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webpackやGulpを使う時に覚えて幸せになったnpmの便利な使い方

Last updated at Posted at 2017-01-27

昨今のweb開発で必要なwebpackやGulpといった技術は、Node.jsのパッケージ管理ツール「npm」を通して使われます。npmの機能は豊富で、覚えておくと便利な使い方がいくつもあります。とくにオススメのものをピックアップしました。

npm initには-yをつけると質問が表示されない

npmのモジュールを用いたプロジェクトを作成する際、最初に使用するコマンドはnpm initです。実行すると、プロジェクト名や著作権の設定の質問が表示され、必要な項目を入力したり、Yes([Enter]キー)を入力する必要があります。

とくに設定が不要な場合、-yオプションを指定することで、質問を表示することなく初期化できます

プロジェクトの初期化を省略
npm init -y

次に示すのは、npm initnpm init -y実行後のコマンドラインの差です。npm initnameversionといった設定を対話形式で尋ねられますが、npm init -yではそれがありません。

npminit.png

インストールコマンドの省略

パッケージインストール時のnpm installコマンドは使用頻度が高いですが、わざわざ「install」と7文字も打つのは面倒です。「i」と省略ができます

installの省略
npm i

パッケージのインストールはこうなります。

パッケージのインストール
npm i (パッケージ名)

ちなみにアンインストールはこちら

パッケージのアンインストール
npm un (パッケージ名)

依存オプションの省略

開発時のみに利用するパッケージをインストールしてpackage.jsonに記録するため、npm install --save-dev (パッケージ名)とすることが多いでしょう。--save-devと10文字も書くのは時間がかかる↑タイプミスをしてしまう恐れがあるので、-Dで省略しましょう

ローカルへのインストール
npm i -D

たとえば、Gulpをローカル環境にインストールするならば、次のようになります。

ローカルへのインストール
npm i -D gulp

ちなみに、グローバル指定をする-gもよく使います。

なお、--saveはnpm v5から標準でつくようになったので省略可能です。

アンインストールコマンドの省略

パッケージのアンイストールuninstallは、unで省略できます。

パッケージのアンインストール
npm un (パッケージ名)

パッケージをアンインストールし、package.jsonからも削除する場合は、前述の-Dオプションと組み合わせます。

npm un -D (パッケージ名)

パッケージはまとめてインストール可能

開発環境を構築する際、1モジュールずつインストールしていくのは手間です。

パッケージを一つずつインストール
npm i -D gulp
npm i -D webpack
npm i -D node-sass

パッケージはまとめてインストールできるので、時短になります。

パッケージを一つずつインストール
npm i -D gulp webpack node-sass

使用しているパッケージ群を最新版にアップデートする

パッケージは日々アップデートされています。使用しているパッケージを最新版にアップデートしたい場合は、次のコマンドを実行します。

使用中のパッケージの更新
npm update -D

たとえば、gulpのv3.5.0、gulp-sassのv2.0.0を使っているプロジェクトがあるとします。package.jsondevDependenciesには次の記述があります。

package.jsonの更新前
{
  "devDependencies": {
    "gulp": "^3.5.0",
    "gulp-sass": "^2.0.0"
  }
}

この状態でnpm update -Dを実行すると、gulpおよびgulp-sassの最新パッケージが自動的にインストールされ、package.json内も更新されます。

package.jsonの更新後
{
  "devDependencies": {
    "gulp": "^3.9.1",
    "gulp-sass": "^2.3.2"
  }
}

古いプロジェクトのpackage.jsonを使い回している場合は、必要に応じてアップデートするとよいでしょう。

パッケージを再インストールする

パッケージのインストールやアンインストールを繰り返すと、キャッシュゆえに予期せぬエラーが発生しえます。モジュールの挙動がおかしい場合は、キャッシュの整合性チェック、モジュールの再インストールを試してみると解決できる場合があります

  1. node_modulesフォルダーの削除
  2. packge.jsonに記載されたパッケージの再インストール

の実行方法は下記の通りです。

パッケージの再インストール
rm -rf node_modules
npm cache verify
npm i

キャッシュについての参考記事「cache | npm Documentation

スクリプトの実行(npm-scripts)

package.jsonのscriptsに記述したスクリプトをnpm run (スクリプト名)実行できるnpm-scriptsの機能があります。たとえば次のように文字列を「Hello tonkotsuboy!!」という文字列を出力する「mytask」を記述します。

pakage.json
{
  "scripts": {
    "mytask": "echo 'Hello tonkotsuboy!!'"
  },
}

プロジェクトフォルダーに移動し、npm runコマンドをmytaskを実行します。

コマンドライン
npm run mytask

npm-scriptsの強みは、node_modules以下にインストールしたモジュールを実行できる点です。たとえばGulpはグローバル環境、ローカル環境の両方にgulpをインストールするのが一般的ですが、npm-scriptsを駆使すればグローバルにGulpをインストールする必要がなく、ローカル環境のパッケージのみに依存した構成が可能です

npm-scriptsでGulpを使う例
{
  "scripts": {
    "build": "gulp build",
    "watch": "gulp watch"
  }
}

ローカルパッケージを手軽に実行したければnpx

次の記事にまとめました。

npm 5.2.0の新機能! 「npx」でローカルパッケージを手軽に実行しよう - Qiita

npmを恐れることなかれ

npmを使ったコマンドライン操作は今の時代避けて通れませんが、工夫次第で便利に操れます。とくにinstall周りの省略は、タイピング量が減ってミスを防ぐことができます。オススメのコマンドばかりなので、知らないものがあれば是非試してみてください。

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