?」という人もいるかもしれません。
あまり参考になるかはわかりませんが、
僕(トラフクロウ)が普段、違和感を表現するときの例をいくつか列挙してみました。
抽象的だろうが、ポエミーだろうが気にせずに、そのとき感じたことをそのまま言葉にしています。
ただし、口に出すべきか否かは自己責任でTPOを判断してください(頭の中だけに留めておいた方がいい場面もあります。むしろ、その方が多いです。)
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「プログラミングのハンズオンがなんか苦手」に対し「取り組む内容が難しすぎるのでは?」と言われたときの違和感
- 難しいのもあるかもしれないけど、いきなりサンプルコードを与えられて、「入力を自由に変えてみな」とされるのが、塗り絵をしているみたいでイヤ。もっと粘土をコネるみたいに楽しくやりたい。
→ 自分は動かすことよりも、動く理由を考える方が好きなのかもしれない
- 難しいのもあるかもしれないけど、いきなりサンプルコードを与えられて、「入力を自由に変えてみな」とされるのが、塗り絵をしているみたいでイヤ。もっと粘土をコネるみたいに楽しくやりたい。
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「勉強のモチベが上がらない」に対し「簡単なところから着手してみては?」と言われたときの違和感
- 簡単なタスクに入るまでのエネルギーが足りないんだよ。趣味や好きなことに取り組むときに感じるような、お腹の底からグワーと活力が湧いてくる状態に簡単に移行できないものかね。
→ 「好きなことをするときの精神状態を意図的に作るには?」という新たな問いの発掘
- 簡単なタスクに入るまでのエネルギーが足りないんだよ。趣味や好きなことに取り組むときに感じるような、お腹の底からグワーと活力が湧いてくる状態に簡単に移行できないものかね。
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「今後の方針をきめる打ち合わせ」の中で「これで完璧だと思いますか?」と言われたときの違和感
- 実行はできそうだけど、なんか不安だな。トロトロのスライムを掌に載せて指を開いたときくらい心もとない気がする。もっとコネ回せるくらいの粘り気が欲しい。
→ 計画の内容が曖昧なので、もっと具体性を持たせる必要がある。
- 実行はできそうだけど、なんか不安だな。トロトロのスライムを掌に載せて指を開いたときくらい心もとない気がする。もっとコネ回せるくらいの粘り気が欲しい。
いかがでしょう?
ぱっと見、すごく頭悪そうですが、こういう感覚的な言葉の中に自分の価値観や
大事にしているものの欠片が潜んでいると思っています。
「なんでそう思うんだろう?」、「どこでそう感じるんだろう?」と自問自答をすることで
より具体的な言葉やポイントを見つけやすくなりますよ。
壁打ちのときにお客さんになってはいけない
モヤついているとき、考えがまとまらず前に進めないときは
ついつい誰かに助けを求め、答えを教えてもらいたくなってしまいます。
特に今の時代は、生成AIもワチャワチャしているので、
以前よりも手軽にアドバイスを得られる環境が整っていますよね。
ですがどんなにAIが賢くなっていても、AIは自分にはなれません(なられたら怖いよね)。
自分の中の本心に気づき、言語化できるのは自分だけなんです。
頭を整理するために壁打ちをお願いするときでも、
答えをもらうだけのお客さんになってはいけません。
相手に答えを求め、うまいこと整理してもらえるのを期待するのではなく、当事者意識をもって
「どこが腑に落ちない?」と考え続けることが頭のモヤを払う効果的な方法なのではないか
と感じました(一周回ってきた感がありますが・・・・・・)。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後まで読み進めていただき、ありがとうございました!
もともと、「AIとの壁打ちでラクがしたいなー」という動機で考え始めたのですが、
一周回って「自分で必死に考えな」という結論が得られてしまいました(これいかに)。
1つ誤解しないでいただきたいのですが、僕はAIの使用に反対しているわけではありません。
AIは便利です。効率化のためにもガンガン使っていくべきだと思います。
バイブコーディングや、AIエージェントなど、様々な技術の恩恵を受けて
仕事のアウトプットはどんどん速くなってきました。
しかし、彼らのアウトプットをすべて受け入れて、自分の本心を混ぜ込むことを怠ると、
自分自身の個性は、AIの成果物の中に飲み込まれて消えてしまいます。
そして結果として、誰がやっても変わらない作業になってしまうでしょう。
生成AIは、自分の代わりに仕事を完成させる魔法の杖ではなく、
あくまでも自分の能力を強化してくれるサポートアイテムとして使った方が
将来の自分に恨まれないで済むだろうなと感じました。
少なくとも、僕自身が働かなくても暮らしていける、夢のような時代になるまで
自分の個性は死守したいなーと思う今日この頃です。



