2017/10/18夜に、Adobeツール群が一斉アップデートした。CC 2018となり、数多くの新機能が盛り込まれている。個人的によく使う次のツールについてまとめた。
- Photoshop
- Illustrator
- Adobe XD
- Lightroom
また、新ツールとして気になるものもまとめた。
- Dimension
- Character Animator
Photoshop CC 2018
Photoshop CC 2018ではバリアブルフォントや360°パノラマ、HEIFの対応が注目ポイント。
Photoshop CCが2018に!
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
個人的に気になったのは次の4つの新機能
・バリアブルフォントの対応
・360°パノラマ編集機能
・iOS 11の新画像フォーマットHEIF対応
・Lightroomクラウドフォトサービスとの連携#photoshop pic.twitter.com/mElYloYiQn
「バリアブルフォント」とは、一つのフォントファイルか複数のフォントウェイト、幅、属性などを変更できるもの。詳しくは記事「The Typekit Blog | バリアブルフォント – 柔軟なデザインを可能にする新しい種類のフォント」を参照のこと。
HEIFはiOS 11でサポートされたもので、JPEG以上の圧縮率や透過機能、アニメーション機能を備えるもの。「Introducing HEIF and HEVC - WWDC 2017 - Videos - Apple Developer」を参照。
また、Photoshop CC 2018では曲線ペンツールがサポートされ、Adobe MAX 2017の基調講演でもデモが行われた。
Photoshopの新機能、曲線ペンツールのデモがこちら。#AdobeMAX #AdobeMAXJP pic.twitter.com/w3VQcY3Hvn
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
公式サイト「Photoshop CCの新機能 | さらに多くのライブラリ アセットに対応」
Illustrator CC 2018
MacBookProのタッチバーをサポート。また、アートボードが1000点まで対応したのが嬉しい。Photoshopと同様にバリアブルフォントにも対応した。
Illustrator CCも2018にアップデート。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
個人的に気になる新機能は
・アートボードが最大1000点に増加
・MacBook Proのタッチバーサポート
・バリアブルフォントへの対応#AdobeMaxJP #AdobeMax #illustrator pic.twitter.com/ODvRCiq8rt
「ベクターグラフィックを自然な外観を保ったままで変形させることができる」という「パペットワープ」機能。 池田氏 (@clockmaker)によると、After Effects CS3以降から存在していたとのこと。
参考記事「【Flasherが始めるAE】パペットツール | 宇都宮ウエブ制作所」。
「ベクターグラフィックを自然な外観を保ったままで変形させることができる」という「パペットワープ」機能も面白い。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
詳細はこちら。https://t.co/VHBRn6xjpf#AdobeMaxJP #AdobeMax #illustrator pic.twitter.com/gISgV8Uepu
公式サイト:「Illustrator CCの新機能 | 新しいアセット書き出しパネル」
Adobe XD CC
待望の正式版がリリース。
2015年10月のAdobe MAXで「Project Comet」として発表され、大きな話題を呼んだ「Adobe Experience Design」。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
2年の時を経て、ついに正式バージョン1.0がリリース!#AdobeMaxJP #AdobeMax #adobexd pic.twitter.com/SRO7kdN4kz
Adobe MAX 2017の基調講演では、iPhone XのUIテンプレートを用いてAdobe XDを紹介するケースがよく見受けられたが、このテンプレートはAppleが公式にリリースしているもの。
AdobeXDのUIキットには、なんとiPhone X用のものもあります。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
iPhone X用のデザインをしたいときに重宝します。
ダウンロードはこちらから。https://t.co/7IWzWqgyYL#AdobeMAXjp #AdobeMAX pic.twitter.com/CE8Bj7yROL
XDについてはこちらの記事で詳しくレポートした。
【速報】 Adobe XDの正式版が遂にリリース! 光のように速いオールインワンのデザインツール - ICS MEDIA
Photoshop Lightroom CC
写真現像アプリLightroomがクラウド対応。モバイル版のLightroom mobileと操作感が統一された。
Lightroomの新しいアプリ「Photoshop Lightroom CC」が登場。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
以前から高機能だったLightroom Mobileと同じ操作感がデスクトップでも可能に。#AdobeMax #lightroom pic.twitter.com/haCcr76P5L
AdobeのAI「Adobe Sensei」を用いた画像検索機能は面白い。
これは便利!と思ったのは、テキストボックスに入れた言葉を元に、所持している写真からマッチするものを検索してくれる機能。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
使われているのは昨年話題になった「Adobe Sensei」の機械学習機能です。#AdobeMax #lightroom pic.twitter.com/91f24S5evw
ただ、現状では簡単な言葉しか検索できない模様。今後のアップデートに期待したい。
Lightroom CC、日本語(英語も?)で検索できるのは、現時点では単純な言葉だけのようですね。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
検索できたもの:犬、猫、空、食べ物
検索できなかったもの:ラーメン、鰻、鹿野#AdobeMAXjp #AdobeMAX #lightroom pic.twitter.com/GCzkqeZ3Ui
従来のLightroomは「Lightroom Classic」へ
Lightroomが置き換わるわけではなく、従来のアプリは「Lightroom Classic」となる。個人的には当面こちらを使っていくと思う。
Lightroomが置き換わるわけではなく、従来のアプリは「Lightroom Classic」としてアップデート。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
これまで通りデスクトップでの使用に最適化されており、ローカルファイルベースの現像作業が可能。https://t.co/4nYGpBmTZ9#AdobeMax pic.twitter.com/ha8de7cVCX
公式サイト「新機能 | Adobe Lightroom Classic CC」
Dimension CC(デザインツール)
2Dと3Dの素材を組み合わせられるデザイナー用の新ツール。以前「Project Felix」として発表されていたもの。
昨年Adobeの新プロジェクトとして発表された「Project Felix」が、「Dimension」となって正式リリース。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
2Dと3Dの素材を柔軟に組み合わせられるデザイナー用のツールです。
(昨年記事:https://t.co/yB0evgq1Yi)#adobemax pic.twitter.com/Y5xLTwRuBf
ICS MEDIAにも速報記事があるので、詳しくはこちらを参照のこと。
【速報】Adobeが3DデザインツールDimensionを正式発表。Creative Cloudで提供開始 - ICS MEDIA
Character Animator CC(モーションキャプチャー作成)
パソコンのカメラから私達の顔を撮影し、アニメーションのモーションキャプチャーを作ることが可能。CC 2018で正式版としてリリースされた。
手軽にモーションキャプチャーが作れる「Character Animator」も正式版としてリリースされた。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
詳しい使い方は下記ページから。https://t.co/MSpBK7cCkY
#AdobeMaxJP #AdobeMAX pic.twitter.com/OgGQOnK8cW
実際に撮影してみたが、前バージョンよりもパフォーマンスは向上しているようだ。
今日正式版がリリースされたCharacter Animatorでモーションキャプチャーしてみた。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
前バージョンより安定感が増している気がしますね。#AdobeMAX #AdobeMaxJP #CharacterAnimator pic.twitter.com/AE4bAvvuOW
番外編:Dreamweaver CC 2018
WindowsでHiDPIモニタ、マルチモニターをサポート。今回はあまりアップデートされなかった模様。
Dreamweaver CC 2018のリリース。
— 鹿野壮@CSSNite・frokan登壇 (@tonkotsuboy_com) 2017年10月18日
WindowsでHiDPIモニタ、マルチモニターをサポートした。
(PhotoshopやIllustratorに比べるとアップデートが少ない。。。)#AdobeMaxJP #AdobeMax #Dreamweaver pic.twitter.com/2LxEOz7Vrs
公式サイト「Dreamweaver CCの新機能 | スピーディに作成してコーディング」
最後に
CC 2017がAdobe MAX 2016終了後の2016年の11月2日にリリースされたのに対して、CC 2018はAdobe MAX 2017開催直前の2017年10月18日だった。来年以降の大型アップデートもAdobe MAX直前にリリースし、MAX内で詳しく紹介するという流れなのかもしれない。