プログラマーは英語力が必要とよく言われます:
- 英語のドキュメントを読むときはもちろん英語が必須です。
- クラスや関数に名前をつけるときも英語が必須です1。
でも、もう一つ、英語を活用してほしいタイミングがあります。
それはコメントやドキュメントで日本語の文章を書く時です。
その文章、英訳できますか?
我々は日本語が母語なので 2 、かなり日本語を自由に操れます。コードコメントでダジャレを飛ばすなんて高度なこともできるんでござんす。
一方、大抵のプログラマーは、英語は中学・高校でベーシックな部分を習った程度なので、高度な文章は英訳しにくいかもしれません。でもそれがいいのです。
自分で書いた文章を英訳してみてくだい。もし英訳できないようなら:
- 長い
-
文法的に複雑すぎる
- 英訳すると関係代名詞が2回も3回も出現する
- 指示代名詞を使いすぎている
-
訳しにくい言葉づかいをしている
- 意味が曖昧な単語(「よく考えるとこの『操作』は何をさすのか分からないぞ」)
- 普通の言い回しをしていない(「継承し」と書けばいいものを「元クラスを extends して定義し」と書いている)
といった、悪文である可能性があります。
逆に、簡単に英訳できるなら「短い」「文法的に単純な」「基本的な単語だけを使った」文章であることを保証できます。
文章が判りにくいと言われる人は、コメントやドキュメントを書く時は一度英訳できるかを検討してみてください。また、新人研修で、実際に英訳させてみてもいいかもしれません。