Windows 10の標準ブラウザ「Microsoft Edge」のユーザーエージェントがカオスです。下記の太字部分に注目してください。
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64; ServiceUI 11) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/58.0.3029.110 Safari/537.36 Edge/16.16299
(Microsoft EdgeHTML 16にて確認)
なんと、Microsoft EdgeはWebkit系エンジンではない(EdgeHTMLエンジンといいます)にも関わらず、AppleWebkit、Chrome、Safariという文字列が入っています。これは、Webkit系ブラウザと互換性を持たせ、WebKitブラウザ用の処理も実行できるようにするためです。
(参考:Microsoft曰く、Microsoft EdgeではWebKitと動作が異なる場合はバグ )
Web制作者が注意すべきこと
ユーザーエージェントを使ってWebkit系ブラウザ向けの処理を行っている場合は注意が必要です。Google ChromeやSafariのユーザーエージェントにも「AppleWebKit」という文字列が含まれているので、Webkitブラウザ用の処理がMicrosoft Edgeでも動作してしまいます。例えばJavaScriptでWebkit系のブラウザのみの処理を行いたい場合は、Edgeという文字列の存在を確認するとよいでしょう。
// Webkitブラウザ用でのみ処理を実行する例
var ua = navigator.userAgent;
if (ua.indexOf("AppleWebkit") >= 0 && ua.indexOf("Edge") == -1)
{
// 処理
}